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西川祐子氏の「京都の占領」

RAA (Recreation and Amusement Association)特殊慰安施設協会からみで、戦後半年間の米軍向け売春施設については、相変わらず資料を漁っている。
特に地方における状況を知りたくて、積極的ではないがアンテナを尖らせている。
東京、横浜の場合、米軍向け売春施設は警視庁坂警視総監の号令の下RAAが全て取り仕切っていた。
そのための資金を供出したのは大蔵省池田勇人で、額は開設時に3000万円一回、そして閉設時に300万円だった。3000万円と云うと、現在で言うと10億程度だろうか。
RAAの手が及ばない地方の場合、各県警がこうした売春設備を一括管理していた。もちろん、その関与についての資料は書面として残されているものは少ない。殆どが口頭で行われたからだ。
それでも、大阪/神戸/京都地区については幾つかの証左が残っているので、全国レベルで雨後の筍のように乱立した米軍向け売春施設に、地元県警の深い関与があったことは間違いないだろう。
そのRAAつながりで、今朝の読書/おべんきょタイムは、西川祐子氏の「京都の占領」を読んだ。ところが同書はなかなかヒット!で、占領下におけるGHQと府の関係を細かく資料に当たった佳作で、他に持っていた本を手にすることなく、これだけを読み耽ってしまった。
本の杜は深いなぁ~歩けば歩くほど素晴らしい書に出会う。

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無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました