Facebook introduces a new miniplayer that streams Spotify from the Facebook app

Facebook は先週、アプリ内で直接音楽や Podcast を聴ける Boombox プロジェクトのために、Spotify とのパートナーシップを強化すると発表しました。

そのプロジェクトとして、4/26に “ miniplayer “ を公開しました。これは iOS ・Android の Facebook アプリ上で、Facebook ユーザーが Spotify から配信できる機能です。

将来的には、Spotify の無料ユーザー・課金ユーザーともに利用できるようになりそうです。

miniplayer の機能自体は、すでに Spotify でサポートされているシェア機能の拡大版です。

シェアする形で Facebook に音楽や Podcast をポストすると、新しい miniplayer に表示され、ポストを見た他のユーザーはそのままそのコンテンツを聴いたり、さらにシェアしたりできます。

miniplayer は Spotify の起動と再生をコントロールしており、Facebook のアプリ画面をスクロールしたり、アプリを最小化しても再生することができます。

つまり、miniplayer の利用には Spotify のアプリのインストールと、アカウントの作成が必要となります。

miniplayer での有料アカウントの登録はできないため、新規契約によって Spotify とFacebook が収益を分配することはないとのことです。

この新サービスによって、Spotify は Facebook からの流入やユーザーの利用促進など恩恵も受けられる一方、配信のロイヤリティの支払いや、音楽カタログ、コンテンツ再生中に流れる音声広告も全面的に担当することになっています。

Spotify launches paid podcasts through new Anchor feature

Spotify は4/27、有料の Podcast サブスクリプションを正式に公開しました。
2月には、行われた同社のイベント “ Stream On “ で、新しいサブスクリプションプラットフォームが発表されていました。

配信者は Spotify の Podcast 制作ツールの Anchor を通じ、サブスクリプション登録者限定コンテンツを設定し、Spotify やその他のプラットフォームで公開することができます。

初めはアメリカのクリエイターにのみ有料サブスクリプションを展開していますが、数ヶ月後には全世界のユーザーに拡大させる予定とのことです。

Podcast のマーケット、特に有料 Podcast が盛り上がっている最中でのローンチとなりました。
先週には Apple が自社プラットフォームでのPodcast の有料サブスクリプションのための計画を発表しており、どのプラットフォームを目指しているものといえます。

しかし、Spotify と Apple は、サブスクリプションの利益の配分方法が異なります。

Apple は1年目は30%、2年目は15%、手数料を取る一方、Spotify は2年間は手数料を取らず、クリエイターが収益の100%を得ることができます。（2023年の春からは、使用料として5%ではありますが徴収する予定です）

Spotify のサブスクリプションの価格はクリエイターが設定できますが、2.99ドル・4.99 ドル・7.99ドルの3種類からの選択制となります。

また Spotify Open Access Platform についても発表されました。
これにより、クリエイターは他のプラットフォームですでに獲得している有料サブスクリプションユーザーに、そのログインと決済方法でコンテンツを提供できるようになります。

これにより、Spotify が自社サーバーでコンテンツをリホスティングできるため、より拡大している有料 Podcast 市場への洞察を深められることになります。

Spotify は音声広告のマーケットプレイスについても発表しています。Apple はクリエイターが自身の広告の販売に責任を持ち、その収益の100%を得られる点で Spotify とは異なります。