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脚本メモ:IMAJIN

少年マガジンに投稿した原作の案でしたがボツになりました。
失敗を公開する人はあまりいませんが、とりあえずメモしてたことを将来もしかしたら再構成し直すかもしれないので公開して残してみます。

個人的な反省点としてはキャラが定まらなかったのと、もう少ししっくり来る流れにできればよかったなと思っております。
メモなので筆者にしか分からない用語が多いです。


概要

幼い頃から何をやっても上手くいきすぎる男、 シン (23)。
運動も勉強もできるが13歳の時に父が死に、人から避けられる。
児童養護施設にて寺の住職の話を聞く
学業に関しても優秀なため一人暮らしをしながら奨学金をもらい大学へ通う。
そのランプを擦るとタマノオヤと名乗る魔神が出現し、願い事を一つ叶えるという説明を受ける。
アミールの言動からこの世には他のランプも存在すると見抜いた。
代わりに「宇宙人の友達が欲しい」と願うと叶えられてしまう。

ランプを探すために世界中を旅することにする。

脳内のデータを一瞬で伝達することができる生命体は一つの思想、一つの哲学を共有する文明になった。
そこで発明されたのが忘却の波動。

漫画に関する知恵

・読者に応援してもらえるキャラ、推し活動
主人公が何かを目指していてそれを応援しているという形

ログライン「1行でその物語が何を表してるか」

作る過程「ニーズを知る → 伝える技術→成長できる環境→行動し続ける」

ニーズ: 読者はストーリや展開に応じたキャラクターの顔、表情が見たい。

1話目:主人公の紹介エピソード
現状の問題、利己的か利他的か(猫を救う?)、謎と次への期待で終わる、


2話目:どうする私!次の爆発

朝チュン(昨日は何があったんだっけ?で説明)、新たな判明、

こいつを友達にしていいのか?
3話目:一番気持ち良いやつ→決意

圧力からの解放、壁と目的と決意、

友達結成!
世界中の能力者の情報

【プロット】

・包丁を持って息を切らす主人公のシン ( 14 )
目の前にはシンの父親と見られる男が滅多刺しにされて倒れている。幼い頃から何をやっても上手くいきすぎる男、シン(23)。
運動も勉強もできるが14歳の時に父が死に、人から避けられる。
児童養護施設にて寺の住職の話を聞く
アルバイトでノートパソコンを買うと、自分で考古学に関するサイトを立ち上げ月に十数万円の収益を手に入れる。
学業に関しても優秀なため一人暮らしをしながら奨学金をもらい大学へ通う。
そのランプを擦るとアミール / トヨクモノと名乗る魔人が出現し、願い事を一つ叶えるという説明を受ける。
アミールの言動からこの世には他のランプも存在すると見抜いたユウマ。
「」と願うも、その願いはすでに叶えられているため無理だと返答。
代わりに「宇宙人の友達が欲しい」と願うと叶えられてしまう。

ランプを探すために世界中を旅することにする。

・6年後


・明日の発掘調査でチームを募っているが1人でいる。
あいつはやめとけよという声。その場を去る

・寺に戻ると善照さんが出迎えてくれる
公転のずれが頻繁に発生しているネット記事と一切報道しないテレビ
会話、卒業すればようやく働いて楽になるという内容。

・考古学を専攻していたシンはとある古墳にて発掘調査を行う
そのうちの一つに虹の勾玉のような物を見つける
するとそこで魔神が出現し願いを叶えるように言われる

・他の人を呼ぶが魔神が見えるのはシンだけ。
調査員の言葉からゴズライトという宇宙の宝石と呼ばれる石が使われていることを聞かされる

・教育委員会や大学は論文などを書く準備を進めていき発見者は教授ということに。
卒業したいんだったら私のいうとおりのするんだ!
君たちは学校に戻って解散!

・その情報が政府の人間に届きトップクラスの人間が向かう
政府の人間?たちが勾玉に対して力を入れるが魔神は現れない(シンの願いを叶えている途中なため)

・帰る途中に魔神を目撃される
魔神に宇宙人の友達が欲しいという願いをし魔神が空へと消えていく

・願いを叶えたら魔神は消える、ということは君はまだ願いを叶えてもらってないんだろ?
石を渡してもらう!

あいつ、あんたのこと見えるっぽいぞ!
そうだな、つまりあいつもお前と同じ、つまり魔神に願いを叶えてもらったんだろうな

・あんた、世界記録を塗り替えたっていうゴールデンジョージだろ?
そうか、その身体能力は魔神に願いを叶えてもらって…

・身の回りにあるもので戦うが押される一方
石がないのは分かった。だけどこのままのばなしにはできない、一緒に来てもらうよ
力づくでもね

・逃げ場がない状態で空から宇宙人(裸の20歳くらいの女性の姿)が登場

・君と波動が近い宇宙人を連れてきたという説明を受け魔神は消えていなくなる
シンが死ぬとアミも地球にはいられない

・人類最高の運動神経 VS 宇宙人 だが宇宙人の前に歯が立たない

・やられたジョージはとある”カフェ”の名刺を渡す
「ここに行ってみな。魔神について詳しい奴がいるぜ。」

・いや、信用できない

・善照さん!友達ができた!
俺の甚兵衛ですまんが…
シン、なんか雰囲気が変わったな。
その雰囲気に似た人を知ってるよ、その人もお坊さんなんだがな…
シン、誰か来た!

・夜、赤井と名乗る男がやってくる

・魔神出現から誕生した組織に目をつけられ世界を救う協力を依頼される
必ず欲望を他の者に強いる者が現れる。そいつらを俺たちの力で止めるんだ。

・いや、あんたが自分の資産を守りたいだけなんじゃ?俺はやらないよ

・宇宙人アミが研究対象になるのではと考え拒絶する

・日本の国宝が奪われたと言うニュースが電話でやってくる。
発掘に成功した勾玉も含まれていたためシンに連絡が来たが報道は一切されていない。

・強い者が支配をすると言う構造をかつて父親が死んだ状況に重ねる

・何者かが報道や情報に規制を敷いていることを突き止めその正体を探る
そのために組織に加入することにする



・VS ミーコ編

・今年になってゴズライトが願いを叶える力を突然使い出した。
つまり今年、急に突出した結果を出した奴や地位が上がった奴を洗い出せばいいということか。
とりあえず何人か候補を出してみた。

・浮遊の能力で畳を浮かせてビルの中をつっこむ
「お前も能力を持ってる人間がわかるのか?」
「うん、あの上から大きい力を感じるね」
「じゃぁ、レッドさんいらないじゃん…」

・「あなたジョージさん?握手してもらえない?」
「やれ!ジョージ!」
「猿回しの猿みたいに使われやがって!ジョージのやつ!」

「その隙に…」
「まぁ、アミには勝てないんだけどね。」
「え!もう決着ついたの!ジョージ弱っ!」

「ごめんなさい!お金でも何でもあげますぅ〜
「いや、俺たちの目的は金じゃなくてだな…」
「今だ!」
アミに抱きつくミーコ

「はっはっは!私に触れた人は私にメロメロになるのよ!
アミって言ってたわね。
あいつらをボコボコにしておしまい!」

「とりあえず殴っておいた」

「…な…なんで私の能力が効かないの…」
「アミは人じゃないんだよ」

「で? あんたらの目的は何?」

「あんただろ? 世界で能力に関する情報をもみ消してるのは。
世界中の色んな要人と握手をしまくってメロメロにして、TV局から大手企業まで思い通りに動かしてたわけだ。」

「だったら何?
あんたたちも願いを叶えてもらったんでしょ?
バカなやつは一生困らないほどのお金が欲しいとか願うけど、結局人を制する者がお金も情報もコントロールできるのよ。」

「レッドさん、バカって言われてますよ…」

「いちいち言わんでいい!」

「でも残念ながら、情報を本当にコントロールしてるのは…」
背中を撃たれる
「止血を!」
「おい、そいつに触るな!」
「今はそんなこと言ってる場合じゃない!」
「ビルの外から撃たれた?」
窓は割れてない!
どうやって?

アミ!何か見えた?

アミ「ごめん、顔はわかんなかった。でも、感覚はわかったよ」

アミでもわからないほど早く移動できるのか
一体誰が?


あら、言ってないの?
あなた自分の父親を殺してるって。
私の情報力を舐めないで。

あんたの同級生に探りを入れた。
モンスター、宇宙人、サイコパス、そう言われて生きてきたんでしょ。
能力もないし正直私の敵じゃないわ。


・VS リンウェイ

もうすぐ世界は一変する。
新しい世界が始まるんだよ!
俺たちが作る平和な世界を邪魔させないよ。

もし、ミーコが生きてたら俺たちのこと喋っちゃうかな。
やっぱり確実に息の根は止めておくか。

リンウェイと戦うが負ける。(浮遊能力のやつだけ不自然な負け方)

リンウェイくんか、すぐアメリカまで来てくれないか!
ちょうどよかったです。
今、ミーコが俺たちのこと喋ろうとして…

僕の話を遮るなよ!
はい、すみません。
どうせ誰も僕には勝てないんだ
実験を始めるからとにかくすぐに来てよ。

はい。

・波動修行編

あの山にただならぬ力を感じる


今、世界は大きく動き出している!
石が力を取り戻し、それにいち早く気付いた者たちで争奪戦を行っているんだ
南米やアフリカで大量殺戮が行われたり、中東でも内戦に発展している。

そもそも、石に願いを叶えられる人間というのはかなり少数。
それが特殊な波動を持つ者と言われている。
血筋と魂、そして波動が石と共鳴した時に魔神が現れる。

とりあえず、気配斬りだな。
まずは波動を感じとれる修行をするんだ。


俺、願いを決めたよ。
きっとこの願いはとてつもなく大きな力が必要になる。
だから世界で一番大きな力を持つ石を探し出して願いを叶えてもらうことにする。


・VS 勇者レオン


・レオンは毒により意識を失い宇宙監獄へ

・宇宙監獄を膨大なエネルギーで破壊するものが現れる



・ラスト、人類を滅亡へと導く願い


・願いを全て打ち消すか、残すかでモメる
→ 打ち消せば今まで通り、残せば新しく良い世界が待つかもしれない、しかしまたいつ滅亡の危機もあるかもしれない。
→ 記憶を消去した世界


願具、宝玉、宝珠について

魔神を呼び出す人間には条件がある。
→ 過去に神事に関わった
→ とある民族の血筋
→ 誰かの死を目撃、触れた者
→ 孤独感や願望の強さ
→ 深い悲しみを味わったもの

とある女性探検家が「叶えられる願いを100個に増やして」と母体に願ったことで世界中のゴズライトに力が復元した。

ランプはありきたりなので、別の何かでも良い。
・コインやメダル
・ポット
・時計
・鍵
・生物(カエルにキスしたら王子に戻るように)
・力石
・ジェム

普通の人間は波動がわからない
ゴズライト

320万年前の地球。
アフリカ付近に虹色に輝く隕石が落下しそこでしばらくして人類が誕生した。
その隕石から採取できた特殊な石、ゴズライト。
その虹色に輝く石は金よりも貴重で人々はその石に願いを込めたという。
そしてその石に込められた願いという波動は数万年の時が経つことでついに”成る”ことができた。

ゴズライトの石は石工職人により加工され世界中に分布することになる。
地球に落ちた総量としては10M^3ほど。
その価値は現代の価格にすると1gあたり数千万円もする。
祈りを捧げるほどに波動の力は蓄積されていく。
祈りが蓄積された道具は願具と呼ばれ、その願具には人が願いを込めた末に生まれた願神が宿る。


グレートフィルター仮説

他の惑星に移住する前に滅びるか

1、グレートフィルターに到達するとその文明は他の文明に危険を及ぼしうるため滅びる。
核兵器やAIの発展により人類が滅びるなど。
2、グレートフィルターを超えた文明、人類が超えた場合その壁を他の文明は越えられていないため宇宙人に会うのは難しい

アミと出会う
→ ここで一つわかったことだが、人類はグレートフィルターを超えていないということか。
→地球の未来に関することは言えないよ。
例えばあの星の光は300年前のものだったりする。
私たちの惑星と人類は同じ時間軸には存在してないってことだけ教えておくよ。
→ つまり、惑星ンアというのはもう何万年も前に…
この地球は竜宮城みたいなものなのか!

