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夫婦で歩くシャンパニュー歴史散歩4-2-2/アイAÿ村を2泊で観る・サンプル02

https://www.youtube.com/watch?v=jjRJV_BN_0Y

TERの駅Ay-Champagneはアイの村からは1kmくらい離れている。村までの間にはメゾンに関連する業者の倉庫や建物が並んでいるだけだ。フランスの地方駅は何処も繁華街の中に駅を置かない。そのスタイルを踏襲しているわけだ。
駅を出てヴィクトルユーゴー通りVictor Hugoを直進するとマルヌ川に出合う。これを越えた先に交差しているのがシャルルドゴール通り。すぐ右側にバス10番線Ay Centreの停留所がある。エペルネーからバスで来ると降りるのがここだ。ここらへんから少しずつ村らしくなっていく。

右前に有るのが前述したレストランLa cave Henri IV。そのまま直進するとサン・ジョレス通り4 Rue Jean Jaurèsになる。これも困ったモンで、フランスの田舎町は通りの名前がブロックごとに変わるので、"場所の把握"を通り単位で出来ないので不便するなぁ。直進するとアンリマルタン広場になる。この辺りから幾つかの商店が見え始めて村らしい姿になるんだけど、どうみても観光客向けの店はないのでチェックするところはない。
ベーカリーとパティストリーがいくつかあるが何処もイートインは出来ないので、買うだけになる。
Migneaux Arnaud(8 Rue Roger Sondag, 51160 Aÿ-Champagne)
Patisserie Aux Armes de Champagne(3 Rue Jules Blondeau, 51160 Aÿ-Champagne)
Baillet Patrick(6 Pl. Henri Martin, 51160 Aÿ-Champagne)
ブラッセリーは
Courty Pierre Fred Raymond(7 Rue Jules Blondeau, 51160 Aÿ-Champagne)
Bar D'Ay Tona(7 Rue Jules Blondeau, 51160 Aÿ-Champagne)
Café Du Midi(5 Pl. Henri Martin, 51160 Ay)
前述したレストランはAvarum Restaurant(18 Rue Roger Sondag, 51160 Aÿ-Champagne)
ロジャー・ソンダク通りRue Roger Sondagを西へ200mくらい進むとある。
そしてもう少し先へ進むと、これも前述したレストランLE19CENT(6038 Rue Roger Sondag, 51160 Aÿ-Champagne)がある。
アイ村滞在中に利用できるレストランは、こんな感じで歩くと大体位置関係が見えてくると思う。

お奨めしたホテルCHAMPAGNE SACRET(3 Rue Billecart, 51160 Aÿ-Champagne)は近い。徒歩5分圏内だ。・・逆にいま紹介したように駅から村の全体を歩くより、朝、食事の後、ゆっくりと村歩きをするというのも手だと思う。そして昼食を紹介した三軒を利用するという・・小さい村なのでぐるりと見て歩くだけで十分だ。
メゾンが並んでいるのは、ホテルから50mくらい北にあるジュールロペ通りRue Jules Lobet/同じ通りで名前が違うマルセル・マイイ通りRue Marcel Maillyの周辺なので、歩いた後草臥れてさっさとホテルに帰ることが出来るので、僕が此処をお勧めしている理由の一つはこれだ。
それと、今回の旅行のハイライトとなるべきメゾン⑦Champagne Bollinger(de Tassigny, 20 Bd Maréchal de Lattre, 51160 Aÿ-Champagne)が


充分徒歩圏内なのだ。
Bollingerは使用している葡萄の2/3が自分の畑で取れたものだ。ピノ・ノワールが中心なのが特徴だ。そしてBollingerは二次発酵後、瓶内熟成で三年間以上寝せる。ミレジムは5~8年は寝かせるそうだ。ちなみに他メーカーは15か月くらいでこの工程を終えている。そして完全管理を目指して、Bollingerは樽の多くを自社生産乃至自社メンテナンスしているのだ。
007がお好みなだけじゃないんです。

