あれは中学1年あたりの事だった。当時の中学生は深夜放送のラジオを聴きながら勉強したり夜更かししたりしていた。みけ子もご多分にもれず、地元ラジオ局の深夜放送にハマって、リクエストハガキを書いたりした、割合熱心なリスナーだった。

その番組は「ジャンボリクエストAMO(エイ エム オー)」と言う番組で日曜の夜中に放送されていた。パーソナリティは地元のミュージシャンでタレントの吉川団十郎（きっかわだんじゅうろう）がつとめていた。

その通称「ジャンリク」の中で初めて耳にしたのがQueenの「キラークイーン」だった。イギリスのヒットチャートで上位に食い込み、日本でも当時洋楽ロックの中ではかなりの大ヒットになった曲じゃなかったか。

その曲を聴いてね、みけ子は正に心臓を射抜かれた位の衝撃を受け、Queenの大大大ファンになっちゃったのだ。冗談抜きでマジで恋に落ちたような衝撃だったわ💦

日本の地方都市の平凡な女子中学生でしかない自分が、そのカッコ良さにノックアウトされるのも当然だった。もう異次元のステキさだったのよ〜💖

特にみけ子はドラムのロジャーテイラーが大好きだった。もう寝ても覚めても頭の中は「 ロジャーテイラー❣️Queen クイーン Queen ロジャーテイラー❣️」💕💕💕 そんな状態が1〜２年続いたかなぁ？

ちょうどその頭の中がQueen一色だった頃、確か県民会館でクイーンの初来日の時のスペシャル映像が上映されることになった。夢にまで見るQueenですよ！？もう見たいなんてものじゃない❣️その上映会のことを考えると見たくて気が狂いそう❣️大袈裟なようだけど、もう本当にそんな気持ちだった💖

だけど昭和なみけ子の親がですね「中学生が夜に（夜だったかな？昼間だったかも知れない）そんな事で街中に出かけるなんて絶対ダメ！誰か友達と一緒なら許すけど一人でなんて許さない！」と頑固に反対する訳ですよ。もう泣きたくなっちゃったわ(T . T)

結局、みけ子が強引に誘った友達が一緒に行ってくれることになり、その１回限りのスペシャル上映会を見に行くことが出来た。もし友達も付き合ってくれなくて、そのスペシャル映像上映会に行けなかったら、家の中で包丁持って暴れてたかもしれない  ┐(´д｀)┌ 　いや、マジで可能性あったわ。危ない女子中学生だ。

来日時にホテルの庭園で野点の抹茶を振る舞われる様子とか、けん玉で遊ぶフレディとか。ファンに向けたメッセージなどその場でしか見られないものだった。確か当時のレコード会社の有名プロデューサーであった人が、Queenのメンバーに直接会った時の印象とかその時の特別なエピソードをその場に来て話してくれたと記憶する。

その時の映像がYouTubeで見られる。見つけて４０数年ぶりでこれを見た時は、涙が出そうになったわ。

当時は圧倒的にロジャーテイラーとブライアンメイが人気だった。その時に初来日の様子を話してくれたプロデューサーの方は「フレディは鼻が高くて立体的な顔立ちだから２次元の写真になっちゃうと「？」なんだけど、実際はすごくハンサムで目立つし秀でたルックスの人だ」のようなことを話していたのが印象に残っている。

今、確かにフレディのライヴの映像を見ると、日本人の顔立ちとは全く違って二次元的な写真でその感じを知るのは難しいかも知れないのは分かる。

中学1年〜2年の後半にかけてだったか、結局みけ子がQueenに魂を奪われたように夢中になっていたのはアルバムからすればファーストから３枚目のSheer Heart Attackとか次のオペラ座の夜あたりまで。その後は何だか飽きちゃったのか、その音楽表現がしっくりこなくなってファンを辞めてしまった。

その後はFMでヒット曲を耳にする程度になった。その分、音楽ファンとしては多少は冷静にQueenの音楽を聞けるようになったかも知れない。

そのファンを辞めちゃったあたりに、２度目の来日で仙台にQueenが来たのよね〜。確か自分が中学3年になるかならないか頃だったと思う。今は無いが「スポーツセンター」って場所でのコンサートだったかと思う。同じ中学でもクラスでその来仙公演を見に行った男子生徒は何人かいた。羨ましかったけど、また頭の固い昭和な親からは

「女子中学生が夜にロックコンサートだなんて

絶対に絶対に絶対にダメ❗️」

と強硬に反対された。行けなくて残念だったけど仕方なかった。包丁持って暴れるほど夢中な頃は過ぎていたから警察沙汰にならなくて良かったよ。（マジな話ね）

数年前にフレディの生涯を中心にQueenのことを映画にした「ボヘミアンラプソディ」が公開された。映画公開初日に見に行き、その後にさらに２回。合計３回映画館に足を運んだ。TV で放映されていたのも見た。録画もした。もうはるか昔に耳にして、魂を奪われるにように夢中になり聞きまくっていた頃のQueen。映画では小さなライブハウスでライヴツアーをしていた初期の頃から、どんどんビッグになって行くあたりが特にワクワクした。

一時期はファンでなくなったけど、改めて聞くと本当にあの頃に聞いた楽曲が懐かしくも楽しく思い出される。以前は画質が悪いDVDでしか見られなかった、１９７４年のロンドン・レインボーシアターでのライヴ映像も、リマスターされて美しく音質もなかなかの状態で見返すことができるのが本当に嬉しい。

あ〜、ダメだ。やっぱり大昔好きだった頃を思い出すと全然冷静に文章が書けない。ひとまず、頭に血が上りやすいみけ子が警察沙汰を起こさなくて済んだのは、今思い出しても幸いとしか言いようがないね😅