→ そうなるとこのゴズライト、願望を叶える石には目的がある!
グレートフィルターの到達を早めていると…
だが一体なぜ?

→ 人類が他の宇宙文明に影響を与え始めたからじゃないかな。

→ 文明の発展の末に残された道は、グレートフィルターの通過か人類の滅亡

→ 数万年後、惑星ンアの生命体のように人類も肉体に囚われずに進化をする

どの文明も願望が進んだ上で存続か滅亡の道を辿る。



ゴズライトの特性
・ランクが低いものほど叶えられる願いの力が弱い
・願い事を叶えられるのは生涯で3つ
・一つの石に叶えられる願いは1つ(母体を除く)
・石を擦ると魔人が出現
・環境を変化させるほどの願いは叶えられることはできない。(時を止める、世界滅亡など。しかし時を止めたと錯覚させることは可能。)
・石は使用されると効力を失う
・願いを増やす、死人を生き返らせる、誰かを惚れさせる、人を殺すは叶えられない。


ランプの起源
・ある女性が海底で巨大な石を見つける。
魔神に願いを3つ叶えると言われ、最後の願いとして「叶えられる願いを増やして」と願ったことで世界中の石に魔神が宿った。

Sランク・・・母体ランプ1:ほぼ全ての願いを叶えられる強力な力を持つ。

・この世界を終わらせたい。望むは地球滅亡。

三種の神器、勾玉、剣、鏡、つぼ、杖


Aランク
・・・息子ランプ6:ほぼ全ての願いを叶えられる。

・俺をこの世界の主人公、英雄にしてくれ(ゼウス)

・この世界で最強の魔法使いにしてくれ(オーディン)
→ 無からあらゆるものを創造する能力(アルテミス?)

・全知全能の頭脳をくれ(アテネ)

・不老不死の体をくれ(ジークフリート

・時間を操る能力が欲しい(クロノス

時計


消費系の願い
→ 50年間、この世界をコーディングする能力をくれ




Bランク・・・孫ランプ36:他の物体に影響を与えられる
空飛ぶ畳、伸びる棒、雷を帯びた剣など生成。天候を操る。人を魅了する。王様になりたいなど。指輪


Cランク・・・曽孫ランプ216:自分の身体に影響を与えられるが生命に関することはコントロールできない。

・少し先の未来が見える
・筋肉の増強
・動物化
・透明人間
・この世にない発想力が欲しい(アポロン)
・金持ちになりたい → 金を稼ぐための能力が開花する


Zランク・・・ 波動は負であるが母体に近い能力を有する父ランプ。


キャラクター


シン(黒川しん): 17歳

Aランクジェム。「宇宙人、地球外知的生命体の友達が欲しい」
12歳の頃に母親が死ぬがそこで「あなたは頭がいいから自分の好きなことに正直に生きなさい。だけどね、お天道様に顔向けできるような生き方をしなさい」と言われる。
そこから暴力的で支配的な父親が世話をすることになる。
父は二人を養えるか不安で仕方がなく支配的になっていた。
13歳の頃に4歳年上の兄が父親をナイフで滅多刺しにして殺した後にどこかへ逃亡しそれ以来会うことはなかった。
シンは黙秘をし少年院、児童養護施設へと送られる。
学校では人殺し、何を考えているかわからない、と噂され孤立する。
児童養護施設で生活することになったシンだがそこでも孤立。

貧乏な寺の住職と出会い父親のように接してくれた。


他の人間とは違い自分の心に嘘をつかずお天道様に顔向けできるような生き方を心がけているその心がアミに気に入られる。


「最大の欲求としては自分を理解してくれる人が欲しいというものがある」

「確かに父を殺したのは兄だよ。俺じゃない。
だけど俺も父を殺したいと思ってた。
兄に手を汚させちまったのは俺なんだよ。」

「お前は俺よりも頭もいいし、出来もいい。
これからはお前は自由に生きろ!
やりたいことをやって幸せになれ!」 -兄

にいちゃん、どこに?
俺のことはもう忘れろ…

「誰かの欲望を満たすために、大勢の夢、願い、自由を潰していいわけねーだろ!!
俺は決めたよ。
こいつら全員ぶっ潰す。」


スマホゲーム、「プラネットキングダム」のゲーマーだが顔を出しておらず世界大会には不参加である。
「プラネットキングダム」:敵の惑星を破壊するために手札の宇宙人を解き放つバトルロワイヤル系のスマホゲーム。
強い人は無課金でもジェムが溜まりキャラが手に入る。


主人公は投票した時に一番魅力的に見えるか?
→ 問題はあるけどすげえ部分が一個ある

例えば、見た目がめっちゃ老けてる。

能力、趣向: 努力ができる、オタク、天才、予測不能、喧嘩強い、見た目、

天才アイデア:
盗みの天才、語学の天才、瞬間記憶、クイズ王、模試一位、プロゲーマー、映像やイラストクリエイター、資格めちゃ取得、心理学やコミュ力、

性格:
内気だけど熱いものを持っている → 緑谷、高倉健、一歩、
ひねくれ → 夜神月、清麿、千空、
活気ある→ 虎杖、大樹、両津、しんのすけ
内気でヘタレ → のび太、まさお、

何をモチベーションとして動いていくか。
「友人が欲しい」
「最強の石を手に入れたい」
「この戦いを終わらせて友人と共に平和な日常を過ごしたい」
→ 「ゴズライトが願いを叶えない世界線の宇宙を生きたい」

アン:惑星ムアから来た宇宙人

波動を使って動くことを主体としていた生命体。
重力と気圧が数十倍あるンアから来たため、通常の人類の数十倍のものを持てたりジャンプすることも可能。
空気抵抗が少ない星だったのでその点、地球で高いところから落下しても死なない。
アメーバのような体質で、地球に関しての調査を行なっていたため地球オタクなところがある。
地球には無数の探査機が送り込まれており、極小のものから目に見えないものまで様々なものがあるという。
物理法則が違うので地球に長居はできない。
父が地球観測家だったためアミもその影響を受け地球観測家になろうとしている。
惑星ンアの1日は36時間で公転速度も遅いため、平均寿命は30歳ほどだが実際に生きる時間的には人間とあまり変わらない。
すでに文明が誕生してから25万年は経過しているため地球よりも先端をいっている。戦争は2万年前に克服した。
食事はセルロースを摂取できれば体内の宇宙微生物が栄養を合成してくれるので道に生えてる草や綿でいい。
惑星の時の記憶は失っている。

不完全な地へ向かうのだ。
多くの苦しみが存在する地では学びが多いはずだ。

「うーん、そんなこと言われてもなぁ。
猿が君たちに二足歩行の秘訣を聞いても答えられんだろう。
それと同じだ。」

ミーコ(御茶屋美子) 21歳 : 魅了の能力


Bランク。人を魅了する能力。
Cランク。絶世の美女
Cランク。相手の記憶を読む

元は不細工な顔立ちで人からあまり見向きもされない人間だった彼女はアイドルという職業にハマっていた。
ルッキズムの世の中に失望し自分の夢、アイドルや女優やインフルエンサーを諦めビジネスを学び大学に通う。
新学期が始まる前の春休みにタイへとバックパックで旅行をし、とある僧侶を助けたところお坊さんからお礼に石を触らせてもらえた。
全ての人を魅了して思い通りにいうことを聞いてもらう魅力をくださいと願う。
その能力で他にも石を持つ人間を探し出し、絶世の美女にしてもらう、握手した相手の過去の記憶を読み取るという能力を手に入れる。
結果、2週間のうちに様々なCMや映画に出演するアイドルになるが、その1ヶ月後にはテレビ局の親会社である新聞社の社外取締役になる。

魔神などに関しての報道規制を敷き、会社を立ち上げて自分だけに人、情報、金が集まるようにしている。
アンには能力が効かない。

自分に集まってくる人間は能力と見た目に依ってくるのであり本当の自分には価値がないと考えている。
そして情報を仕入れる中でこの世の中には相手の能力を奪い去る人間や破滅的な力を持つ者(レオン)がいると知り恐怖を感じるように。
やがて能力を狩ったり、能力を持つ者との衝突が日本でも起きると知り体制を整えている最中。

異性の魅力というのは強い弱いがあり、生まれつき強い者もいる。
だが、それを利用して人を傷つけることは絶対にしないという信念がある。

「魅力で人を操れるなら、なんで給料とか払ってるんだ?」

「私はね、確かにモテる!モテという力を手に入れた!
でも人を魅了できるからと言って相手の自由を奪ったり傷つけちゃいけないって、この能力を手にした時から決めてたの。
そうじゃないと、人間らしい心を失うでしょ?」

母親との経験
「あなたは確かに少し人より頭がいいかもしれない。
だけど知識をひけらかして誰かを傷つけるんならあんたを殺して私も死ぬ!
そうじゃないと人間らしい心を失っちゃうの!」


真壁 守(29):絶対防御の執事

欲求「大切な人を守れる力が欲しい」

Bランク:相手の能力のコピー
Cランク:

不細工で自分に自信がなかった頃のミーコを小さい頃から知っており、いつも優しい言葉をかけてくれていた塾の元先生。
海外にバックパックをしていたこともあり英語はかなり話せる。

ミーコと再会したら顔が変わっていたため驚くも、「君の優しい心が変わってなければそれでいい」と言ってくれたためミーコは心を打たれる。


ジョージ(金城 丈二(18): 百獣の王


Cランクジェム。願い「自然界最強の運動神経を持つ百獣の王になる」
高校で1500m走の陸上をしていたもののどんなに努力したとしても記録はいつもビリに近い数値。才能が一つもなかった男。
どんだけ努力をしても、上には上がいる。
努力は報われない。全ては運から始まるんだよ。
運に恵まれて、努力して成果が出る状態でどれだけ努力するかが重要なんだ。
俺が手に入れた石はランクとしては運がなかった、だけど鍛えられるとわかった今おれにも運はあったんだよ。

とある山での合宿中、記録が出ずに一人で山道をランニングしていた時にとある神社に雷が落ちた。
恐る恐る近づいていくとそこには崩壊した神社と境内に落ちている綺麗な石が目についた。
石に触ると魔神が現れ彼の願いを叶えてくれた。
数ヶ月にして世界記録保持者になったのであった。
だがそれを超える者も現れるそれはアフリカの部族出身の男パトリックであった。
陸上ばかりやってたので勉強はできず、ちょっとバカな部分がある。
力を見せつけるために石を破壊する演舞をするが、その石の破片が毎回レッドさんに当たる。

世の中努力をすれば報われるなんて嘘だよ。
体格、家庭、性格、出会い。
結局は運なんだよ。


天皇

Sランクの願いを持つ者だが謎に包まれている。
能力:天帝の加護。祈りを捧げることでその人物の能力が格段に引き上がる。


パトリック・ゲーブ: 世界最速の男


Cランクジェム。願い「世界で最も速く走れるようになりたい」
農家出身の貧しい家であり親の言うことは絶対でずっと働かされてきた。

モデル:サディオマネ


新沼 ユータ:21歳 無職 浮遊能力


Bランクジェム、「物を浮遊させ操る能力」

空飛ぶ畳で移動しており働いたら負けだと言う考えを持っている。
以前は宅配業で過剰なまでに働いて年収も1000万円を超えていたが慢性的な腰痛持ちになってしまったことから貯金を切り崩しながら生活をする。
競争社会にも飽きてふわふわと自由に生きたいと願っていた。
母親が倒れ病床で祖母からもらったという指輪を渡される。
母はユータに自由に生きてと言い残して死ぬ。
雲を眺めながら飛び降りたら死ぬアパートの屋上で「自由と言ってもこの地上で生活してる限り競争ばかりだ」と嘆きふと母にもらった指輪を触っていると魔神が出現。
「だったらもっと自由にふわふわと生きてみたい。」と言う願い。
空を飛ぶ能力を手に入れる。
ある時、家にレッドが訪ねてきて仲間へと加わるように。
レッドの能力を知ってからそれを利用するように宝石を集めることを提案した。