もうひとつ。⑧Gosset(71 Rue Jules Blondeau 69, 51160 Aÿ-Champagne)ロゼの生産者として秀逸なメゾンである。ただしここの訪問は壁が高い。電話は33 26 59 99 56、faxは33 26 51 55 88。予約OKしてくれるといいね。
Gossetの歴史は長い。1500年代に創業だったという。シャンパンに製品を替えたのは18世紀から。初期のシャンパンメーカーだ。ここは初期醸造に相変わらず木樽を利用している。
もし予約が取れれば必ず訪ねたほうがいい。

もうひとつおおすめメゾンは➈Champagne AYALA(1 rue Edmond de Ayala, 51160 Aÿ-Champagne)

モンタニューの森の丘陵に向けてノール通りが登りになる直前にある。メゾンも敷地内は緩やかな登り道だ。
AYALAは1860年に創業だ。創業者はコロンビア人ラファエル・エドモンド・ルイ・ゴンザグ・ドで、アイの美女を見初め結婚したとき、彼女のために此処へメゾンを起した。いまはBollingerの管理下にある。
使用セパージュはピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネで出自を思わせるエレガントなシャンパンだ。そして何よりも凄いのは此処は地下20~30mに3kmに渡るcaveをもっていることだ。これは是非見学すべきだと僕は思う。

そして➉Champagne Deutz(16 Rue Jeanson, 51160 Aÿ-Champagne)+33326569400
その名の通りドゥーツはドイツ人ウィリアム ドゥーツとピエール ユベール ゲルダーマンが1838年が創業したメゾン。いまは1906 年にラリエ家が所有している。このメゾンも素晴らしいcaveを所有している。ぜひ訪ねてほしい。
もう一つ⑪Champagne Henri Giraud(71 Bd Charles de Gaulle, 51160 Aÿ-Champagne)

国道D1沿いにある。
アンリ・ジローの歴史も長い。ランソワ・エマールが1625年に創業した。
僕自身の印象として強いのは、シャンパニューのメゾンの中で一番初期にフィロキセラ対策を行ったということだ。エマール家の入り婿だったレオン・ジローが率先してアメリカの台木に継ぎ木する方法で畑を守ったことで、他の生産者もこれ倣った。
アンリ・ジローは先進的で独創的なシャンパンメーカーだが、決して必要以上の拡大はしない。自分のスタイルを守っている生産者だ。称賛すべきだろう。アイ村を訪ねた時は・・もし予約が取れればぜひ訪問すべきメゾンだ。
ちなみにロバートパーカーはアンリジローについてこう書いている。
「ほとんど人に知られることのないこのドメーヌは、最高のシャンパーニュメゾンだろう。このハウスのシャンパーニュは、むしろ蜂蜜味のあるブルゴーニュの白に近い。伝統のオーク樽で熟成されたプレステージクラスの『フュ・ド・シェーヌ』はクリュッグのような余韻をもちながら酸化度がより低く、強いボディを感じさせる。ノン・ヴィンテージ シャンパーニュの中でもアンリ・ジローは最高峰の一つといえる。」

アイ村への旅行は是非この4つのメゾン訪問を入れるべきだと僕は思う。
Champagne Bollinger
Gosset
Champagne AYALA
Champagne Henri Giraud

ところで・・実は・・
もうひとつ、ナイショのホテルがある。最後に名前を出したい。
Manoir Henri Giraud & Spa(83 Bd Charles de Gaulle, 51160 Aÿ-Champagne)
https://www.manoir-henri-giraud.com/fr
他のメゾンからは少し遠いが、ホテルとしては素晴らしい。例えば2泊目をここにするという方法はあると思う。
そして翌日午前中にチェックアウトして、荷物をホテルに置いたままHenri Giraudのメゾンを訪ねるという方法。これは良いと思う。帰りはエクリューズ環通りの10番バス停La Tourまで5分ほど歩いて、そのままエペルネーへ戻るというコース。
ただしエクリューズ環通りはアイ村への一方通行なので目の前にあるバス停に乘っちゃだめ。反対側まで歩かないといけない


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました