見出し画像

デッドストックの昭和の「セトモノ」をリサイクルショップ・メルカリ・SNSで欲しい人の手へ

今年のまだ春先の頃。とあるツテから大量に保管されていた古い「セトモノ」を貰い受けることになった。古い戸建の家を片付けていて、その家の中に段ボールに入った状態で保管されていたものらしい。みけ子が骨董や骨董未満の古道具を販売するネットショップを開くことになり、それでその知人が連絡を下さったのだ。

箱を開けてみると、中身は昭和40年代から50年代にかけて作られた、当時でいうところの「セトモノ」だった。今はあまりそんな風な言い方はしないが、みけ子が小さい頃は食器類はみな「セトモノ」と呼ばれていた。

古い食器類は好きだし、手に取るのも楽しい。ただ、長いこと空き家だった家に長期間放置されていた品物だ。これらの古いセトモノをどうやって販路に乗せたらいいものか。新米の古物商(笑)であるみけ子には、どうしていいかちょっと最初は分からなかった。

とにかく量が多くて、段ボールに6〜7箱はあったと思う。その当時らしい絵付けやデザインのうつわは、見ていて楽しいがネットショップ「仙台浪漫」の商品ラインとはちょっと雰囲気が異なっている。一体どの程度の値段をつけるべきなのかも分からない。明らかにキズのあるものや、使われていた時の汚れがこびり付いて落ちない物は、少量ずつ家庭ゴミの袋に入れて処分するしかなかった。

そうして残った「セトモノ」は置く場所がなかったので、ひとまず自宅のベランダに置いて今後の活かし方をじっくり考えることにした。

ベランダに置いていたセトモノの一部。昭和な雰囲気のガラスの灰皿もありました。
ただ残念なことにどちらも欠けがあり処分……。

半年近くベランダに置きっぱなしだったけど、夏になって窓を開け放つ季節になると、ベランダの乱雑さが気になる。ようやく重い腰を上げるように分類に着手した。汚れていたものは全てきれいに洗い、欠けやヒビもチェックして漂白剤に浸して。ネットショップ「仙台浪漫」の商品ラインには合わなくとも、ちょっと古っぽい感じが面白くて、実用性があるものの何点かはメルカリに出してみた。幸いなことに、メルカリから数点の品物が売れた。何にせよ、死蔵されていた品物を欲しいと思って購入してくれる方がいるのはありがたい限りだ。

南部鉄器の鍋。箱がその品物の古さを物語る。
未使用品だったのでメルカリで程なく欲しい方が見つかりました。

メルカリは送料がかかってしまうため、手数料や送料を差し引いても赤字にならない程度の値付けをする必要がある。つまりはあんまりにも安い値段ではダメなのだ。特に特徴のないよくある食器でもどうにか捨てないで活用する方法はないか?……と考えあぐねていたが、思えば自転車ですぐ行ける距離にBOOKOFFがあったではないか。未使用品ならば買い取ってくれるかも知れない。試しに揃いの柄の湯呑みのセットを持ち込むと、わずかな金額だったがちゃんと買い取って貰えた。良かった❗️

湯呑みと小鉢。揃いの紋様。

まだたくさんの量があったので、その大きな重い段ボールをダンナの車に乗せて、今度は別のリサイクルショップに持ち込んだところ……残念ながらそのお店では買取不可だった。糸じり(食器がテーブルに接する部分)に汚れがあるものがあってそれで買取不可だと説明された。そっかぁ、残念  ○| ̄|_

重い段ボールの箱を再び家に持ち帰って、「じゃぁ汚れている糸じりをキレイにして、小分けにしてBOOKOFFにまた持ち込んじゃえ❗️」漂白剤でも落ちない汚れは、思いついて耐水性のサンドペーパーで擦ったら見事にキレイになった。これなら買い取ってくれるかな?

結局、段ボールの中身を小分けにして3回に分けて品物を持ち込んだら、全て値段がついて買い取ってもらえたのだ〜。やったね😁

この「根引き若松」のシリーズは湯呑みや小鉢など数が揃っていたもの。
ちょっとモダンな絵付けの揃いの食器も。

骨董的な価値は???な品物だったが、幸いにして未使用のデッドストックが多かったのでリサイクルショップに持ち込めた。ゴミにしないで済んだことが何よりだった。

そしてこの「セトモノたち」の中の1枚の大皿が、意外なつながりから遠方に貰われて行くことになった。この深皿↓

キレイな菖蒲模様の染付の深鉢
今はなき、鳴子温泉中山平の温泉宿のノベルティでした。

SNSの温泉コミュニティに「着払いでもOKな方に差し上げます」と写真付きで乗せたら、すぐに引き取り手が見つかった。4〜50年新品のままで死蔵されていて、令和の世になって欲しい人の目に留まり日の目を見た。連絡を下さった方は、この今はなき温泉宿の関係者の方とお知り合いだったそう。

どこにどんな繋がりがあるか、分からないものだ。洗ったり漂白剤につけたりサンドペーパーで汚れも落とす作業をしたり。手間は掛かったけど、傷んでいるもの以外はどうにかそれなりの所に手渡すことが出来た。ゴミにするものを最小限に出来て、心の底からホッとしている。




↓盛岡の光原社本店で購入した、素朴な無塗装の椅子。そこにあるだけで場の雰囲気が変わります。



サポートをいただけるならば、それはそれは大感激です❣️毎日発信を続けることが、自分の基礎トレーニングだと思っています。サポートを励みに発信を続けます💓