アナログレコードとデジタル音源

 先日Twitter でこのテーマで友人とやり取りしたので、その内容をまとめてみた。※リンク先はWikipedia(一部個人サイトなど)

1 アナログレコードの再生

 以下の手順でアナログレコード(以下レコード)は再生される。

1.1 ターンテーブル

 レコードを回す。

1.2 トーンアーム

 レコードの溝を辿る。

1.3 カートリッジ

 レコードの溝の凸凹を電気信号に変換する。大まかにMC(ムービングコイル)型とMM(ムービングマグネット)型に分けられる。

1.4 フォノイコライザー

 レコードはRIAAカーブで変調されているので、それを復調する。

1.5 プリアンプ

 フォノイコライザーやテープデッキからの音声信号に対し、周波数調整(トーンコントロール)を施したり、音量調整を行う。

1.6 メインアンプ

 プリアンプからの音声信号をスピーカーを駆動できるだけの出力に増幅する(フォノイコライザーからメインアンプまでを一体化したものがプリメインアンプ)。

1.7 スピーカー

 音声信号を空気の振動に変換し、リスナーに届ける。

2 レコードの利点と弱点

 CDはサンプリング周波数が44.1KHzで、片チャンネルでは22.05KHzしかない。だが、レコードが再生できる最高周波数は48KHzほどといわれているのでCDを上回っている(RIAAカーブがあるので厳密には測定できない)。
 弱点としては低音域の不安定さ。ワフフラッターと言われる回転数の変動がつきまとう。そして、最近は高級レコードプレイヤーの生産が減り、部品不足からプレイヤーの価格高騰が起きている。あるブロガーは5年前なら50万円で調達できたプレーヤーと同等の音質を得るには、現在なら80万円出してもむずかしいと言っていた。

3 デジタル音源の再生

 デジタル音源の再生は多様だが、私が理想とする再生環境を記述する。

3.1 デジタル音声出力端末

 CDを可逆圧縮するか、もしくはハイレゾ音源をダウンロードし、パソコンやNAS(ネットワークアタッチストレージ)に保管する。それをパソコンなどの端末ででUSBや、光デジタルなどでデジタル音声として出力する。

3.2 デジタルアンプ

 その音声信号をアナログ変換することなく、サンプリングレートコンバーターも通すことなく、ダイレクトにD級アンプに渡せるデジタルアンプが理想。それに電源部も充実してなくちゃいけない。

3.3 スピーカー

 どうしてもスピーカーは再生音域を考えるとマルチチャンネル化しなければならない。でもコイルとコンデンサーを使ったネットワークは位相や、経年変化の問題とかで使用したくない。解決方法はデジタルチャンネルディバイダー。デジタル音声を受けられ、それをデジタルのまま周波数分割、複数のD級アンプでスピーカーユニットを直接ドライブする。その理想に近いのがGENELECのモニタースピーカー。仕事で何回か聴いたけど、めちゃリアルだった。これならデジタルアンプは不要で、出力端末から直でつなげられる。

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