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【薬膳のキホン①】

薬膳ハーバリスト®の丸山みきです。
ちょっこし薬膳のキホンをお話します。

薬膳を知らない方は、何となくこんな印象を持たれるのではないでしょうか。

苦い
まずい
難しい
生薬をつかう料理
 ・
 ・

いえいえ、薬膳というのは、ふだんの食生活にとり入れやすいものなのです。

薬膳は長~い歴史をもち、学べば奥の深いものですし、生薬を取り入れることももちろんあります。

でもキホンはもっと簡単。


「自分の体質」と「今の体調」と「現在の季節」に合った食材を選んで食べること


はい、この一文なんです。


「自分の体質」
 アレルギーがあればもちろんその食材は避けますが、そこまでいかなくても合わないものってありますよね。
 例えば冷えると体調を崩しやすいタイプの人。
 そういう人は恐らくふだんから、冷たいものを摂らないようにしているのではないでしょうか。

「今の体調」
 いつもはとても元気だけど、今日はちょっと胃の調子が悪いな・・というとき。
 がっつりお肉よりも、スープとかお豆腐とか消化のいいものを選びませんか。

「現在の季節」
 これは旬の食材を食べましょうということです。
 旬の食材は栄養価が高く、たくさんとれるので価格も低いのです。
 味だって旬のものが美味しいのはみんなよくわかっていますよね。

この三つです。
どうですか。
ふだんから自然とやっていることではないでしょうか。

さらにもう一つ加えるとすると「その土地でとれたもの」です。

「その土地でとれたもの」
 その土地のものはその土地の風土やその土地で育った人に合っているのです。

 日本人はこの数十年で、西洋の食事を多く摂るようになりました。
 もちろん栄養価が高いとか、美味しいものを楽しむという良い面もあります。
 しかし、穀類やイモ類、野菜を中心に摂ってきた民族である私たちの体は、急激な食生活の変化に対応しきれず、過去には少なかった病気が増加しているという現象も見られます。

薬膳は医療ではないので、
〇〇を食べてはいけない
とか
△△は避けましょう
などという縛りはほぼないんです。

どんな食材にも栄養があって性質があるでしょう?

そんな中で
・今の自分に合うものを選びましょう
・合わないけど食べるなら合うものと組み合わせましょう
という感じで、体に優しく食べるということが基本なのです。


薬膳とは
「今の自分」に向き合い食生活を考えること
だと私は思っています。


あなたは今どんな環境にいるのでしょう。

その日その場所で、気温や湿度やお天気が違います。
仕事によって、屋内なのか屋外なのか、ずっと立っているのか座りっぱなしなのか、休憩もとれずに働いているのか・・みんな違います。

あなたは今どんな体調なのでしょう。

いつもと変わらず元気なのか、寝不足が続いていたり、風邪気味だったり、最近お酒を摂り過ぎていたりしていないか・・毎日違います。


薬膳とは「今の自分」に向き合い食生活を考えること、あまり難しく考えなくていいんですよ。

というのが今回の記事の主旨でした♪

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