2020年度卒業予定学生の就活イベント・面談サービス利用の意向調査

■規模別就活イベント利用意向調査
各人材会社が主催する就職活動生向けイベントのうち、参加学生数が数万人となるイベントを大規模イベント、参加学生数が20人~30人程度のイベントを小規模イベントとして、規模別にそれぞれ「利用したことがある」、「利用したいと思う」、「利用しようと思わない」か調査しました。「利用したことがある」「利用したいと思う」と回答した学生は、「利用意向あり」として集計しました。

■大規模イベント利用の意向
画像 : https://newscast.jp/attachments/lo7YwRSxhIlq4eV1AMcu.png

調査の結果、大規模イベントの利用意向がある学生は、全体の約80%となりました。
利用意向があると回答した学生からは、「様々な業界を知って、それぞれの知見を深めたい」「自分が知らない多くの企業の情報を収集できる」といったような意見が多く、就活における視野を広げるためや、業界や企業の選択肢を探すために利用したいと考えるようです。
一方で、利用意向がないと回答した学生は、「自分が行きたいと思う企業が出展していない」「行きたい業界が決まっているので必要ない」「選考に直結しないことが多い」と理由を述べており、特に志望の業界や企業が絞れつつあるる学生は、大規模イベントの利用が少ないように見えます。

小規模イベントの利用意向
画像 : https://newscast.jp/attachments/WnlllechEkNH0VeMSnyh.png

また小規模イベントの利用意向がある学生は、全体の約81%となりました。
「大規模イベントより深く企業について知ることができる」「人事にたくさん質問をすることができる」などの理由が多く挙げられ、大規模イベントより企業をより深く理解できる事にメリットを感じる学生が多いようです。
また、「人事に自分をアピールしやすく、内定まで近道できそうだから」「企業から面接などのフィードバックがもらえるから」などの、大規模イベントと比べ、選考通過を意識した利用理由も見受けられました。
反対に、利用意向がない理由としては、「近場での開催がなかった」「小規模だと、自分の志望する企業が出展しないように思えるから」「非効率に思えるから」といったものが挙げられました。

面談サービスの利用意向
キャリアアドバイザー等が1対1の面談を通じて企業の紹介や、面接トレーニング等をしてくれる面談サービスについても現役就職活動生の利用意向を調査いたしました。
こちらも「利用したことがある」、「利用したいと思う」、「利用しようと思わない」か調査し、「利用したことがある」「利用したいと思う」と回答した学生を、「利用意向あり」とみなします。

画像 : https://newscast.jp/attachments/VewWlLwmJF6kcnQepUPe.png

調査の結果、利用意向があると回答した学生は約76%という結果になりました。
徐々に浸透しつつある面談サービスですが、利用傾向は就活イベントには少し劣るという結果になりました。
面談サービスの利用意向がある理由として、「自分だけでやるより効率が良いと思った」「面接やESなどのフィードバックが欲しい」「客観的な意見が欲しい」「良い企業を紹介してほしい」といった理由が挙げられています。学生の視点や知識量だけではカバーしきれない部分へのサポートに、ニーズがある結果になりました。
利用意向がない理由としては、「軸が決まっていたので、必要と感じなかった」といった意見や、「自分で考えているような企業と異なる企業を紹介されそう」「信頼できない」といった、面談サービスに不信感があるような意見が多数ありました。不信感を払拭することで、今後面談サービスの利用が増加するかもしれません。

就活イベント・サービスの情報収集チャネル
画像 : https://newscast.jp/attachments/uNxOt0HCcTwWdwsSSD4y.png

情報収集の方法としては大手ナビサイトを利用する学生が最も多いという結果になりました。ただしweb検索や、大手ナビサイト以外の就活サイト、学校からのお知らせで情報収集するという学生も一定数おり、複数のチャネルを併用して情報収集をしているようです。

就活イベント・サービスに求めること
画像 : https://newscast.jp/attachments/7T4KDqbTgJNcTDCPxd2c.png

就活イベント・サービスに対し、「多くの企業と接触できる」、「就活サポートが得られる」、「業界研究ができる」、ことのニーズが強い結果になりました。また、早期内定を得たいニーズも強いことから、選考や内定に繋がるような就活イベント・サービスは、さらに利用意向が強くなるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?