という設定だがしかし実は中国のスパイ / タオ・ユン
高考で日本語の受験をして清華大学に通った後に10年日本でスパイとして生活、政府によって日本での石の回収を命じられる。
家が貧乏だったことから一流大学に行かなければお前を産んだ意味はないと育てられ地獄のような勉強で学生生活は終わる。
弟はプレッシャーで自殺。

レッド (赤井 光):52歳 リーダー


Cランク石、願具のありかを知る能力(世界中のゴズライトが欲しい)
Bランク石、うんこが金になる能力(何があっても食いっぱぐれないようにしたい)

親分からもらった時計に埋め込まれたゴズライト。
「叶えられる願いを増やして欲しい」という願いだったが却下される。
代わりに石のありかを知る能力やその強さを感じる力を手に入れた。

そこから本当に自分は何を望んでいるかを考えた時に親分のことを思い出した。
どうしようもない自分を救ってくれた親分。
自分もそんな人間になり弱い人間を助けていくことが親分が自分の中で生きる証だと考えた。
この世の中には弱い人間のために動く組織があってもいいと考えたわけだ。

「弱きを助け強きをくじく、それ自体は俺も賛成だが今の世の中はどうだ?
多くの人間が強い者の味方をし、弱い者をくじいてるじゃねぇか。
テレビをつければ本当に悪いやつは金の力で情報を隠し、代わりに弱い奴をテレビで大悪党に仕立て上げてやがる。
弱い奴も弱い奴で、自分より弱い奴を探してやがる。
いつからこんな世の中になっちまったんだろうな。」

親分が死ぬ前にもらった高額な腕時計をつけている。

大工仕事をしており尊敬する島岡親分についていきながら仕事を学んでいた。
「男は飲む、打つ、買う」「宵越しの銭は持たない」「弱きを助け強きをくじく」という男の生き様を学んでいた。

「かぁー!もったいねぇ〜!!
君の手にした願具はな、Aランク、つまりここにいる誰よりも強い力を持ってたんだよ〜。
それが、よりにもよって友達って…
君には何も能力が身についてないじゃない!
しかも、この子、地球にいられるのはちょっとだけってさぁ…
Aランクなのにもったいなさすぎるよー!
マツタケをカレーにぶち込むが如くもったいなさだよー!」

「なんだこのはげ。 偉そうに。殴っていいか?」

「いや、ダメだよ!」


島岡 紫山(シマオカシザン)

ヤクザの多い地域で育ち、任侠や義理人情の大切さを学ぶもその道には入らず腕一本で食っていくべく大工の道を志す。
その近辺で幅を利かせていたヤクザを腕っぷしで黙らせていき最強の大工として昭和を飾った。
一方で病院にいた少女と交換日記をして励ます一面もあった。
恨みを持ったヤクザが出所した際に殺される。享年64歳。


アミターブ・カーン:相手の願いを奪う能力


願いには2種類、消費と持続だ。
そして持続系の願いは1つ、消費系の願いは2つまで叶えられる。
それ以上をコピーしようとすれば古いものから消えていく。
そして願いをコピーする際には、まずは相手の願いがなんなのかを知ること。
そして相手に触れることでコピーができるようだな。


浅田真美: (16) 勘違い女子高生


自分は能力が使えると勘違いしてしまった厨二病の傾向がある高三女子。風を操る能力を手にしたと思っている。
巷で噂になっている能力者の都市伝説、実は私もその能力に開花しちゃったの。
夏が暑すぎたため涼しい風が欲しいと思っていた。
だからこう願ってみたの、「涼しい風よ吹け!」ってね。
そしたら風が吹いたのよ。
これは詠唱魔法ね。
ある条件が揃った時に発動するのよ。
ある程度わかったの。
そこでものすごい力を溜めてから能力を発動したらどうなるか、試したの。
そしたら何が起きたと思う?
3日後、台風が来て学校が休みになったわ。


黒川ユウ: 22歳 シンの兄 透明の殺人鬼

18で父を殺したあいりん地区にて解体など日雇い労働で3年働き金を貯める。
やがて自分も人夫出しなどを行うようになり反社との関わりも持つように。
指示役として資産家の老人の家に強盗をさせた際にゴズライトを含む宝石を手に入れる。
絶対に捕まりたくないユウは魔神に対して「俺は人を殺したし、ぶっ殺したい奴も大勢いる。だが警察に捕まるのはごめんだ。
そうだ、透明になるってのはどうだ。まさに神の能力じゃないか。
俺を透明にしてくれよ。」

父を殺したことは間違いではないし後悔はしてないと考えている。

モデル:ジョンハンター(イギリスの解剖学者ウィリアムハンターの弟)→ 遺体を手に入れるためにイギリスの裏稼業に精通する

子供の頃は読み書きが苦手で外で虫や動物を追い回す。


西 栄作 20歳 : 不良の中の不良

15歳から不良と呼ばれ、ナイフみたいに尖った物を常に携帯している。


住んでいる町:  朝笹町

オーディン: 想像の創造


Sランク、想像したものを創造することができる能力。
自分の知識が及ばないものは作ることができないため、頭脳系の能力を手に入れることであらゆるものを創造できる魔法使いとなる。


7歳、ケーキがいっぱい出る杖を手に入れた少女


ハル:18歳 電気を自在に操る能力

化学に精通し核融合炉を個人で作り飛級で大学の奨学金も手にしている。
この世の中の問題の95%はエネルギーだよ。
膨大な電力を自在に操る力をくれよ。
ペットボトルの水を電気分解して水素を取り出し凝縮、水素と酸素を2:1で燃焼させ水素爆発を作り出すこともできる。
また、原子爆弾と水素爆弾も実験から作ることもできる。
原子爆弾で1億度に到達し重水素を融合させ水素爆弾にする。


金剛力雄:

見た目が超怖いというだけで学校で一番恐れられていたが、本当は超優しい心を持つ家族思いの男。
中学生時代に身長が2m、声が超低くなったたが、無口の正確なため誰も近付かなくなってきた。
高校時代は偶然悪さをしていた男コジローをぶっ飛ばしたことで舎弟ができる。図書委員会として本を読むのが好きである。
二十代前半でハゲが進行したのでスキンヘッドにする。
元々眉毛は薄く、吊り目。
願い事として「戦争のない平和な世界にしてほしい」と願うが「具体性と主体性に欠ける」として却下。「家族と友達が健康で幸せな日々を…」なども却下された末に願神に「金と権力をやるから自分で世界平和も家族と友達の幸せもやってみたらどうだ?」と提案されてそれを受け入れる。
すると先日助けた老人が老い先短いということで力雄に持ち株を譲渡し、大企業のオーナーになってしまう。


重盛 十蔵 (58) : 元政治家の社長秘書。

会社に関して鳥島に情報を提供したりコネクションを作れる秘書の枠を超えた秘書。


リンウェイ(25): 瞬間移動

Cランク能力。
2003年生まれ。
中国でタンピン族(寝そべり)と言われる人間で欲望を抑えて最低限の仕事と最低限の生活をしていた。
資本主義社会の奴隷になるのが嫌だと言う思想を持っている。
ヘラクレイトスのように洞窟でロゴスについて考える。
「本来人間は質素でモノがなくても幸せに生きていたんだよ。
競争と次から次へと物を買わせる今の仕組みで人々は本当に幸せになったのかい?」
「安全な位置からこの世のあらゆるものにアクセスできる力が欲しいね。
例えば瞬間移動とか。」
→ 目の届く範囲に一瞬で移動することができるが視線で移動先がわかるため、360度見渡せるゴーグルを装着している。
波動で体を掴まれると能力が発揮できない。


児玉守太郎:九州を国として独立させて王様になった男

夢はでっかく、不可能かどうかは自分が決める などの自己啓発本が好きで自分の王国を作って王様になりたいという夢を持っていた。

はっはっは!俺は王様だぞ!ってな!
とにかく優秀な人間を集めてもらうのが重要だな。
よし、とりあえず優秀な人間に対しては税金を安くして住んでもらい結婚と家を作らせてしまおう!
そして優秀な成績を収めた子供は王国が運営する塾に通ってもらうとしよう。
20年でペイできるはずだ。

能力: 目が合った者は彼を王者と認める

ニコール・ニコルソン(16)

動物と会話することが好きなタスマニアに住む高校生。
動物と取引をすることで従えることができる。
子供の頃から森を探索したりマリンスポーツをしていた活発な女の子だった。
海底に沈んだ宝石にてあらゆる動物と会話ができる能力を手に入れたが、その結果、言語も関係なく人と会話できるようになった。
それは別言語を話すという感じではなく、彼女の言葉をなぜか周りが理解できるというものだ。
小さい頃に拾った首輪付きの犬を飼い主の元へ帰すことができなかった犬とのストーリー。
クワッカワラビーが友達。


鳥島鳥烏(トリシマチョウ):女子高生社長(17)

チャーミーバードと言う企業を創業し、年商10億円ほどの規模だったが、ミーコが社外取締役になってから年商10兆円規模に成長。

社長の仕事ってのは問題を解決することだ。
問題が起きたらそれを言い訳にしてんじゃねぇ!

自分のコントロールできる範囲を増やすんだ。
それは本当に自分がコントロールできなかった部分か?
コントロール可能な範囲でベストを尽くすのが責任だ。

中学生時代に勉強したことを英語で解説したことでかなりのフォロワーを手に入れた。
高校時代からは会社を設立し化粧品ブランドが有名になる。

私にはファンとの信頼がある。それは裏切れない。
だからと言ってそこに縛られ自由を失う必要もないけどね。

決断は早くする。
決断ってのは正解か間違いかはどうでもいいんだよ。
自分で決めたことを正解へと持っていくのが私の仕事。

判断の間違い? 計算通りいかない?
それはベースが間違ってんだよ。
ライオンが3頭、銃弾が10発あったら十分かって検討するよりも、ライオンは3頭だけという前提が間違ってたら判断はズレる。

カイリージェンナーみたいな?

勇者レオン(29): 自称勇者

この世界の英雄になりたい男。
あらゆる全ての分野についてレベルアップが可能な能力。
→ 一度勉強したことは身に付く、運動能力も鍛錬で上昇し続ける、防御力も上昇し続け銃弾すら弾く、回復力も高くなっている。

資産家を襲撃して正義の名の下に強盗殺人を犯したが、資産家の家にてAランクの願具を手にして願ったことで能力を手に入れた。
刑務所に収監されている間にいじめ、トレーニング、読書により防御力、回復力、筋力、頭脳が高くなったと考えられる。
曰く、魔王はこの資本主義経済のトップに居座る老人たち。
彼らを殺し世界を一新することを目論む。
大企業の爆破テロを仕掛け自作自演で人々を救うことでヒーローとして認識される。

「僕はこの世界の救世主になるんだ。
そうだ、僕にしかできないんだ。
この世界を変えてみせる」

ネズミ小僧のようにアメリカでは貧しい施設に大金を届ける事件が多発したが、それはこのレオンの仕業である。
アメリカでは彼の支持者が増えていきやがて彼はヒーローのように振る舞うようになったのだ。

「奴隷解放だ! 民主主義ってのは少数の弱者を犠牲にして多数を幸せにする仕組み。」

「この混沌とする世界で、人々はヒーローが必要なんだよ。
信じていい強力なカリスマがいるからこそ、人は迷わずに自分の人生に集中できるんだ!
犯罪者が多いこの国で、俺がヒーローになることで一般市民は安心できるだろ!!
だから悪い奴らは残虐になぶり殺す!」
「良いか悪いかを、お前が決めてんじゃねーよ!!」


