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夫婦で歩くシャンパニュー歴史散歩/1-8-1/発砲しないシャンパニューワインについて01

https://www.youtube.com/watch?v=4sT1zPQJFOE

前の章でランス駅前のContinental Hotel-Reimsを紹介した。https://www.continental-hotel.fr/
19世紀に作られた私邸宅を1880年に改装したホテルだ。
その傍にLe Fochというレストランがある。
37 Bd Foch, 51100 Reims,
https://www.lefoch.com/
気のいい叔父さんがシェフしてる僕のFB友だちだ。
https://www.facebook.com/lefochrestaurant/

何日かランスの駅前で泊まるなら、ディナーは此処がお薦めだ。
料理の質はもちろん高いがワインのコレクションも筋が通っていて宜しい。
ワインのストックは出入り業者都合の店が多いが自分の筋を通している店は大歓迎である。
もし此処でAOC Coteaux-champenoisに出会えたら、ぜひチャレンジしてほしい。
「コトー・シャンプノワ?なにそれ?」という方にハシェット誌の紹介を載せる。
https://www.facebook.com/HachetteVins
AOC Coteaux-champenois
Les coteaux-champenois peuvent être élaborés dans l'ensemble de l'aire du champagne, mais ce sont des vins tranquilles. Fréquemment figure sur l'étiquette le nom de la commune dont le vin est issu; l'une des plus célèbres étant Bouzy, grand cru de pinot noir. Vertus ou Sillery produisent aussi des coteaux-champenois réputés, tout comme Aÿ. Une grande majorité de ces vins ne sont pas millésimés : ils naissent d'un assemblage d'années différentes. Les coteaux-champenois sont des vins rares car leur production est faible. Et, lors de pénuries de raisin, la totalité de la récolte est dévolue au champagne.
AOC コトー・シャンプノワ
コトー・シャンプノワはシャンパーニュ地方全域で生産されている。ワインには産地名が表示されている。最も有名なものは、グランクリュピノ・ノワールのブージーである。他にもヴェルテュスやシルリーもアイと同じくコトー・シャンプノワを生産している。これらのワインの大部分はヴィンテージではなく、異なる年のブレンドを混ぜて作れらている。コトー・シャンプノワは生産量が少ない。そまたブドウ不足の年は、収穫のすべてがシャンパンに当てられてしまう。

「なにそれ?コトー・シャンプノワって」嫁さんが言った。
僕がLe Fochで、いつものようにシャンパンをボトルにしないで、グラスにして赤のボトルを頼んだ時だ。
Coteaux Champenois Bouzy Rouge 2009である。実は予約で、半日前の開栓を頼んでおいた。
「グランクリュだよ。プジー村の珍しいワインだ。シャンパニューでは珍しいスティル・ワインだ」
「プジー村って、エペルネー村のそばでしょ? 教会の所に大きなオンドリの彫刻があるとこ」
「そこだ。シャンパンだけじゃなくって普通のワインも作ってるの?」
「ん。シャンパニュー地方は、シャンパンに"軒先貸して地区ごと全部乗っ取られたトコだけどな、スティルなワインは今でも一部の生産者では作ってるんだ。赤・白・ロゼがある。
赤はAOCコトー・シャンプノワAOC Coteaux Champenois。セパージュはピノ・ノワールとピノ・ムニエ。ロゼも同じだ。白はシャルドネを使ってる。
それとIGPラタフィア・シャンプノワIGP Ratafia Champenoisな、これはワインブランデー2/3葡萄液1/3で作るリキュールだ。甘さは有るけどさわやかだよ」
「ワインブランデーってなに?」
「シャンパニューのワインを蒸留したブランデー。葡萄の搾り滓から作るマールもそうだ。それを葡萄液で割ったものだよ。こっちはコトー・シャンプノワより手に入れやすい。そう言えばモエで『マール ド シャンパーニュMarc de Champagne N.V.』を出してたな。IGPラタフィア・シャンプノワIGP Ratafia Champenoiではない」
「しらない」
「Coteaux Champenois Bouzy Rouge 2009のセパージュはピノノワールだ。僕がシャンパンにしない理由、ブルゴーニュにしない理由は、飲めば判る」
二つめの皿の時に、ワインが出た。
濃厚で豊潤で‥敢て云えばブルゴーニュより野性的なパンチだ。
「パワフルね。並みの料理じゃ負けちゃうわね。マリアージュとしては強敵なワインだわ。
ん~なるほどね。シェフに先に今日はコレを開けるよ。それも先に開栓しておいてね・・と頼むわけね」嫁さんが言った。なるほど・・食事側から見た視線だ。
「ん。これだけのパンチ力をもつブルゴーニュだと価格は5倍10倍する。なかなか見っけもンだろ」
「なるほどねぇ~だからシャンパン中心のシャンパーニューでも、きちんと残っている意味があるわけなのねぇ」
「そうだ・・でもなかなか手に入らない。手に入るときに飲まなきゃならん」
ちなみに・・ランスの酒屋でAOCコトー・シャンプノワのコレクションが揃っているのは・・
Les Caves du Forum
10 Rue Courmeaux, 51100 Reims
https://lescavesduforum.com/
caveへ降りていく酒屋だ。ここは僕のFB友だちでもある。https://www.facebook.com/cavesduforum/


無くてもいいような話ばかりなんですが・・知ってると少しはタメになるようなことを綴ってみました