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京都芸術大学藝術学舎「IPhoneでできる作曲講座【90年代編】」

京都芸術大学の藝術学舎で「IPhoneでできる作曲講座【90年代編】」を受講しました。

藝術学舎の講座はKUAの単位にすることもできるのですが、残念ながらもう卒業しています。

オンラインの講座で、ライブ配信とオンデマンドの2通りの受講スタイルがありますが、私が受講したのはライブ配信。スケジュールが決まっていて、制限時間内に作曲したものをアップロードして、ライブで講評してもらえます。2日間の講座です。

◎作曲も講義も楽しめる講座

IPhoneやiPad に標準で入っているガレージバンド。手軽に音楽が作れるアプリなんて面白そう~!と思いつつ、使い方を知るきっかけもなく、持ち腐れが続いていました。藝術学舎に講座を見つけて興味は持っていました。受講した方の感想をSNSで読んで受講を決めました。

2人の先生が、ガレージバンドによる作曲パートと、現代音楽史を学ぶパートをそれぞれ担当します。音楽史が扱う時代は、80年代、90年代など、受講の時期によって異なります。私が受講したのは90年代。受けたいと思ったタイミングもありますが、個人的に90年代の曲が大好きなのでちょうどよかったです。

事前課題として、ガレージバンドの使い方の動画を視聴しました。その上で、授業でも先生がガレージバンドを使って曲を作っていく様子を観ます。メロディーやリズムを口ずさみながら、アプリをいじっているうちにさらっと曲が出来てしまってさすがでした。音を探りながら没入していく感じが気持ちよさそうでした。

音楽史のパートも面白かったです。懐かしの名曲をいくつも引用しながら音楽業界、社会の変遷を見ていきます。感慨深かったです。

◎誰でも曲が作れるアプリ

すぐに曲が作れるよう、ガレージバンドの操作は最底限の機能だけ教えてもらいましたが、初心者にはそれで十分でした。本物の楽器のように弾いて演奏することもできますが、パラメータを調節したり、演奏者を選んだりして、好みの音を組み合わせながら音楽を作っていけます。

また、曲はもちろんすべて自作してもいいのですが、Apple Loopという音源を活用すれば素人でも組み合わせ次第で格好いい曲を作ることが可能です。今どきのクリエイティブはどの分野でも素材の活用が鍵なのだと実感しました。

課題で作った曲の楽譜ともいえる編集画面

◎作曲実習とライブ講評

作曲実習ではまず、イントロ無しで始まる曲のイントロを作る、ということをやりました。選択肢はCHARA、ウルフルズ、Weezer、George.Michael、の某曲。初めてだし制限時間があるので焦りましたが、なんとか提出してコメントもいただけました。講評では、他の方の曲を聞けるのですが、同じ曲を選んでいてもみな全く違っていて面白かったです。自分で歌っている方もいて素敵でした。

作曲実習その2は、その1で作ったイントロの続きを作曲するというもの。イントロを作った後でガレージバンドには慣れたものの、あれこれ詰め込みたくなってしまい逆に悩みました。でも、没頭できて楽しかったです。

◎事後課題と評価

単位が欲しい在学生以外は事後課題は必須ではないのですが、受講したからには事後課題まで出したいです。
事後課題の作曲は、講義の中で作った曲をブラッシュアップしても新規の曲でもOK。実習で作ったときは、自分で弾くパートを複数入れていたのですが、あまりいい感じではなかったので、課題ではLoopを積極的に活用した新規の曲を作ることにしました。

将来自分のマンガの宣伝動画を作る時のBGMに、という考えもあったので、ちょっと切ないドラマチックな感じにしたいと思いつつLoopを聴きまくり、イントロに選んだLoopからイメージを膨らませ、どんどん音を足してベースを作り、メロディだけ自作しました。

提出するに当たって、タイトルが必要だったので困りましたが、曲のイメージから適当に『通り雨』とつけました。XなどのSNSには音源だけでは投稿できないため、Blenderで作った動画をくっつけました。『通り雨』の英訳“Sudden Shower”が、イメージと違うので、ちょっと捻って別の英語タイトルをつけました。評価は91点でした。

イントロを作りその続きを作るというスタイルは今回初の試みだそうで、今後内容は変わる可能性もありますが、この機会に受講できて本当によかったです!

作曲という新しい創作体験ができて世界が広がりました。


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