デイビッド・ドレイファス(25): 名家の時空人

Sランクジェム。 願い「時間を自在に操る能力」

ドレイファス家の当主を受け継いだ長男。
資産数兆ドルはあると言われるドレイファス家の当主であり、

脳にはタイムセルと呼ばれる時間をカウントする細胞が存在する。
どうやら私のタイムセルが他の世界に影響を与えているようだ。

時間を止める範囲に限りがあるため、宇宙の公転などがズレてしまう。
時間というのは一直線で進んでいるわけではない。

金本 馬尊(42):日本最強と呼ばれる男


学生時代から極真空手と柔道で全国レベル。
20代はレンジャーを経て警察に移動した後SATに所属。
純粋な強さを求め続けるマル暴の男で暴力も超強い。
近頃は暴力団も張り合いがないと思っている。
政府関係者よりゴズライトを受け「どんなダメージをも無にするタフネス」を手に入れる。
「強さよ。強さがあれば望みは大方叶えられる。意思を実現できる。」
「俺は願いによってダメージが残らぬ体になった。つまりだ、拳が、足が、膝が、頭が、思いっきり叩きつけても壊れる心配もなくなったのだ。
俺は人生で初めて、思いっきり殴るぞ!!」


ヴィヴィアン・アンダーソン:アンティーク収集をするイギリス女性

イギリスの名家出身だが世界を旅したいという理由で家から出ることに。
幼い頃からアンティークや一流の物に触れていたためレアな宝石に関する審美眼が出来上がっている。
大学在学中にヨーロッパ中を旅した際に骨董市で手に入れた宝石をロンドンで売ることに目覚める。
ゴズライトを使った装飾品は

:宝石の魔法使い(ドイツ人) 38歳

宝石をアートのように加工することが得意な職人で世界中から数多くの富豪から依頼されるも本当に心が通った人の依頼しか受けないためその価値はとても高くなる。
また約束や期限(細かい時間)を守るため信頼も高い。
21歳で石工のゲゼレ(国家資格)を取得し、宝石職人のマイスター兼アーティストとして活躍。
ゴズライトを使用した宝石をスイスの時計職人と合作で作り、ドレイファス家に納品したことがある。


ジェフリー:スイスの時計職人

ドレイファス家に提供する時計を作ったことがある。


ヤーデンルッソ:

イスラエル国防軍に所属していたサイバーセキュリティのプロ。
キブツでお金をあまり使わない共産主義的な生活をしていたが、お金を稼ぐためにテルアビブの大学へと向かう。
パソコン系の能力を高めた後に

そこに行けば願いが叶うという王国、ガ(ン)ダ(ー)ラを作る。


政府や各国は能力者と対抗するのではなく手を組むことに合意している。
それは戦争を引き起こすからだ。
だが水面下で能力者を潰し優位に立つことを目論んでいる。


第二の願い

よし、たっぷり寝た。
じゃあ早速魔神の登場だな。

友達かー。
なるほど、君は友達できたことないタイプだな!
わかった。
君と似た波動の宇宙人を呼んでやろう。

これで大丈夫だ。
だが2日はかかりそうだな。
俺はお前の願いが叶うのを見届けないと帰れんしなあ。

やはりそうか!
どう考えても生命がいる星なんて近くにない。
これで魔神を少し調査できる。

なあ、俺の願いは友達を作ることだから友達について教えるのは君の役目だろう?
今から来る友達はどうやって決まったんだ?

あぁ、波動だよ。
君と近い波動を持つ者を地球外に検索をかけて、かつ友好的で君と共感しそうなものなんかでどんどん絞って行った。

波動とは?光や音のことか?

いや、ちょっと違うな。
まあ雰囲気というか意識レベルみたいなものだ。
お前らの世界では子供の時に仲良くても大人になるとあまり話が合わないみたいなことがあるそうだが、それはお互いの波動がずれてしまったからだ。

なるほど、君の話はとても面白いし説明が上手だな!

え?そうかい?
いやぁ、おしゃべりとか言われることもあるんだがそう言われると嬉しいぜ!

いやあ、はなしがうまいよ!
もっと色々と教えてくれないか?

はっは、それは三つ目の願いになってしまうし、同じ魔神から叶えられる願いは一つまでだ。
その手にはのらねぇよ!

そうか。
そう言った細かいのも願いになるんだな。

だが今の会話から、俺はあと一つしか願いが叶えられんというわけだ。

はっは、喋ってしまったなぁ。
まあ、願いが叶う間、ちょっとした会話くらいしてやろう。
お前はその最後の願いで何かしたいことがあるのか?

いや、ないよ。

なに?
だがお前の最初の願いはこの世にあるランプを全て手に入れたかったんだろ?
なぜ欲した?

なんとなく予想はしていたが、おそらく俺が感じる力の強い波動を持つランプはそれだけ強い願いを叶えられるんだろ?

明らかに最初の願いと今回の願いはそのレベル、いや、影響力が違う。

なら強力なランプを手にした者が願うかもしれないあることを俺は止めたい。

あー、なるほどね。
確かにランプによって叶えられる範囲がある。

だからもちろん俺にも叶えられない願いだってあるんだぜ。



高校生 花宮 薫

やりたいことがないし将来の夢もわからないがそろそろ進路を見つけなくてはと思っている。

いいや、嘘だね。
やりたいことがないんじゃなくて、やりたいことを無理だと諦めているだけなんじゃないのか。

「なんでも願いを叶えてやろう。さあどうする?」

なんでも願いが叶うとしたら何をしたい?

じゃあ、100兆円もらえたりとかするの?

それが願いか?もちろん可能だがそれでいいんだな?

いや、待てよ。
お金を手に入れて僕は何がしたいんだ?

一生働かなくて済む?
世界一のお金持ちになって自慢する?
お金を持てば世の中のこと大抵クリアできるよね?



俺たちの手札には3つのジョーカーを持てるわけだ。


アミの願望

アミの住む惑星Fはとても調和のとれている惑星であり戦争など起きない平和な惑星であった。
どの惑星にも支配する種族というものが存在し、知能が究極にまで発達した惑星Fでは皆が正しいと思う価値観を共有している。
頭の中で描いたことを相手にシームレスに伝えられる世界。
1000万年前までは戦争が絶えない惑星であったが長い年月を経てそれを克服した。

アミを突き動かしたのはそんな退屈な世界ではなく刺激的な世界を求める好奇心である。
惑星Fの中でも地球に関して研究を行っていたアミは惑星Fに出現した魔神によって地球へ向かうことができるようになる。
他の惑星F人は共通の価値観を持っているためアミの進路に口出しをする者はいなかった。
彼らは苦境は魂を向上させるという価値観を持っていたからだ。
こうしてアミは魔神の生み出した石の船に乗って地球へと到達したのであった。

魂はあるよ。
僕らの星ではその研究まで進んでいるけど、残念ながら魂の起源についてはあまりにも壮大すぎてわからない。
第一、魂自体普通は見えないから何も痕跡がないからね。

神様もいるよ。
ただ、肉体を持っている僕らは感じることはできてもコンタクトを取ることはできないけどね。
あと、神はすがるものでもないよ。
そんな大宇宙の中の個人の悩みなんかに神は手を差し伸べない。

前世も過去世もあるよ。
なんとなく犬が好きだなとか、なんとなくあの国が好きだな、っていう感覚があったら前の肉体の時の記憶が関係してたりするんだ。

僕が知りたいのはね、恋をすることだよ。
お互い何を思ってるのかわからない地球ではさ、どうやって恋に落ちるんだい?

君たちは恋に落ちないのかい?

うん、僕らは波動が見えてるからね。
お互いどんなことを考えるかとか近い波動なのはわかっちゃうから。
君と僕は波動が近いようだね。

俺たちは何のために生きているんだ?
細かい部分は人によって違うけど、他の誰かに優しくすること、自分自身が楽しんで生きること、魂を向上させること、とかかな。

卑怯でずるいやり方とかあるけど、そんなのは生きてる間だけだよ。
死んだら全部バレちゃうからね。

バレるって誰に?
それは…… まぁ、死んだらわかるんだろうけど僕も生まれる前の記憶はないからね。
いつの間にか生まれて、いつの間にか死んで、またいつの間にか生まれるのさ。

特に自殺以外はね。

自殺はダメなのかい?

自殺は死んだ後が最も辛いんだよ。
例えるならそうだなぁ、自分で死ぬまでの行為を何度も何度も繰り返すというか。死んだと思ってもまた死ぬ前に戻ってそれを繰り返すんだよ。

人には役割があり、課題があるんだよ。

戦争は仕方ないよ。
痛みを伴うことを何万回と繰り返していく中で知的生命体は学ぶからね。

知的生命体が別の惑星で長期的に活動をするのは不可能だと言われてる。
例えば、僕の星では重力も大気も数十倍はあるんだけど、地球の環境に慣れすぎてしまうと僕の星では生活できなくなってしまう。

知的生命体の共通点は魂の向上だよ。
魂が向上するほどに奉仕の心が養われるんだ。

君たちが思っている以上に言葉や想像は大きい力を持っているよ。
口に出す言葉だけじゃなくて、心の中に思い描く言葉。
これらもすごく大きな力を持っている。
同じ言葉を使うにしても慎重に選んだ方が良いよ。
僕らの惑星ではそれがわかってるから想像の余地が少なくてね、そういった点では不思議な発想ができる地球が羨ましいと思うんだけどね。

未来が見える……か。
未来には変えにくい未来と変えやすい未来の二つがあるんだよ。
変えにくい未来は確かに見やすいね。
地球にも未来に関する暗示がいくつかあるしそれに気づいている人もいるのは面白いね。
まぁ、中には占いみたいな嘘を教えるものもあるらしいけど。
ただし、知った者には責任が伴うはずだ。
俺たちが未来を読むこともできるのか?
そうだね、例えば人を知るには人の中に未来の暗示があるし、天運を知るには星を見るといいよ。
あと、人生において大きな転換点になることはだいたい決まってる。
それを運命と呼ぶ人もいるけど、心がけ次第で運命は良くも悪くも変わるんだ。

五感っていうのは君たちの肉体の限界なんだよ。
例えば僕には波動を感じる機能があるけど、地球人の体でそれを感じられないのは純粋にパーツがないからだよ。
目がない人が何も見えないのと同じ。
五感以外の感覚を使うとこの世界はもっといろんなものが存在することがわかるんだけどね。
地球の動物は地震を感じられるというけど、それも体が痒くなるような感覚を持ってたり、地球でもシャコの目は人間より多くの色が見えてるというよね。

コミュニケーションは情報量が増えるほどに経過時間も増える。
我々は一瞬で情報を伝達できる知能を持っていたが、一方で会話を楽しむことを失った。
合理的な結果というのは味気ない。

実は地球人の見る夢は他者が介入できるんだよ。

全てにはサイコロのように多面性があるんだ。
答えは一つではないよ。
例えばこのコップには飲み物を入れる機能もあるけど、人を殴る機能もあるし、インテリアとして飾っておく機能もあるわけだ。
一面しか見ないで判断するのは危険かもしれないよ。

太陽系の中にも君たち以外の知的生命体は存在するんだけど、姿形が僕の惑星と似ている地球人はとっても興味があってね。
他の惑星の知的生命体はそもそも魚みたいな姿をしてたり、昆虫みたいなのもいたりで様々だよ。
あ、ちなみに僕は太陽系の外から来たんだけどね。

通常であれば、他の惑星の知的生命体と接触するのはほぼ不可能なんだよ。
波動が違うからね。
だけど僕の波動を魔神に調整してもらったから地球にいる間は地球人と接触できるんだ。
例えるなら君が波動力100なら僕は1100。
魔神に波動の1000を預かってもらったって感じかな。

宇宙船を作らなくても宇宙には行けるんだよ。
肉体にこだわらなければね。
地球人にそれはまだ早いけどね。

知的生命体は徐々に肉体に依存しないように進化するんだ。
人間もインターネットで口を使わなくても会話したり、ちょうどその過渡期にいるようだね。

この世界は平等じゃない。
貧富の差が大きいし、子供ながら苦しい思いをする者もいる。
それはどう説明するんだ?

知的生命体が進化するための必要な要素としか言いようがないよ。
全てのものには原因があって結果がある。
それは生まれる前や心の中の言葉が関係しているんだ。

僕らも進化したんだよ。
地球でいうところのライオンみたいな生物からね。
だから僕には尻尾があるし角も牙もある。
舌もザラザラしてるでしょ?
君たちと同じく仕事もするけど、争いはしないね。

苦しみがなければ成長もないよ。
愛も憎しみも知った後に乗り越えるんだ。

価値観の共有と言っていたけど宗教はないのか?

