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坂本龍馬、まっことすごい男ぜよ!

私は時代劇や大河ドラマをほとんど観たことがなく、

高校でも日本史をやらなかったので
薄ーーーい知識しかなくて、

世の中の人たちにとっては、
何を今さらって感じだと思うのですが、

今の私は、

坂本龍馬、
おぬしはなんちゅう
漢(おとこ)ぜよ!!


という気持ちで胸がいっぱいです。



最近、
たまたま坂本龍馬について言及している人や本に出会うことが多く、

そういえばどんな人だったのかなぁと、
これを機会にちゃんと学んでみようではないかと。



漫画で!(どーーーーん)



『おーい!竜馬』の原作は武田鉄矢さん。こんなお仕事もしてはったのね。多才。

歴史物は読めるものと読めないものがあるので、どうかなーと思ったけど、
これは漫画としても面白く、手が止まらずに、
竜馬(漫画では龍じゃなくて「竜」の字だったので)といっしょに

一気に駆け抜けました。

さっき最後の1巻を手に取り、

あー、もう竜馬死んじゃうの!お別れになるの嫌だーー!
と思いつつ、

一人で集中して読める場所に移動し、

読み終え、合掌。

いまの自分の暮らしがあるのも、
竜馬を含め、この時代に走り回った人たちのおかげぜよ。。。


竜馬はずっと、
自分一人の枠を超え、
自分や他の人が属する組織や共同体の枠を超え、

もっと大きなところを見てる。

はるかに大きな視点と包容力、行動力。

それぞれの潘が一国のような単位になっていて、日本国という感覚が薄く、

それぞれの潘が、
自分たちがいかに勝ち抜くかという意識で戦っていて、

また、その藩の中にも厳しい身分制度があり、
生まれ落ちた身分により一生が決まっていて、

生まれた藩から脱して浪人になる(脱藩)ことは
死罪に値する、

そんなふうに、
まだ人々が生まれ落ちた場所、身分にガチガチに縛られていて、

その枠組みの中でものを考え、
戦っていた時代に、

武士の中でも位が低く、差別されていた
一郷士にすぎなかった竜馬が、

その枠組みを壊すため、
誰もが生まれに関係なく、
努力や能力によって好きな職につけるよう、
身分の違いにとらわれずに自由に恋や結婚ができるよう、

車なんてもちろんない時代に、


藩から藩へ、文字通り
日本中を駆けずり回った。

脱藩して浪人になった竜馬が、
普通では対面することも叶わない数々の権力者のもとに赴き、
その人柄と行動力で説き伏せていく。

長年いがみ合っていた
薩摩と長州の手を握らせ、

自分自身も、
多くの友を殺された恨みがある
土佐の上士と手を握る。

恨みがある徳川幕府を叩き潰すのではなく、

日本の国力保持のため、
平和的に朝廷に権力を明け渡すよう、
「大政奉還」を画策する。

そんな大仕事をしておきながら、
竜馬自身は権力の座には興味がなく、
自分が礎を築いた新政府の役人にはなりたくないと言う。

新しいフリー(自由という日本語がまだなかった)な時代に、

仲間と一緒に、
船で世界の海を駆け回ることを夢見ていた。



・・・かっこよすぎかよ!
浪漫のかたまりぜよ!!(´;ω;`)


しかも、
竜馬自身は自分の
個人的な恨みとか、権力への執着とか、
そういうものを超えて生きて
いるけど、

他の人のそういうものへの執着は理解しているし、
それを踏まえた上で、なるべく多くの人が納得する形を、
なるべく血が流れない形を探り続ける。
(竜馬は剣の達人だったけど、その生涯で一人も切り殺していないという)

その、対立するあらゆる力を活かそうとする姿勢が、

お前はどっちの味方なんだよ!!と言われて多くの人の理解を得られず、

しょっちゅう命を狙われるし、
仲間にも恨まれる。

よく
孤独な立場に陥るし、
資金がなく飢えたりする。

それでも彼の目に見えている理想の道を進むことをやめない。


今年は明治維新150周年だそう。

まだ、ほんの150年ちょっと前には、

人は生まれた土地と身分と職業に縛られて、

道で礼をしなかったからといって武士に切り捨てられても、何も文句を言えなかった、
そんな時代だったのですよ。

たった150年。

いま、わたしは

行きたい国に行けるし、
職業も選べるし、
誰を好きになってもいい。

「自由」という日本語がなかった時代に、
それを夢見た一人の郷士が駆けずり回り、
築いたものの上に立って。

自由は諸刃の剣で、

どこにいったらいいのか、
なにをしたらいいのか、
だれといたらいいのか、

全ての判断とその結果が個人の手に戻されてしまうことで、

怖さも孤独もついてくる。

わたしは時代を超えて託された自由を

楽しく乗りこなしたい。

彼が夢見た世界を

悪いとこばっか見てないで、
世を憂えてばっかいないで、

ちゃんと、いいように
使っていきたいし、

回っていくといいと思う。


150年前の思いが
ボタン1つで、
メルカリで買った全巻セットによって
伝わってくる。

竜馬は31歳で暗殺されて死んだ。

私も今、31歳。

150年の時を経て、
なにかを託されたような気分にひたっちゃいたい、

漫画を読んで実家でゴロゴロする
そんな31歳の冬、休日の昼下がり。


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