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S&T M870の弾づまりを直す

「S&T M870は弾づまりする」というレビューや話を聞くのだが、私の個体も弾づまりを起こしている。
具体的にはゆっくりとアクションバーを戻すとBB弾がフィーリングランプ手前で止まってしまうのだ。

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原因はこのフィーリングランプ手前の突起だ。
ここがBB弾の外径よりも狭くて引っかかるし、勢いよくフォアグリップを戻せば給弾はできるが毎回BB弾に傷が入る。
これで純正バレルに傷が入ってしまった。


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ということでメカボックスを分解して該当箇所を削る。
およそ画像の円の部分がそれなのだが、給弾ルート手前なのに既にアールが付いていてそりゃ引っかかるよなという形状をしている。


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削り飛ばしてついでにフィーリングランプを研磨した。
このメカボックスの素材自体はとても柔らかいので加工は容易なのだが、加工時に余計な傷も付きやすいので面倒。

使った機材は


https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08CXXDHDQ/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1




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ついでにピストン周りも研磨したが、コッキング抵抗とピストン抵抗に関係するのはアクションバーが通る真ん中の溝であって、メカボ上部の丸いところは研磨しても影響がない。

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アクションバーが後退しきるとシリンダーとピストンが後退する。
この時にメカボ上部で動くのはシリンダーだけで、ピストン自体はアクションバーの溝にそって後退する。


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アクションバーが前進するとピストンは保持されたまま


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トリガーを引くとピストンが前進する。
ピストン抵抗やコッキングの抵抗を減らしたいのであれば、アクションバーの溝を研磨すれば良い。


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話を戻してフィーリングランプのビフォーアフターへ

入り口が全体的に丸くなったのがわかる。
この状態だともうフォアグリップをどんなにゆっくり動かそうが弾づまりはしない。
「マガジンを他社製品のものにすればいい」とも聞くが、マガジンに問題がある個体もあると思うがどちらかと言うとメカボックスに問題があると思う。

弾づまりが必ず発生してしまう個体もこれで直るのは検証済みなので、弾づまりや給弾不良でお悩みならやってみる価値はある。

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