宗教はあるよ。
でもそんなに特別なものじゃなく、生きていく上で必要なものって感じ。
例えば目の前の人に優しくしようみたいなものとか。
地球でいう道徳って感じ。

奉仕の心こそ美しいんだよ。
物質が存在する世界というのは必ず利害のようなものが発生する。
その利害から自由になって奉仕できるかが成長の鍵なんだ。
やましい者は過去の自分だと思い憎まず生きるんだね。
共に助け合うんだよ。

物は所詮物なんだよ。
死ぬ時に一緒に持って行けるのは思い出だけだからね。
物のために生きるのはやめた方がいいかもね。

僕らが意思疎通を図ることができるのは、お互いに意思疎通を取りたいと思った時なんだよ。
魔神に願うというのは意思疎通を図りたいという強い意思表示なんだよね。
もちろん君以外にも地球外生命体と意思疎通を試みる人はいるけど、僕みたいに直接肉体を通して会うのは初めてのことだから、僕の惑星ではものすごく話題になってるんだよね!

想像の素晴らしいところは真実じゃなくても良いことだ。
僕らは進化をする中である程度の真実を知ってしまっているから、地球でいうファンタジーを考えることが得意じゃないんだよ。
全てが満ち足りた世界というのは学びも少ないものだ。
地球は多種多様な惑星だから面白い。

開眼すると波動が見えるようになる。
魔神も波動の一種だから見えるよ。
これは前にも話した五感以外の間隔を開くことで、開眼すると世界が一変するんだよね。
五感で知覚できるものを研究しているように、開眼して新しいものが見えるようになるとそれらの研究が盛んになるから安心して。

いかに医学が進歩しても病気は無くならないよ。
だからと言って克服せずに諦めてはダメだ。
人はどうせ死ぬからと言って今死ねばいいというわけではないように、病気もなくならないからと言って乗り越えないわけにはいかないんだ。
病気は必ずしも悪いものではないんだよ。

生きる目的は人によって異なる。
もちろん魂を向上させるという目的は誰しもが持っているが、それ以外にもその人にしかできない目的というのがあるんだ。
結果だけではなく、目的へ向かう過程にも意味があるから十分に悩んで迷えばいいよ。

宇宙に存在する力だけど、強い力、弱い力、電磁気力、重力以外にもまだあるよ。
今の人間の感覚とか科学技術では捉えることはできないけど、気づいてる人もいるようだね。

全てに絶対の悪はないし絶対の善もないんだ。
捉え方によって見方は変わるんだよ。
善悪を超えた先に真実があるとだけ言っておくよ。

知的生命体にとって重要なのは好奇心と知ることを楽しむ心だね。
そして知ったことは使わなければ意味がないんだ。
己と他人のために役立てなければ意味がないんだよ。


第二の願い

よし、たっぷり寝た。
じゃあ早速魔神の登場だな。

友達かー。
なるほど、君は友達できたことないタイプだな!
わかった。
君と似た波動の宇宙人を呼んでやろう。

これで大丈夫だ。
だが2日はかかりそうだな。
俺はお前の願いが叶うのを見届けないと帰れんしなあ。

やはりそうか!
どう考えても生命がいる星なんて近くにない。
これで魔神を少し調査できる。

なあ、俺の願いは友達を作ることだから友達について教えるのは君の役目だろう?
今から来る友達はどうやって決まったんだ?

あぁ、波動だよ。
君と近い波動を持つ者を地球外に検索をかけて、かつ友好的で君と共感しそうなものなんかでどんどん絞って行った。

波動とは?光や音のことか?

いや、ちょっと違うな。
まあ雰囲気というか意識レベルみたいなものだ。
お前らの世界では子供の時に仲良くても大人になるとあまり話が合わないみたいなことがあるそうだが、それはお互いの波動がずれてしまったからだ。

なるほど、君の話はとても面白いし説明が上手だな!

え?そうかい?
いやぁ、おしゃべりとか言われることもあるんだがそう言われると嬉しいぜ!

いやあ、はなしがうまいよ!
もっと色々と教えてくれないか?

はっは、それは三つ目の願いになってしまうし、同じ魔神から叶えられる願いは一つまでだ。
その手にはのらねぇよ!

そうか。
そう言った細かいのも願いになるんだな。

だが今の会話から、俺はあと一つしか願いが叶えられんというわけだ。

はっは、喋ってしまったなぁ。
まあ、願いが叶う間、ちょっとした会話くらいしてやろう。
お前はその最後の願いで何かしたいことがあるのか?

いや、ないよ。

なに?
だがお前の最初の願いはこの世にあるランプを全て手に入れたかったんだろ?
なぜ欲した?

なんとなく予想はしていたが、おそらく俺が感じる力の強い波動を持つランプはそれだけ強い願いを叶えられるんだろ?

明らかに最初の願いと今回の願いはそのレベル、いや、影響力が違う。

なら強力なランプを手にした者が願うかもしれないあることを俺は止めたい。

あー、なるほどね。
確かにランプによって叶えられる範囲がある。

だからもちろん俺にも叶えられない願いだってあるんだぜ。
だから気にせず自分の望みを叶えるといい。

盗賊
なんだ?
空から何か降ってきます!

はっは!
これが地球かね!
軽いなー!

よし、これで願いは叶ったな。
じゃあ俺は消えるぜ。

あんたが宇宙人?

にゃ?
あたしにとってはあんたが宇宙人だけどね!

あたしは地球について研究しててね、あんたの国で言うとこの地球オタクってやつね!

これが俺と近い波動の宇宙人か?

なんだこのガキは?
ここにノコノコやってきやがって!

このおっさん、力入れてんだよね?
はー!
地球人ってかわいいなー!
よーしよし!
つかんじゃダメ!

ぐわ!
あいたた!

あー!ごめん!
地球人触るの初めてだから手加減がわかんなくてね!

名前決めてよ。

アミターブから呼ばれたからアミでいいんじゃね?

アミ!?
いい名前ジャーン!

気圧と重力が何百倍も違うからね。


大塚 善照(44)

別のお寺で修行をしていたが32歳ごろから廃寺を貰い受け農業や狩猟をして野菜を売りながら僧侶をしている。
シンを13歳から面倒を見ているお坊さん。
父親が死に理由は聞かなかったがシンではないと感じたという。
野菜やイノシシが取れたからと一緒にメシを食べながら勉強するスペースをくれた。
受けた恩は別の人間に渡すんだ。
その流れがやがて世界に広がればもっと良い世界になるだろうな。

お金がない家には野菜を貰うことで葬儀をしてあげる一方で心のない人間に寺を貸すことは拒んだ。
「値段をつけるのは人間だからな。この野菜を高級だと思えばいいさ」
「いくら金を積まれようと、あんたのそんな心のない仕事に協力はできん!今すぐ帰ってくれ!」



小野 白龍(56):

標高2000mの上に建つお寺で僧侶をやっている。
波動に関する師匠的な存在
流れ星に願いを3回言えるようにする。
実はかつてゴズライトの流れ星に願いをした人間が実際に叶ったそうだ。
いつでも言えるように願いは常に心に留めておくんだ。

・技
柏手:拍手が悪い気を一掃する。
合掌:波動の力を体内で練ることで高める。
波動を高めるやり方は世界中でたくさんある。気功術、瞑想、坐禅、掃除、朝日を見る、睡眠。


年表


億年前 惑星ンアで波動を使った意思伝達が普及。

億年前 惑星ンアで光力の発見により時間と場所に縛られない宇宙時代が幕開け。戦争の終結。

億年前 惑星ンアよりゴズライトを多量に含んだ隕石を発射

320万年前 ゴズライトを含む隕石が地球に落ちる

紀元前2世紀〜17世紀 世界各地でゴズライトが宝物へと変えられそこに人々は祈りを捧げるようになった

19世紀 第一次ゴズライトの能力が発生する。
しかし願いの力を使いゴズライトの力を封印。
一方で願いの旨みを知る人間がそれを復活させようと財力を使いずっと探し続けていた。

20世紀 ゴズライトのブームが来てテレビなどでも取り上げられるが結局、不思議な力はないということで都市伝説として終わる。
価値は下がるが宝石として出回る。

2026年 とある女性が洞窟の中でランプを擦り願い事を叶える魔神に遭遇。
「叶えられる願いを100個に増やして」と頼んだところ、世界中のゴズライトに力が分散した。
世界中で一斉に就石、あるいはゴズライトと呼ばれる石から作られた宝物から不思議な波動を発するようになった。

2026年夏 現在
度重なる時間停止により公転がズレる



1話下書き


とある上空

畳に乗った長髪の男、新沼ユータ(27)と高級そうな帽子とスーツに身を包んだ赤井光 (52)が街を眺めながら飛んでいる。

ユータ「見つかりましたか、レッドさん」

レッド「この街にあることは間違いない
それも結構強い力だと思うがな……」

ユータ「お、豚骨ラーメン。
レッドさん、俺飯食わないと飛べないんでここで降ります」

レッド「んなっ! おい! ラーメンは後でいいだろ!」

二人は街の方へと降りていく。

とある高校、チャイムが鳴っている。

たかし「え!人殺し!?」

ケンジ「ばか!お前、声がデケェって!」

たかし「すまん。でもその話本当かよ?」

ケンジ「まぁ、噂なんだけど黒川のやつ、中学の時にオヤジを滅多刺しにして殺したらしい。
それで山の向こうのお寺に引き取られてこの高校に通ってるってわけ」

たかし「うわぁ…… あんなに静かな感じなのに怖いな。あいつに話しかけるのやめよ……」

後ろから黒川シン(17)が荷物を取りに来る。

ケンジ「!?」

たかし「ん?どうした?」
たかしはシンを見つけて驚いた様子。

ケンジ「いや、あの、黒川くん、その、俺たちは別に……なんていうか……」

シン「別に、荷物取りに来ただけだから」

シンはそのまま教室を出て行く。

たかし「うわぁ…… やっば……」


シン一人で歩きながら帰っている。
やがて電車に乗り山を越えて寂れた街中を歩いていく中で想いにふけている。

シンM「(新学期も人と関わるのは期待できそうにないな…… 後一年で卒業、そして就職か? 働いて金稼いで同じことを繰り返して……  このまま生きていて何が楽しいんだか……)」

