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今来んといて〜と野犬は叫ぶ|アニマル・ネイチャーコミュニケーション

アニマルファンスィアーズクラブ(AFC)では、朝と夕方に野犬にえさを毎日与えています。犬は群れで行動しますから、えさ場にはいつも5,6匹の同じワンコたちが待ち構えています。

その中の「ハイエナ」くんという茶色いワンコが佐良直美さんのお気に入りなので、私もそのハイエナくんと話をしています。

最近、その餌場の近くに、日曜日になると他の群れが現れるようになってから、ハイエナくんたちが突然消えるようになりました。その群れに入ると戻ってこなくなるので困った!ということで、「どうしたらよいか?」ということで私が関わることになりました。

今朝は餌場から少し離れた草原にハイエナたちの群れと、その中に他の群れの2匹が混じっていました。

いつもならば「ハイエナ」は嬉しそうに姿を現して挨拶するのに、今日は名前を呼んでも知らんぷりをして、反対方向に行きました。

その後、餌場で待っていても来ないので、もう一度原っぱに戻る途中のこと、

「今来んといて~~~~~~~」

と、ハイエナが訴えてきました。


(イメージ画像)


が、とりあえずそのまま進んで草原に到着すると、ワンコ達全員が消えていました。

そこで佐良さんの情報をもとに、ある仮説をたてました。もし、このまま餌場に誰もいなければこの仮説が成立します。

そして、やっぱり餌場に戻っても、あたりはシ~~~ンとして全く気配がありません。

そうだったのか!

つまり、ハイエナたちは、違う群れのワンコたちから、自分たちの餌場を守りたかったのです。そして、誰がその餌を持ってくるのかを隠したかったのです。


そこへ私たちが来て「ハイエナ~」と呼ぶもんだから、知らんぷりをして、今来るな!と言ったわけです。

野犬にとって、自分たちの餌場というのは死守すべき場所です。

もし他の群れに見つかってしまうと、大きな群れの方が強いですから、二度とその餌場で食べることはできないのです。

日曜日に他の群れが近くにくるときには、その群れに交じったふりをして餌場から遠くまで周遊して、群れをまいてから帰ってきます。それは1日から3日かかることもあります。

それが突然消える理由でした。ですから数日間いなくなっても必ず戻ってくるから心配する必要がないということでした。

野生にとって食べるということは命がけです。ですから、餌をあげるということは、命に直結していて、その餌を毎日欠かさず与えてくれる人は、信頼に値するということなんです。

その後、夕方に行くと、ハイエナが入り口まで嬉しそうに走って迎えに来ました。もう満面の笑顔。

他の群れの二匹はもういなくなっていたので、思う存分餌を食べられます。

厳しく面白い野犬の世界。一生懸命生きているんやね



AFCには元野犬のワンコもたくさんいますが、忖度のないピュアな好き好き攻撃は、もうハートを鷲掴みにされます

(AFCのホオジロちゃん)

(photo: ©MikaRin&壁紙画像・狼)

 

 

 

 

 

 

 
 
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