シングルママと、娘と、polca、

シングルママ、polcaを初めてみました。
きっかけは簡単にできるクラウドファンディングがあるということを、西野亮廣さんの本を読んで知ったから。
それまでの私は、人に頼って生きることなんてしてはいけないと思い込んでいました。
自分の力だけで生きて行く、
そんな、強いというよりは強がりなシングルママでした。
自分の力だけで生きて行く、と他人をシャットアウトしている部分もありました。
だから、当然仲間もいない。
polcaを始めて一番嬉しかったのは、こんなにも温かい人たちがたくさんいるんだなという幸せの感情を取り戻すことができたこと。

でも、その一方でたくさんの疑問も生まれました。
polcaで支援されるのは、困っている順では無いということ。
本当に支援を必要としている人に、十分な支援がされていないというのも現状であることでした。
西野亮廣さんがいうように、信頼の度合いが価値になる事は確かです。
しかし、本当に支援を必要としている人には信頼を築いている余裕すらないこともあります。
もちろん、必要な情報は、有料だけではなく無料でもたくさん流れているから、取りに行こうと思えば取りにいけるのは確か。
でも、そこに至っていない人もたくさんいることも確かなのです。

高校の教科書代が払えない
高校の授業料や入学金、制服代が払えない人たち

polcaにたどり着いたはいいけれど、まず信頼やネットワークが薄いのでなかなか支援が得られないこともあります。
行政の支援を受ければいい、と思うかもしれませんが、
様々な事情でそれすらも困難な人がたくさんいます。
行政の支援が受けられない理由は様々だと思いますが、そもそも、他の身内の滞納などにより、「身内だから」という理由で支援が受けられない場合もあります。
本人が何かをしたわけではないのに、行政からの支援すら受けられない。

これはどうにかしなければいけない。
そもそも、行政から受けられるのは金銭的な支援であったり、自立のための支援がほとんど。最低限のことだけなんだけど、それすら受けさせてもらえないこともある。

ちなみに、私は去年娘の入学金を借りるべく行政に頼ろうとしましたが、
「合格通知がないと手続きはできない」
「合格通知をもらい、手続きをしてから実際に支払われるまでは1ヶ月程度かかる」
しかし、実際には
「合格通知をもらってから入学金を振り込む期日は10日程度(期日までに振り込めないと合格取り消し)」
にも関わらず、
「手続き中であっても、先に自費で入学金を払ってしまうと入学金を貸与する事はできない」
というわけのわからないことを言われました。
この制度で入学金を借りられる人っているのだろうか。

本当に頑張っている人に、なんの支援も与えられない。

先日、三つ子を育てる母親が、育児による疲労から子どもを殺してしまったという悲しいニュースがありました。
そのニュースについて、「行政がもっと支援していたら」という声もありました。
でも、私はそうは思いません。
悪いけど、行政に頼っても変わらなかったんじゃないかな。
お金もそうだけど、専門家のサポートもそうかもしれないけど
本当に必要なのは、この母親のことを知り、笑顔が出るように周囲が見守ったり必要に応じて手助けすることだったと思う。それができるような環境が必要だったと思う。
私がそうであったように、「助けて」と言えないママたちは本当は多いと思う。
大丈夫そうに見えて、毎日泣いているママたちは、ありふれていると思う。

私は、polcaを通じて、金銭的なものだけでなく、
応援やつながりや仲間といった、本当に貴重なものを得られました。
金銭面は今でも不安だけれど、一人じゃないって知ったから、少し怖くなくなりました。
生きていこう、と
また前を向くことができました。

子ども食堂だったり、polcaだったり、
自分から少し踏み出すことで前向きになれるかもしれません。
助けて、と言いましょう。
まずは、そこから。


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