桜照寺

お寺のお堂から荷物を外に運んでいくお寺の住職、大塚善照(44)。
お寺の敷地にシンは入って行く。

善照「おー!シン!帰ったか!」

シン「ただいま。 片付け?」

善照「ちょうどいい!手伝ってくれ!」

シン「別にいいけど。
何すればいいの?」

善照「とりあえず中のやつ出して!
そこ全部掃除するからさ!」

と荷物を運びながら本堂の方を顎で指示する善照。
シン、本堂の方を見るとそこには大量の仏具などが隅においてあるに気づく。

シン「オッケー、俺、こっち運ぶわ」

善照「おう!ありがとう!
今日は学校どうだった?」

シン「別に…… 俺は卒業さえできればいい……」

シンは重い荷物を外へと運ぶ。

善照「そっか! まぁお前は優秀だからなんでもできるだろ!
それが終わったらあっちの奥の方の掃除頼むわ!」

シン「オッケー」

シンは歩いて手を合わせて礼をした後に本堂の奥にある武士のような格好をした仏像の脇の隙間を覗く。

シンM「(うわ……こっちはさらに埃だらけだな……)」

シンはほうきを仏像の脇に突っ込んで埃をかき出す。
ほうきが何かに当たったことに気づくシン。
仏像の脇から小さな箱が出てくる。

シン「ん?何だこれ?箱?」

シンは埃被った木箱を開けるとそこには虹色に輝く石で作られた数珠が入っていた。

シン「これって…… 嘘だろ……」

シンは急いで箱を持って本堂の外にいた善照の元へと走っていく。

シン「善照さん!これ!この箱!」

善照「ん? あぁ、それは昔このお寺を守っていた伝説のお坊さんの数珠だよ。キラキラしすぎて使えんから10年以上前に奥にしまっておいたな……」

シン「……これ、ゴズライトだよ!」

善照「ん?ゴズ? 何だそれ?」

シンは箱の中から数珠を取り出す。

シン「320万年前に落ちた隕石からしか取れないって言われてる宇宙の宝石!
それがこんなにも! もしかしたら何億円もの値段がつくかもしれないよ!」

善照「ふーん、そうか。
そんなに価値のある物なら……ここに置いておくのは危ないな。
後で地域の博物館にでも寄贈しようか。」

シン「え? ああ…… そうだね!」

本堂へと入っていく善照を見つめるシン。

シンはフッと笑みを浮かべる。

シンM「(善照さんのお寺、貧乏なのにこいつを売るなんて考えないんだな……)」

シンは数珠を箱から取り出し周りについていたホコリを指で磨く。
数珠は虹色の光を放ちやがてその光は強まり、中から甲冑のようなものに身を包んだ男が出現する。

シン「うおぉ!!何だお前は!」

善照「ん? シン? どうしたー?」
善照は本堂から顔をだす。

シン「いや、これ!この人、急に現れて!」

善照「ん? 」

善照の視点からはシンだけが立ち尽くしている。

善照「昼間から幽霊でも見たのか? お経唱えてれば大丈夫だぞ!」

善照は本堂の中へと入ってしまう。

シンM「(俺にしか見えないのか? 幽霊? いや、数珠から出てきた?
…… なんか……めっちゃ面白え!)」

魔神「どうやら私を呼び出したのはお前ようだな。
お前の願いを一つだけ叶えてやろう」

シン「いや、ちょっと待ってくれ。
あんたは一体何者なんだ?」

魔神「ちょっと待つのが願いか?」

シン「!?
……いや、俺はシンっていうんだ。
この世界では自己紹介するのが礼儀ってもんだぜ」

魔神「ふむ…… そうだな。
我々に名前はないが、珠か……
タマノオヤとでも呼ぶがいい。
人間は我々を魔神とか神とか色々と呼ぶがな。
さあ、早く願い事を言え!叶えてやるぞ」

シンM「(我々?つまり魔神は一人じゃないのか……)」

シン「どんな願いでも叶えてくれるのか?」

魔神「あぁ、魔神によって叶えられる願いの大きさは違うがお前は運が良い。
さぁ、早く願いを言え」

シンM「(俺の願いか……)」

×    ×    ×
回想
狭いアパート(夜)
血がついた包丁を手に持ち息を切らしている13歳のシン。
目の前には滅多刺しにされて血を流し倒れている父親の姿。
部屋の奥に脱ぎ捨てられた学ランがある。

児童相談所
おじさんがうつむいているシンに対して話しかける。
おじさん「」

桜照寺
「おお、君がシン君だね!

今日から君の保護者の善照だ!
よろしくな!」

学校
「きた、あいつだ……」
「お父さん殺したってネットで書いてた…… 」
「何考えてるかわかんねぇ……
「宇宙人なんじゃねぇの……」
「一生友達もできねぇしあいつ人生詰んだな……」

×    ×    ×


シン「ふっ…… なんでも願いを叶えられるんなら友達……
宇宙人の友達でも連れてきてもらおうかな」

シンは信じていない様子で笑みを浮かべつつ答えた。
魔神「わかった。その願い、叶えてやろう!」

シン「え?」

魔神は空中でふわりと消え去る。

シン「(願いを叶えるって…… そもそも宇宙人はいるってことか?
……でも友達って、コミュニケーションはどうするんだ?)」

シンは数珠を見つめた後、箱にしまう。

上空から寺の付近に差し掛かった畳で移動するレッドとユータ。

レッド「おー、あそこだ。あの寺みたいなところから力を感じるぞ!」

双眼鏡を通して見ながら話すレッド。

ユータ「見つからないように降りますよ」

レッド「いや、待て!
あそこにいる少年だ!
きっとあの箱の中に石がある!」

ユータ「じゃぁ、急がねーと!」

箱を持って本堂へと向かうシン。

シンM「(そもそも魔神とはなんなんだ?
宇宙の宝石、ゴズライト…… この石と何か関係が……)」

上空から畳に乗ったレッドとユータがシンの後ろに降り立つ。

砂利を踏む音に気づいて振り向くシン。

レッド「驚かせてしまってすまんね〜
ちょ〜っと聞きたいことがあるんだが……」

シン「!?
まさか、宇宙人!
見た目はハゲでチビのおっさんだけどこれは擬態か……」

レッド「誰が宇宙人でハゲでチビだコラ!!
初対面で失礼だな!おい!」

シン「あの、日本語わかるんですか?」

レッド「バカにしすぎだろ!」

ユータ「今聞きたいのは、その箱の中に何が入ってるかってことだ。
見せてはもらえないだろうか」

シン「あんたたち誰?
参拝者には見えねぇけど。
この箱の中は関係者以外には見せることはできないね」

レッド「俺たちは虹色に光る石を探してる石マニアでね
もしかしたらこういうお寺にあるんじゃないかと思ってね……」

シン「……狙いはゴズライトか」

レッド「ほう…… その名前を知ってるのか……
メディアでは一切報道されていないのにね……」

シン「あんたら、何か確信があってここに来ただろ」

ユータ「とにかくこちらに渡してもらおう
さもないと……」

ユータは近くにあった岩に触れる。
岩はふわりと浮かび上がりユータの近くを漂う。

ユータ「タダじゃ済まないと思うよ」

シンM「(ゴズライトを知ってることから考えると、おそらくあいつも魔神に願いを叶えてもらったのか。 ものを浮かせる能力といったところか…… )」

レッド「さあ、早く石をこっちに渡してくれないか」

シン「そうか、わかったよ……」
シンは本堂とは反対の方向へと逃げる。
ユータは浮かべた石をシンの方へと飛ばすが石ははずれシンの先にあった木にぶつかり木が倒れる。

善照「おーいシン、今の音はなんだ?」

善照が本堂から顔をだす。

シン「来るな!」

折れた木を見つける善照。

善照「お客さん……でもなさそうだね」

シン「善照さん、とりあえず警察呼んできて!」

善照「え? お、おう……」
奥の方へと走っていく善照。
ユータ「そのままその石を渡してくれたらこのまま立ち去る。
だが渡さないというのであればこの寺とそこの人に石を投げ続ける。
さあ、どうする?」

シン「あ? 俺の恩人を傷つけたらお前ら殺すぞ」

レッド「傷つけて欲しくないならさっさとその箱を渡せばいい」

シン「チッ! ほらよ……」

シンは箱を渡すためにレッドの方へと近づいていく。

レッド「よーし、それでいいぞ!」
箱を受け取りに向かってくるレッド。
ユータ「おい、レッドさん、ちょっと待て」
箱を手に取った瞬間にレッドを思いっきりぶん殴るシン。
箱を手にしたまま転がるレッド。

レッド「ぶがっ…… 痛い! くそ! だが石は手に入れたぞ!石は!」
箱を開けるとただの小石が入っていた。

レッド「んなっ!?」

シン「石が欲しかったんだろ?はげ」

レッド「くそ! さっき石を避けた時か!
ふざけやがって貴様!」

ユータ「まずい! あいつ石を触ってる」
浮かせた石をシンめがけて飛ばすユータ。

しかしシンに避けられたためそのまま石を本堂正面の賽銭箱へとぶつける。

シン「おい、やめろ! この寺は関係ないだろ!」

ユータ「さあ、次はお前かあのお坊さんに当てるから。
早く石を渡してよ」

シン「……くそっ……」
シンは悔しそうに数珠を見つめ投げようとしているがレッドの声に動きが止まる。

レッド「おい、ユータ!何か近づいてくるぞ!」

ユータ「え? 何かって何が!?」

レッド「わからんが…… 上だ!でかい!」

その場の全員が上を見るとそこには隕石がこちらに向かって飛んでくる様子が見える。

レッド「ユータ!なんとかしろ!」

ユータ「無茶言わんでくださいよ!」

ユータは浮かせていた石や畳を隕石にぶつけるが弾き飛ばされる。
ユータ「あれ、隕石じゃないだろ!」
レッド「ぶつかるぞ!」

隕石のような物体がシンとレッドたちの間に墜落する。
その地域には大きな音と煙が立ち上る。
煙が辺りを包む。

シン「ゴホッ!ゴホッ! ……一体何が起こったんだよ……」

魔神「待たせたな」

シン「……魔神か?」

魔神「お前と似たような波動を持つ宇宙人を連れてきた。
前の惑星の記憶はないが、会話は通じるようになっている。
お前が死ねばこの宇宙人も地球にはいられない。
じゃあ、願いは叶えたからお前の今後を楽しみにしている!」
魔神は消えていく。

シン「え?ちょっと!
宇宙人ってどこに……」

煙の中では人間の姿の影があるのに気づくシン。
煙の中のシルエットが立ち上がり、やがて煙が晴れてくると素っ裸の20歳前後くらいの女性が立っている。
宇宙人「やっと……着いたか……」

シンは目を覆いながら着ていた学ランを宇宙人に渡す。
シン「あ……あんたが宇宙人か!? とりあえずこれを着てくれ!」
宇宙人「ん? あぁ、この国では外で裸はまずいんだったな……
一応、女の体になったようだし…… 仕方ない」

自分の体を見た後に学ランを受け取り着替えながら話しかける宇宙人

宇宙人「で、君がこの星に私を呼んだんだろ?
私には分かる」

シン「ああ、そうだ。俺はシンだけどあんたは?」

宇宙人「そうだな……」

宇宙人は煙の向こうにいるレッドとユータの気配に気づき振り向く。

宇宙人「それより向こうにいる奴ら、さっき私を攻撃してきただろ。
話はあいつらをどうにかしてからだな」

風が吹き煙が晴れる。

レッド「おいおい、なんだあいつは?魔神か?」

ユータ「いや、魔神はあまり余計な動きはしないだろ
どう感じる? 」

レッド「あのシンってやつからと、隕石と同じ力をあの女から感じるな……」

ユータ「とりあえず、足を潰して石を回収する!」

ユータは再び近くにあった石を2つ持ち上げてシンに向かって投げ飛ばす。

シン「くそ!」
宇宙人は飛んでくる2つの石を回転蹴りで全て叩き壊す。

破片が一つレッドに当たる。
レッド「ゲボォ!」
地面に倒れ込むレッド。

ユータ「速い…… ジョージ…… いやそれ以上か
これは俺たちでは手に負えんだろ」

吐血しながらレッドは立ち上がる。

レッド「グフゥ……
そうだな…… 一回、アジトに戻っていい?
痛いし多分勝てないもん!
あの、作戦Bでいこ?ね?」

空飛ぶ畳に乗るレッドとユータ。

シン「おい、帰るのかよ?」

レッド「いやぁ、すまんかった!
とある理由で石を探してたんだが、もう願いを叶えたんだろ?」

シン「ああ」

レッド「それ、先に言って! 今までの無駄じゃん!」

シン「いや、お前らが勝手に襲ってきたんだろ」

レッド「んなっ! それは諸事情で……すまんかった!
壊したやつとか弁償するからさ」

名刺がユータから飛んでくる。

ユータ「石と魔神について知りたくなったらここに連絡してみな」
そう言ってユータは帰っていく。
畳の裏には切り傷がたくさんある。

宇宙人「あいつらは?」

シン「この石が欲しいらしい……」
宇宙人「その石…… なんか懐かしい気がするな」
シン「……それであんた、一体何者なんだ?」
宇宙人「んん…… それが私にも自分が何者かよくわからないんだ。
地球に到達する前に魔神に言語や地球の情報を入力してもらった感じだ」

