呪いの話

そういえば今日は彼の誕生日でした。
生きていたら何歳になったんですかね。
とうに彼が生きていたころの年齢は過ぎて私の方が年上になりました。
今日は曲を聴いて思ったこと、考えたことをここに書きます。
今日はまじめです。

・命に嫌われている の話
最近の曲は呪いの曲ばかりです。
そんな最近をよく表現できているし、私の心境に合っていると感じました。
(私がどういうことを呪いと言っているのかは後述しますが)

まず曲冒頭。

「死にたいなんて言うなよ。」
「諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。

無責任に生きろという曲は嫌いです。
こっちがどういう心境かも知らずに、
生きてたらいいことあるとか、
そんなどこにも保障のない言葉で生きる希望が湧くような単純な世界じゃないです。
生きる理由も死ぬ理由もないからこうしてのうのうと生きてのうのうと死ぬんです。

・ここで呪いについて話します
ここで言う呪いは簡単には

君にも作曲ができるよ!頑張って!

機材やDAWをおすすめに従って買う。

はい、では始めてください

できるわけがない

君にも作曲ができるよ!頑張って!(曲を聴く)

できない

君にも作曲ができるよ!頑張って!(無責任)

できない

のループことを言います。
お前だけやろと言いつつ、これになっている人は多いと感じます。
成功した人は成功体験しか話しません。
失敗した人の話はそもそも話題に上がりません。
このループをしていくうちにいつかこと切れて散っていく人がいるんでしょうね。
捻くれた考え方かもしれません。
(そういえば今メルカリでギターが大放出されているらしいですよ)
(例のバンドアニメでギターを始めた人が次々売り出しているようです)
(だから楽器は特殊技能だってずっと言ってるじゃん)
(指の形手の大きさ指の太さセンス反射神経全部影響するから)
(努力も特殊技能)

<閑話休題>

僕らは命に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けて
いつも誰かを殺したい歌を
簡単に電波で流した。

価値観もエゴも自分で考えろ、こっちは生きろとしか言わない。
そんな無責任な曲が増えました。
呪いの結果死ぬ人も大勢いると思います。
たった一押しでのうのうと生きている人は死ぬことができるから
無責任に生きろとか言うべきではないです。
だから私は呪いの曲だとかいう風に表現します。
別に嫌いなわけではなく、無責任に君もできるとか言わないでほしいだけで
希望を押し付けて誰かを殺さないでほしいと、
そう考えるだけです。

幸福も別れも愛情も友情も
滑稽な夢の戯れで全部カネで買える代物。
明日死んでしまうかもしれない。
すべて無駄になるかもしれない。
朝も 夜も 春も 秋も
変わらず誰かがどこかで死ぬ。
夢も明日も何もいらない。
君が生きていたならそれでいい。
そうだ。本当はそういうことが歌いたい。

ここで急に私自身の話になります。
何度も彼の代わりになりたいと考えました。
自分なんかどうでもいいし、のうのうと生きているだけ。
生きても死んでも悲しむ人は片手で数えれるかな、両手で足りるかな程度。
代わりなんていくらでもいる。
目の前に彼がいて、自分の心臓を引き換えにできるならそうしていた。
今でもそう思う。
けれど、そうではなく、
彼に生きて欲しくて、彼に生きて欲しかった。
無責任だし、何の考えもないし、彼の心情なんて1ミリも知らない。
ただ生きて欲しかった。
我ながら最低だと思ってる。
ただのわがまま。

命に嫌われている。
結局いつかは死んでいく。
君だって僕だっていつかは枯れ葉のように朽ちてく。
それでも僕らは必死に生きて
命を必死に抱えて生きて
殺して、足掻いて、笑って、抱えて
生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ。

いつか朽ちるけれど、
彼の存在を享受する自身もいつかは朽ちるけれど
それでも彼に生きて欲しかった。

<閑話休題>

蛇足
・最近の子は失敗を極端に恐れる傾向にあるそうです。
私が最近の子に含まれるのかどうかは不明ですが
失敗は誰でも怖いものじゃないですか?
例えば仕事で失敗したら怒られるし
怒られたくないから提出前に確認するし。

私は失敗してもどうでもいいと考えるので何の感情も湧かないです。
というのは割と盛った話ですが、
本当に大事なもの以外は全部どうでもいい。
仕事もお金がもらえれば何でもいい、大事なものを侵害しなければ。
どこかからかラインが引かれて0か1で考えてしまう。
大事なものは過度に大事にしてしまうし、どうでもいいものはどうなってもかまわない。

彼は自分にとって大事なものでした。
そういう意味では自分も失敗をきちんと恐れているのかもしれないですね。

彼も無責任だし、私の心境なんて知らずに遠くへ行きました。
私が天に昇った日には彼を助走つけて殴ってやることにします。
私の人生どうしてくれるんだと。
ずっと心に傷を負って生きてきたんだぞこんなよぼよぼになるまで。
何勝手にいなくなってんだ。
と。

以上。

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