慎ましく。
慈しむ。
そういう一瞬。

朝起きて、働きに出る1時間前。
Linkin Parkの"One More Light"は
一杯のカフェ・オレ並みに染みる。

こういう一杯のとき、
ぼくは幸せのてっぺんにいる。
まちがいなく。

先日何気なく観た、
KAUWBOYというオランダの映画。
久しぶりに朝から泣いてしまった。

父と少年と鳥のストーリー。
哀しみがきっかけでつながった親子の背中。

あぁ、もう彼らは大丈夫だ。

そう思う。
もしかしたら大丈夫じゃないかもしれない。
大変なことばかりかも。

でも少なくとも、
あの親子は互いを通して自分を知り、
相手を知った。

彼らにしか分からない
心の痛みと踏み出す一歩。

歩み始めは辛いけど。
彼らはやっていける。
その強さをつかんだ。

屈強とも剛健とも違う。
素朴と哀しみから生まれる
しっとりとした強さ。

そういう強さが欲しい。

ストーリーにはスパイスが欲しい。
しあわせだけがストーリーだったらつまらない。
いろんな人のいろんなストーリーを聴いてみること。本性とか本質とか、そういうものの深い底を恐る恐る覗いてみること。

それができるようになったら
もう大丈夫。