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未来は意外と訪れない【19.08.25】

 写ルンですや、lomography。また、チェキのようなフィルム製品の売り上げが右肩上がりのようだ。

 それこそ今日は、フィルムで写真を撮り歩いていたのだが、どんな色合いか、明るさか、構図なのか果たしてピントがあっているのかすらその場で分からず、一枚現像するのにおおよそ100円くらいにかかってくるものを選り好むなんて、ほとんど病気だ。

 とはいえ、一昔前はこれが普通だったし(iPhoneのマップがない中でみんなどうやって旅行など行っていたのか)、仕上がったフィルム写真にはなんともいえない表情が生まれる。
 もちろんデジカメにもフィルムっぽい粒状を生み出すエフェクトや、青緑っぽいフィルムっぽい色味を出すフィルタなんかもある。でも「っぽい」は結局本物を超えられない。レコードにビットレートがないような、そういうことなのだと思う。

 だからフィルムがいいかというと全くそうではなく、星空を手持ちで撮れるような高感度カメラや、100万円を切る中判カメラの表現力は素晴らしいよね、って感じだ。

 趣味嗜好は他人にトヤカク言われるものでもない。迷惑だってかけていないし。

 未来はどうなるかわからない。
 フィルムの製造がこのまま続くのかも分からない。果たして趣味ですら困難になるかも知れない。弾がなければ銃が撃てないみたいに。

 昔から、車が空を飛ぶ絵やチューブの中を電車が通る未来予想図を見ることがあったけれど、そんな世の中全然きていないから、大丈夫なような気はするけれど。

 へとへとで帰ってからyoutubeを見ていると、オリエンタルラジオの人が5Gについて語っている動画を見つけた。

 分かりやすさと、ジョークで専門用語を噛み砕いて未来を語っている。

 自動運転車はきっとこのまま推し進められていくのだろうけど、それは技術的な問題が解決するからなんだろう。でも、それこそあと十年でみんなが自動運転車に買い換える、またはカーシェアという選択をする未来があるのだろうか?

 空も飛んでないし、チューブもないのに。

 フィルムを楽しむみたいに「やっぱり自分で運転しなきゃな」と運転を楽しむ人はいると思う。
 全自動運転になれば、それこそ5Gになって通信インフラが拡充されるなら、車の相互通信で交通に死角をなくすことも、スピード違反もなくなるだろうけど、たぶんそれはならない。人の命はお金に変えれないはずなのに、不思議だけれど。

 趣味というのは難しい。

 人の生きがいだけれど、もしかしたらフィルムを生産する過程で生まれる何かで誰かが苦しんでいたりもするんだろうか。

 楽しむというのは、難しい。

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