シン「入力って……
毎回”あんた”って呼ぶのも不便だからそうだな……
あんた…… アンって呼んでもいいか?」

アン「おお、いい名前じゃないか
そうか、私はアンか! アン!」
少し笑顔になっている様子のアン。

シン「名前がそんなに嬉しいのか?」

アン「それはそうだ!
私にとっては最高のプレゼントだ!
ありがとう!」

笑顔を見せるアン。
それを見て少し照れくさそうにするシン。

走って来る善照。
善照「シン!警察、あと15分くらいで来るぞ!
…… ってあれ?」

シン「善照さん、遅えよ!
こういう時のために携帯持てって言ってるじゃんよ!」

善照「いやぁ、こんなこと初めてだったからすまんすまん!
それよりそちらは……?」

アン「私はアンだ! よろしくな!」

善照「……えっと、外国人かな?」

シン「いや、だからアンって言ってる……
もしかして、善照さん言葉がわからないの?」

善照「いやぁ、外国語はちょっとねぇ……」

シンM「(もしかして、俺にしかアンの言葉がわからない?)」

シン「なぁ、アン!なんか善照さんに話してくれ!」

アン「ん? あぁ…… えっと……
そのツルツルの頭、私は結構好きだぞ!」

シンは善照の方を見る。

善照「……いや、だから外国語はちょっと……」

シン「まじかー!」


とあるホテル。
高層ホテルの壁をよじ登っている金城丈二ことジョージ。
ジョージは最上階の窓から中へと入る。

そこはかなり大きな和室の間と洋室の間が広がるホテルの空間だった。
そこにはレッドとユータが座っている。

ジョージ「よっと……
おお、レッドさんにユータ!
負けたって本当か!?
ヒッヒッヒ!」

ユータ「負けたんじゃない
撤退したんだ。」

レッド「あぁ…… あの男はともかく、後から現れたあの女……
おそらくお前より強いかもしれんぞ、ジョージ」

ジョージ「はは!俺より強い女? そんなバカな!
俺は世界最強の身体能力を願った男だぜ?
今までどんな格闘技でもどんなスポーツでも世界的な記録を出してきたこの俺が負けるなんて信じられないな」

レッドの前にあるウィスキーをコップに注ぐジョージ。

レッド「だが、あの女の持つエネルギーはお前よりも大きかったぞ」

ジョージ「はは! 確かにあんたにはゴズライトや魔神の力を得た人間のエネルギーを見ることができるのは俺も信じている。
だが、負けたのが悔しくて相手を誇張してるようにしか聞こえんがな」

ウィスキーを一気に飲み干すジョージ。

ユータ「これからプランBに変更。
つまりあの力を我々に引き入れる方が得だ。
良かったなジョージ、戦う必要もなければ負けることもない」

グラスを机にドンと置くジョージ。

ジョージ「俺が負けるっていうのか? あ!?」

レッド「おいおい、ジョージ!
俺たちの目的を忘れるな!」

ジョージ「目的?
敵なら潰す。
仲間になるにしても実力は知っておいた方がいいだろ?
で、そいつらは今どこにいるんだ?」




パターン1  桜照寺

テレビの中「ヨーロッパの電気代が来年から月額100円ほどになるということですが、これはどういった経緯なんでしょうか」
テレビの中「実は我々もまだ分かってはいないのですが、おそらく原子力に変わる新たな発電方法を見つけたのではないかと……」

テレビをぼーっと見つめるアンはシンの長めのTシャツとダボダボの作務衣を履いている。

善照「うーん……
信じられないけどシンがいうなら本当のことなんだろうな」

シン「まぁ、信じろっていう方が無理だよね」

アンを見る善照。
善照「……まぁ、俺も数珠の持つ力に心当たりがあるんだが、なんせ宇宙人っていうのがどうもね……
見るからに普通の女の子って感じだしなぁ……」

外にいくつか車が止まりドアが開くことに気がついた善照。

善照「あ、警察呼んでたんだっけ」

シン「とりあえず宇宙人については内緒にしてて!
親戚の娘を預かってるとかで!」

善照「そうだな……」

善照は立ち上がり外へと向かう。

そこには警察だけでなく黒服を着た怪しげな男たちが隕石が落ちたであろう場所を見ている。

孝蔵「あなたがここの住職ですか。
一体、ここで何があったのか説明をお願いしたいのだが」

善照「あぁ、こんにちは。
あなたは警察の方ですかね。」

孝蔵「そうだ。
質問に答えていただきたい。
ここで何があったのか教えてください」

シンが間に入る。

シン「変な二人組の男がやってきたんですよ。
それで石を投げたりして賽銭箱とかを壊してたんですけど、隕石が落ちてきて逃げていきました。」

孝蔵は賽銭箱の方を見る。

孝蔵「石か……
…… にわかには信じられんな。
この隕石の跡を見ると大きい隕石か何かがぶつかったように見えるが、隕石はどこへ?」

シン「さぁ。僕にはわかりません。
逃げてましたんで。
おそらくその男二人が持って帰ったのかもしれません。」

孝蔵「なるほど。
賽銭よりも隕石の方が価値があると思って持って帰ったのか。
それにしても隕石とはすごい偶然だな。」

シン「えぇ、それにしても隕石に関しての情報はテレビでも流れてないんですね。」

孝蔵は不気味ににっこりと笑う。

孝蔵「情報が不確かなうちは報道しませんよ……
話は脱線するが、この辺りに虹色に輝く宝石のようなものを見ていないかな?」

シン「いや、見てませんね。
そんな宝石があるんですか」

孝蔵「……わかりました。
ご協力ありがとうございます。
また、要らぬ誤解を与えるかもしれないのでこのことは口外しないようにお願いします。
では」

シン「……」


パターン2 桜照寺

善照「はい、ではお願いいたします」

警察「では。」

善照は家の中の居間に入るとそこにはテレビを見るアンとスマホを見るシンがいる。

テレビ「」

シン「事情聴取終わった?」

善照「あぁ、隕石とか犯人とかはどうにか誤魔化して、アンちゃんのことは秘密にしといたぞ」

シン「あぁ、説明が難しいからな……」

アンを見つめるシン。

シン「なぁ、アン……」

アン「ん? なに?」

シン「本当に何も覚えてないのか?
アンの記憶はどこから始まってる?」

アン「それは難しい質問だな。
……暗い中、シンの言う魔神の声で起こされ地球に関することを説明された。
そして気づいたらここにいた。」

シン「そうか……」

アン「なぁ、シン。
このテレビは地球のいろんな場所を映してるんだろ?」

シン「え?まぁな。
だけどテレビの中には作られた世界しか映ってないけどね。」

アン「ふーん……」

アンは立ち上がりシンの方を向く。

アン「なぁ、シン!
旅行をしてみないか?」

シン「え? 旅行?」

アン「テレビの中は作られた世界だけなら、私は実際にこの目でいろんな世界を見てみたいぞ!」

シン「まぁ、そうだな……」

アンはキラキラした目でシンを見つめる。

シンはそれを直視できないがちらっと見て再び目を逸す。

シン「うん…… まぁ、近所の散歩とかなら……
あ、そういえば……」

シンはポケットの中を探りユータから受け取った紙を取り出す。

紙にはとあるホテルとそのフロントに「」


ジョージ「あんたか、レッドさんが呼び出した奴ってのは」

シン「ん? なんだ…… って、あんたは!」

アン「知り合いなの?」

シン「いや、知り合いではないが、世界的に有名なスポーツ選手だよ。
金城丈二…… 陸上から格闘技まで何をやらせても世界記録レベルの超人……」

ジョージ「俺のことを知ってくれてるのは嬉しいが、君がレッドさんにこれから会うにふさわしい人間か試させてもらう。
ついてこい」

黙って着いていくシンとアン。
歩きながらも口をひらくジョージ

ジョージ「何やらお前たち、俺に勝るとも劣らない力を身につけたんじゃないかと聞いてな。
そりゃ、俺のプライドが許さんわけよ
だからよ……」

ホテルのとある扉を開くとそこにはそれなりに大きなホールが広がる。

アン「おー!めっちゃ広い〜!」

アンはホールの中へと走っていく。

ジョージ「とりあえずここで戦おうや」

シン「え、嫌だ」

ジョージ「そうはいかねぇよ」

シンの胸ぐらを掴むジョージ。

ジョージ「ん? お前は強そうには思えんな」
そのまま殴って倒すジョージ。

ジョージ「おい、どうしたよ
そんなものか?」

何かに気づき後ろを向くジョージ、目線の先には怒りの表情を浮かべるアンがこちらを向いていた。

ジョージ「ほう、お嬢ちゃんやる気か?
相手になるから来い」

ものすごい速度でジョージに近づくアン。

ジョージM「(速い!)」
右足でジョージを蹴り、ジョージはクロスアームブロックでガードをするもそのまま吹き飛びホテルの壁に衝突する。

シン「待て!アン!」

動きを止めるアン。

シン「お前の攻撃は人を殺してしまう!
もう俺は大丈夫だから!やめるんだ!」

ジョージ「…… いや、いやいやいや……
俺は…… まだ……」

シン「嘘だろ…… あいつ頑丈だな」

ジョージは膝から崩れ倒れる。

ユータ「あーあ、蹴りで一発か……
だから勝てねぇって言ったのにな」

振り返ると後ろにユータとレッドが立っていた。

レッド「あの男が勝手に喧嘩を売ったのはすまない。
俺たちは別に君らと戦いたいわけじゃないんだ
ついてきてくれ」

シンは黙ってアンと目を合わせる。

広いエレベーターの中へと進む四人。

レッド「あのジョージもまた石に願いを叶えてもらった男でな、世界で最も優れた運動神経を手に入れたようだ」

シン「他にも色々と願いを叶えてもらった人間がいるってことか」

レッド「そうだ。
君はなんて願ったんだ?」

シン「そこにいるアンが力を手に入れた…… って言うならわかるが、なぜ俺が願いを叶えたと思うんだ?」

レッド「俺には見えるんだよ。
石が持っている独特の力のようなオーラのようなものがな。
俺は石にこの世の全ての石が欲しいって願ったら、石を手に入れる代わりにそんな能力が身についちまった。」

シン「願いを増やす願いはダメと言うことか」

ユータ「おそらくそうだろうな。
それで、シンと言ったな。お前は何を願ったんだ?」

シン「俺は…… 今まで友人がいなかったから……
友人が欲しいって……」

アンを見つめる

シン「宇宙人の友人が欲しいと願った」

レッド「は!?なんだって! それは本当か!?」

シン「ああ? どうしてだ?」

レッド「俺には石の持つ力が見えると言っただろ?
単に力が見えるだけじゃなくて俺にはその大きさも見えるんだよ!
そして、お前の持ってる力ってのはこの中の誰よりも大きい!
おそらく叶えられる願いの大きさなんだよ!
それがよりにもよって友達っておい!ばかかよー!無駄じゃんよー!」

シン「こいつ、ぶん殴ってもいいか?」

ユータ「やめとけ。着いたぞ」

シン「着いたってどこに……」

エレベーターの扉が開く。
するとそこには超高層から見える雄大な景色が広がる。

アン「おおー!! すごー!」

アンは窓の方へと走っていく。

レッド「ようこそ我がアジトへ。
ここは特別な人間しか入ることができないホテル・ヴァーミリオンの最上階。
そして俺たちは世界に点在する願いを叶える石、ゴズライトを調査する組織ヴァーミリオン!
君たちを我が組織に歓迎する!!」




