はじめに

「サンプルスーパーストア.xlsx」を使いまわして、
データ自体に少し飽きてきたTableauユーザさんはいますか？（笑）

できたら他のデータでVizを作成してみたい…でも、WEB上で公開していて、
形がある程度整っている日本語のデータを探すのはめんどくさいですよね。

私はKTさんのチャンネルの動画やData SaberのOrdealで
擦り過ぎて飽きてしまい、WEB上で公開されているデータで
日本語のものを探してみました。

京都観光課で公開されているPOSデータをようやく見つかりました。
ドリルダウンできるほどのデータではなかったので、
データを追加したのちVizを作成してみました。

POSデータを調査・追加

POSデータ取得元は以下のサイトです。
京都市観光協会 マーケティング課さん、ありがとうございます！

「京都市観光協会 マーケティング課」の管理者設定のためか
サイトから直接取得できず、
ExploratoryというPC版アプリでcsvとしてエクスポートすることで
データを取得しました。

■日付
日付は2019年1月～12月の1年間の売上データとなっていました。

■売上・原価・利益
基本的に「売上-原価=利益」の式が成り立つように
データが保存されていました。

一部、売上に「-」（マイナス）がついた状態で
利益を算出しているものが含まれていました。
また、限定商品が同じ値でも売上が異なっていました。
（データ上にない商品購入回数が関わっているかも。）

そのため、（普段なら元データの加工を回避するべく
Tableauで加工するのが好ましいですが、）自学用に利用するため、
今回は元データを修正しました。

■その他

• 担当者番号

• 伝票番号

• 商品名

• 限定商品（おそらく限定商品に割り振った番号）

データも含まれていました。
合計約140万行の豊富なデータとなっていました。

■データの追加

商品レベルよりも上の商品カテゴリのデータもあると
簡単にドリルダウンで分析ができそうだなと思い、

• カテゴリ

• 限定商品の名前

をPOSデータに追加しました。
※限定商品の名前は大雑把に設定したため、
　現実に則さない傾向も見られます。

さて、以下2つのVizを今回作成しました。

Vizを作成 -①【ヒートマップ】各商品の月別売上変化

各商品の売上推移がわかるようなVizを作成しました。
線グラフの場合は線が絡まり複雑に見えるので、
それを回避するべくヒートマップで表現しました。

一方、ヒートマップの色彩の変化では捉えきれない詳細な推移もあります。この場合、ヒートマップよりもデータの位置関係を把握しやすい
線グラフであれば良いと思いました。
線グラフは、ホバー時表示されるツールヒント上で
商品ごとに表示しています。

またツールヒント上に色付きでカテゴリを表示しています。
値が変わると割り当てた色に変わるようにして、
ツールヒントを見やすくしています。

この設定は簡単にできました。
まずは計算フィールドをカテゴリの分だけ用意し、
マークカードのツールヒントに作成した計算フィールドを設定します。
計算フィールドは属性数式が付与された状態で表示されるので、
それをツールヒントの設定にある「挿入」から選択。
ツールヒント上で色を割り当てました。

※作成した計算フィールドで値が該当のカテゴリの場合はツールヒント上で表示。それ以外はNULLになり、Tableauの仕様上ツールヒントでは
表示されないようになっています。

IF [カテゴリ]='アクセサリー' THEN 'アクセサリー' ELSE NULL END

Vizを作成 -② 【樹形図】カテゴリ別利益・原価内訳

金額の内訳（利益・原価）とカテゴリごとの内訳がわかる
Vizを作成しました。

枝分かれになっている上記のグラフは樹形図という、
分類ごとに集計した値を表示するものです。
樹形図上ではユーザ操作によるドリルダウンがしにくい
グラフでもあります。

あくまで、表現した内容（ここでは売上の利益と原価の合計と
カテゴリ別内訳）のみを確認する想定で樹形図のVizを作成しました。

まとめ

グラフの特徴を生かして、Vizを作成してみました。
ユーザに確認してもらいたい・分析してもらいたい内容を意識したVizを
目指して、引き続きVizを作成していきます。

樹形図の作成はWEB上に書いてある設定方法に沿って進めましたが、
どのように処理されているのか詳細な記載がない状態です。
後日、調査してみようと思います！

以下のリンクから、今回作成したTableauのVizを公開しています。
ダウンロードも可能ですので、是非利用してください！