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よく行くフードコートにいる、ある店員さん

その「○オンのフードコート」は職場と自宅の中間点にあり、買い物に便利なのでよく使うお店だ。ゆっくり食事をするのではなく、お腹が空いて手っ取り早く何か食べたい時などにはよく利用している。お馴染みの中華のお店とか、うどんのチェーン店がテナントとして入っている。

そのフードコートを利用する時に時々見かける店員さんがいる。エプロンと帽子を被りユニフォームを着ている若い男性。うちの長男より少し年上なのかな?と思える年恰好だ。中肉中背の、ごく普通の青年って感じの人だ。

そのどこにでもいる、ごく普通の青年がどうして今回このnote記事のネタになっているかと言うと(みけ子がその時ヒマだったから、というのは置いといて)この人、いつも全く無表情で仕事をしているのが、どうにも気になって仕方がないからなのだ。←余計なお世話だが💦

フードコート内でのその青年の主な仕事は、
◉テーブルをダスターで拭く
◉乱れた椅子やテーブルを整える
◉汚れたダスターを回収し新しい物と取り替える
◉利用者が床を汚したりした場合は掃除する
◉紙コップなどの消耗品を補充する
◉ゴミ箱のゴミの片付け

大体そんな感じのことだ。ごく簡単な仕事だ。

仕事、つまらないんだろうな、疲れているのかね?給料も高くはないのだろう。変わり映えのしない仕事で、どうして自分はこの仕事を続けなければならないのだろう?ラクな仕事だからまぁいいや、今日は忙しくないといいな。なんか面白い事ないか、休みは何しよう?とか考えているのだろうか。

仕事はここの仕事だけで、ダブルワークとかはしていないのかな。それとも勤労学生さんなのか。普段は大学か専門学校で学んでいて、アルバイトとしてシフトに入れる時間はこのフードコートの仕事についているとか。週に何時間ここのフードコートで過ごすのだろう?

みけ子の勝手な想像である。人がどんなふうに仕事をしようと、やるべきことをやっていれば文句を言われる筋合いはない。ユニフォームに着替えて仕事開始時間になったらポジションに付き、決められた時間までそこで仕事をこなす。別にそれが変な事ではない。

つまらなそうでも無表情でも、ひとまず真面目に仕事をこなしていれば、決められたお給料はもらえる。だからそれで良いとは思うのだ。

だけど、とみけ子は考える。

どうせ仕事するなら楽しくやろうよ!


以前、その場所で同じ仕事についていた、今の自分と同じくらいの年齢の女性がいた。つまりはおばちゃんである。そのおばちゃん、やたらと愛想がよい明るい人だった。

まだ母が存命で杖を突きつつも歩けた頃だから、相当前のことだ。母みけがそのフードコートで一休みして飲み物でも飲もうと、入り口付近に近づいた時にすぐ気付き声をかけて来た。

「こちらのお席、座れますからどうぞ〜❣️」そう言って、椅子を引いて杖を付いて歩いていた母みけが腰掛け易いようにサポートしてくれたのだ。当時似たような年齢の母みけもニッコリしながら「ありがとう。助かるわ♬」とその席に座り、飲み物を飲むしばしの間そこで休憩した。

別に特別なサービスじゃないけど、杖をついていた人にちゃんと注目しその人が利用し易いように手助けしてくれた。もうだいぶ昔のことなのに、みけ子はその仕事についていた、愛想の良いおばちゃんのことを思い出しちゃうのだ。

一見やり甲斐のない、誰にでも出来る仕事。だけどやりようでは、そこに来た客から感謝の言葉をかけられたり顔見知りになって、ちょっとした会話が弾んだりするかも知れない。現にはるかに昔の名前も分からないパートのおばちゃんの行動を、みけ子は今でも感謝の気持ちとともにはっきり記憶しているのだ。

つまらなそうなフードコートの若い店員さん、仕事はやり方次第だよ。自分なりのやり甲斐を見つけて動けば、毎日は変化するんじゃないかな。若いんだし、仕事をしていれば気づくことも勉強になることもあると思うのよ。

アルバイトだって派遣だって、そんな気持ちで仕事をしていればきっと10年後は違ったものを得られているんじゃないかな。……とか思うんだよね〜。

ま、みけ子の自分勝手な考えだけどね。




↓フランス製アンティークのガラス皿。やや厚手で使い易いサイズなので、普段使いに是非。




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