2話 下書き

レッド「俺たちは世界に点在する願いを叶える石、ゴズライトを調査する組織ヴァーミリオン!
君たちを我が組織に歓迎する!!」

シン「いらない」

レッド「え!なんで!ねぇ、なんで!
お互い石のことを知ってる者同士、普通仲良くするじゃん?
仲良くしない?ねえ!」

シン「お前ら、俺ん家に勝手に踏みこんでおいて何言ってんだ?
そんな組織に入るわけないだろ」

レッド「あれは仕方なかったんだよ!
強力な力を使われる前に回収しておきたかったんだ!」

シン「それはあんたの都合。
俺はあんたらの持ってる情報を聞くために来たんだ。
謎の組織に入るつもりはない」

ユータ「俺たちの持ってる情報ね……
おかしいとは思わないか?」

シン「何が?」

ユータ「こんなすごい力を持つ石が世の中にはあると言うのに、そういった情報は一切テレビや新聞で報道されていない。
ネットの都市伝説レベルの話になっている」

シン「……それは俺も気になっていた。
現に俺も石の情報はネットの都市伝説サイトで調べていたから知っていたが、数日後にそのサイトは削除されていた……」

レッド「何者かが情報をコントロールしてるんだよ、この日本で。
それもこんなに情報を規制できるとするならかなりの権力者だろう」

ユータ「実際、海外では石を巡る戦争や死なない体みたいな能力者もいると言う噂もあるが、それらも俺たちの元には届かないようになっている。」

シン「戦争? 死なない体? 」

ユータ「おそらく情報を規制してその間に石を回収したい人間がいるんだろう」

レッド「そこで俺たちはそいつを特定してそれを辞めさせるのが今の目的」

ユータ「俺たちに協力すればお前が欲しい石に関する情報も手に入るようになるぞ」

アン「なぁ、シン。
その石があれば私も願いを叶えてもらえるのか?」

木の柱をボリボリと食べながら近づいてくるアン。

レッド「あー!それこの部屋の柱じゃねーか!」

シン「そうか……
人間以外でも願いが叶うかどうかはまだ未知数……
アンは何か願いがあるのか?」

アン「うん。
私、記憶を取り戻したい」

シン「記憶か……」

ユータ「お前ら、一体何を話しているんだ?」

シン「あぁ、アンの会話は俺にしかわからないからな」

アン「このハゲオヤジがいれば私の願いも叶うかも」

レッド「なんか今、俺の悪口言っただろ? おい?」

シン「……確かにな。
分かったよ、レッドさんって言ったよな。
俺たちも協力するよ」

レッド「そうか、そうか!新しいメンバーということだな!
それなら改めて自己紹介をしよう!
俺は赤井光、みんなはレッドと呼ぶ。
俺の能力は石の持つ力を知ることと、体内から黄金を作ることだ。」

シン「ちょっと待て!
願いってのはいくつも叶えることができるのか?」

レッド「あぁ、1つの石で1つの願いだが、別の石を見つけたら2つ目の願いも行けたぞ。」

シン「そういう物なのか……」

ユータ「俺は新沼ユータ。
あんたと同じでレッドさんに見つけられて仲間に入った。
俺は物を自由自在に浮かせることができる。」

シン「俺は黒川シン。
宇宙人の友達を願ってこのアンが隕石としてやってきたのはあんたらも知っての通り。
記憶がないからまだアンについては俺もわからないことが多い」

レッド「宇宙人なんてにわかに信じられんが、確かに人間離れしてるよな……」

シン「それでレッドさん、俺たちはどうするんだ?」

レッド「あぁ、基本的に石を探すには俺とユータが空を飛んで石のエネルギーを感じたらそこへ向かうようにしている。
そんな場所は滅多に見つからんがな」

シン「レッドさんは人にも石の持つオーラを感じ取れるんだよな?
それならまず短期間で成功した人を探してみよう。
短期間で金持ちになった人、有名人になった人、今までにない能力を手に入れた人は石の力を使った可能性が高い」

レッド「そうか、なるほどな……
そういえば最近、急に芸能界で売れたと思ったら、大企業の社外取締役になった者がいたよな」


とある企業の巨大ビル最上階。

とあるビルの一室で椅子に座りながら紙の資料を眺める新田ミコ(21)

隣のテーブルにコーヒーカップを置く付人の真壁守(29)。

真壁「次はどこにするんだ?」

ミコ「最近できた会社の中でも特にこの会社は怪しいんだよね。」

ミコは紙を真壁に渡す。

真壁「ヴァーミリオン…… 金の売買とホテル業の会社か……」

ミコ「この会社、急に拡大したようだけどそのメインの収入は金。
だけど別に採掘をしているようでもないし金の購入履歴もなし。
果たしてその金はどこから手に入れてるんだろうね?」

真壁「この赤いという男…… 金を盗むとんでもない悪党か、もしくは我々と同じ石の力を手に入れた者たちか……」

ミコ「金を盗むはないでしょ。
ここには世界記録保持者の金城丈二が所属してるようね。
どっちにしても潰すか私の下で働くかしてもらいましょ」

真壁「なんとかは急げと言うからな。
早速連絡してみるよ」



レッドの携帯に通知が届いたため、携帯を開くレッド。

レッド「んなっ!?」

シン「ん?」

ユータ「どうしました?」

レッド「確か、最近までアイドルをやってたミーコって今は社外取締役とかやってるんだったよな?」

ユータ「えぇ、ニュースではそんなこと言ってたな」

レッド「そ……そ…… そのミーコから連絡が来てる!
ビジネスの話があるからここに来てくれだってさ!」

ユータ「あぁ、そういう芸能人の名前を使った詐欺ありますよね」

シン「いや、違う。
短期間で成功した人間は石の力に関わってるって言ったが、それはレッドさん、あなたも同じなんじゃないか?
だとしたら、あちらもこっちと接触しようと思っているんだろう」

レッド「え!なんで?」
汗をかく

シン「もしかすると、あっちには石の能力を持っている相手でもよほど自信があるのかもしれないな」

ユータ「今までしっかり遭遇してこなかったが、石の力対決ってことか」

シン「元アイドルのミーコか……
一体どんな力を持っているんだ……」



廊下を歩いていく真壁とミーコ。

真壁「そいつら、どんな力を持ってるんでしょうね」

ミーコ「さぁね。
どのみち、彼らも私たちに屈するようになるでしょうけどね」

扉を開くとそこには二人に対して大きく頭を下げている権威のありそうな大人たちが並んでいる。

3話


日本庭園が広がる巨大な屋敷にシン、アン、レッド、ジョージ、ユータの五人は来ていた。

レッド「ここがメールに書いてあった場所だが、本当に元アイドルのミーコが来るのか?」

ユータ「さぁ……
つーか、女の子にワンパンされて気絶したジョージが役に立つんですか?」

ジョージ「は? こいつは女の子じゃなくて宇宙人だろ!
少なくともお前よりは戦えるからな」

アン「この家、食べてもいいの?」

シン「いや、ダメだ!
アンは柱を食べるのが好きなのか?
その体はどうなってんだよ……」


後ろに車が止まりそこからミーコと真壁が降りる。
ミーコ「どうも、お待たせしました。
新田美子です」

レッド「んなっ!本物じゃねぇか……」

ジョージ「うーむ、戦ったとしてもあの二人、強そうには見えんな」

ミーコ「あぁ、あなたが社長さんですね?
よろしくお願いします〜」

ミーコは手を出したため照れながら手を出し握手をするレッド。

ミーコ「あぁ!あなたは金城選手ですね!
陸上から格闘技まで、本当に素晴らしいですわ!」

ジョージ「お、おぅ……」

あどけなく手をだすミーコに対して思わず握手をするジョージとミーコ。

ミーコ「えっと? それでこの3人は?」

レッド「はい、ミーコさん!
こちらは我々ヴァーミリオンのメンバーでございます!」

ミーコ「ふーん……
それでどんな石の力が使えるの?」

シン「んなっ! いきなりぶっ込んできた!」

ユータ「そんなの答えるわけ……」

レッド「俺は石の力のエネルギーが見えるんですよ!
あと体内から金を作り出すことができます
あとこいつは物を浮かせる力で、ジョージは最高の運動神経の持ち主、でこっちが宇宙人とその友達」

シン「おい!レッドさん!あんた何俺たちの情報言ってんだよ!
裏切るのかよ!」

ユータ「何やってんすか!」

レッド「いやぁ…… なんかこう、彼女に協力したくなってねぇ……」

ミーコ「ありがとう!」

アン「あのハゲとサル、なんか雰囲気変わった」

シン「え? アン、どうかしたのか?」

アン「握手をした時にあの二人は多分やられた」

シン「握手で……」

ユータ「おう、ジョージ!
お前、その女のことどう思うんだ?」

ジョージ「え? ミーコさん…… おぉ、ミーコさん」

ユータ「あのサルはもうダメだな」

ミーコ「これで4対3ってとこね。
別に戦いたいわけじゃないから、とりあえず中に入ってちょうだい。」

庭園の中へと入っていくミーコとそこへついていく。


和室も広い部屋で座るミーコとその周りに立つレッド、ジョージ、真壁。
少し離れたところにユータ、シン、アンは立っている。

ミーコ「そんなとこ立ってないでこっちに座ったら?
取引相手に失礼じゃない?」

シン「いきなりこっちの人間を引き抜いて失礼なのはどっちだよ。
念の為俺たちはここで十分だ」

ミーコ「そう。
まぁ、いいわ。
とりあえずあなたたちが石に何を願ったかと知ってる情報を言ってもらって、その後に50億円でうちの会社の傘下に入ってもらおうかしら。」

ユータ「俺たちの何が知りたいんだ」

ミーコ「そうね……
まず、レッドさんって言った?」

レッド「はい!なんでも答えますあげます!」

ミーコ「これはあなたの会社の金よね?
こんなに純度の高い金はなかなか見ない。
歯形が簡単につくほどね。
売り上げで見れば毎月5kgの純金が生み出される計算になるわ。
私はその金の卵を産むガチョウが欲しいんだけど何を願ってどうやって金を作ってるの?」

レッド「あ…… いやぁ、それは僕の能力なんですけど、その……」

ミーコ「なに? 早く教えて欲しいなぁ」

レッド「は、はい!言います!」

あれは最初の石に願いを込めて石のエネルギーが分かるようになった1週間後だ……

×   ×   ×   ×   ×   ×   

俺は全国を旅しながら石を探していたわけだが、ついにその石を海の底で感じ取れたわけだ!

そして俺は1回目の願いの失敗を踏まえて魔神にこう願った。
俺の体から金を生み出す力をくれ!とね。
金はいつの時代も世界中どこでも価値のあるものだから最高の商品になるわけだ。
それを自分の体から出せるようになれば衰退することはない!
俺は自分を天才かと思ったね。
次の日、俺はある異変に気付いたんだ。
いつものように朝、気持ちよーくトイレで大きい方を済ませようと思ったら……

なんじゃこりゃー!

×   ×   ×   ×   ×   ×   ×   

こうして俺は自分の食べたものを金に変える体質を手に入れたわけですな!
どうですかい、ミーコさん!

金がレッドの顔面に飛んでくる。

レッド「ぐボー!」

ミーコ「ってことはこの金はあんたの……
噛んでしまったじゃない!」

ジョージ「あぁ!レッドさん!」

ミーコ「自分の排泄物を売ってるなんて信じられない……
この話は無かったことにしましょ。
でも、特殊な力を使えるそこの3人には握手をしてもらわないとね」

シン「するわけないだろ。
それに、俺たちもあんたらの知ってることを聞きたいんでな」

ミーコ「それって、石に関すること?」

シン「ああ。
あなたはテレビ局の親会社だったり、広告会社からスポンサーまで関わりを持って情報を規制してるんだろ?
何か知られたくない情報でもあるのかい?」

ミーコ「別に。
ライバルが増える前に石を回収しておきたいだけよ。
半年前に石が力を持ち始めてから、石を手にした者が次の時代を作るのは目に見えてるからね」

シン「……」

ミーコ「まぁ、バカは単純に金持ちになりたいとか願って終わりだけど、私たちが目指すのはもっと大きいものよ」

ジョージ「レッドさん、バカって言われてますね」

レッド「や……やかましいな」

ミーコ「そういえば、あなたは宇宙人と友達とか言ってた?
つまり特殊な能力はないってことね。
じゃあ、とりあえずここではその人さえ抑えれば良さそうね」

ユータ「力づくで俺に触るのか?
逆に俺がお前たちを抑えて情報を吐かせてやるよ」

ミーコ「そうね、とりあえずあなたを抑えましょう。
ジョージ!真壁と一緒にあいつを捕まえて!」

ジョージ「了解です!ミーコさん!」

ユータ「念の為車に触っててよかったぜ」

突っ込む車

真壁がユータの首を掴むがアンが真壁を蹴り飛ばす。

ミーコ「あら、そこのお嬢さん強いのね。」

ユータ「助かった。
あの真壁ってやつも身体増強系の力を持ってるのか?」

驚くユータ。

真壁「いや、俺はお前と同じ力を持ってるぞ。」


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