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周南市中須では、大空に泳ぐ鯉のぼりと艶やかな芝桜の共演が見れます

「中須ツリーの会」による地域おこし『鯉のぼりの吹き流し』と『芝桜』

こんにちは、周南市市民ライターのorangeです。今年の3月は小春日和というよりは日中暑かった日が続き、中旬からは桜が咲き始め、競うように他の花も開花しました。

山口県周南市の中心部から山間に向かって車で走ることおよそ30分。中山間地域にある中須地区では、今年も中須地区総合運動場で、令和5年4月1日から5月6日まで、芝桜と鯉のぼりの共演が見られます。

中須地区総合運動場

「中須ツリーの会」主催のこの行事は、中須地区の住民から使われなくなった鯉のぼりを譲り受け、中須地区総合運動場で鯉のぼりの吹き流しをします。大空に舞う鯉のぼりと芝桜の共演は、芝桜が咲いている期間までになりますので、ぜひ見て頂きたい風景です。

きっかけは、暇で目立ちたかったから⁈

なにやら恥ずかしがり屋で照れ屋の「中須ツリーの会」のメンバー。会長の内山 均さんにお話しを伺おうとすると、前会長が始めたことだからと前会長の息子さんで中須ツリーの会のメンバー、河村貴彦さんにバトンタッチ。

「なぜ、鯉のぼりの吹き流しを始められたのですか?」と聞くと、河村さんは「中須が寂しかったから、目立ちたかったんじゃないのかな。暇だったからかな。」と冗談めかして答えて下さいました。こちらが困った顔をすると、「中須の地域に眠っていた鯉のぼりを活用したかったから。もったいないし、使えるのなら使ったほうがいいでしょう。」と真面目に答えてくれた河村さん。それを聞いて、会長の内山さんが拍手しながら、「ええこと言うの!」満面の笑顔でガハハと笑うと、他のメンバーの方たちも笑っておられました。

皆さんの仲の良さがとても伝わってきて、中須地区のために頑張っておられるのが印象的でした。

阿吽の呼吸、準備の手際の良さには感嘆!

今回は準備作業段階からお邪魔させて頂きました。まずは倉庫に片付けていた鯉のぼりを出し、吹き流しをする順番に並べて行きます。誰が指図するわけでもなく、スムーズに動く中須ツリーの会のメンバー。誰が何をやるのかが分かっているようです。

中須の有志により集められた鯉のぼり
中須ツリーの会による鯉のぼりの準備風景

丁寧に順番を決めると、鯉のぼりを吊るす紐に繋いでいきます。晴天の青空のもと、だんだんと吹き流しの準備が進んで行く過程を見られるのは楽しかったです。

「おーい!」「そこ!!」その言葉で分かり合い、着々と進んでいく作業工程は、日頃からの付き合いの親密さが伺えます。

鯉のぼり吹き流しの作業風景

鯉のぼりを結んだ紐とナイターで使う照明の柱に取り付けてある紐を繋ぎ、みんなで一気に引っ張り上げます。紐がほどよく張ると、柱に括ってほどけないようにします。一瞬で青空になびく鯉のぼりができ、見上げると風で膨らみ気持ちよく泳いでいる姿は、思わず拍手をしてしまうほどです。

空に舞う鯉のぼり

この工程を2回繰り返し、二か所に鯉のぼりの吹き流しを作ります。作業時間はおよそ30分。こんなに短時間で出来るとは思いませんでした。

仲の良さに感服!

最後に顔出しOKのメンバーに写真をお願いすると、快く承諾してくれました。会長の内山さんが「よう、宣伝してよ!」とメンバーの腕を取り真ん中で写って下さいました。取材に協力して頂き、ありがとうございました。

青空になびく鯉のぼりをバックに笑顔で写って下さった「中須ツリーの会」の皆さん、これからも応援しています!

中須ツリーの会のメンバー
鯉のぼりと芝桜

「中須ツリーの会」は冬場にイルミネーションを設置しています。こちらの取材をした記事も良かったら読んでみて下さい!

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