Mikihaus

私の好きなパリのアンダーグラウンドな音楽シーン、グルメ、ファッション、美しいもの、ひと…

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私の好きなパリのアンダーグラウンドな音楽シーン、グルメ、ファッション、美しいもの、ひと、いぬなどにフォーカスしたパリでの私の日常生活、パリでの暮らしを紹介します。

最近の記事

7年も経ってしまった

フェイスブックのご丁寧なお知らせで、去年の今日はこんなことを書いていましたね、と教えてくれる機能があるが、そのおかげで私がフランスに移住してきてから昨日で7年きっかり経った、ということを教えてもらえた。私の日々が忙しいわけでは決してないのだが、「記念日」として忘れやすい一日であることは間違いない。これまで7年の間に、この日を迎えて何度、ああ今日で何年か、なんて思ったことが無かった。誰か重要な人物の誕生日でもないので、おめでとうとメッセージを送る必要もないし、プレゼントを買う必

    • ça déchire

      とは、フランス語で「やばい」みたいな意味。それか、「マジ、チョーヤベー!」的な?むかし、ダサい人が使ってるのを聞いてその言葉を知って、それ以降なんだかダサい感じが残ってしまって私は使わない言葉だけれど、たまにこの言葉が似合うくらい「チョーやべー!」と言いたくなることがある。昔からそうだけど、ドツボにハマる音楽を見つけた時くらいだ。 前もここに記しておいた数年前からの一押しバンドのBryan's magic tears、本当チョーヤバイ!どんだけ押すんだというくらい、何年も押

      • 犬のこと、命のこと

        何がほしい?と聞かれるとすぐに「犬」と答える私。犬は私の生活に大きな位置を占めている気がする。だけど私は、犬と暮らしていない。 いつかは私たち二人の生活の中にも犬を迎えることは、私たちにとっては当然のような夢で待ちきれないでいる。私の人生に大きく介した犬は、実家にいたタッチ。5年前に老衰で死んでしまってもういないのだけど、よくタッチのことを今でも考えている。私たち家族にとって、タッチは「犬」「ペット」ではなく私や妹、そして父母のように家族の中の「ひとり」としての席を持ってい

        • Bryan's Magic Tears

          ここ2、3年、好きなグループはと言われるとまず先に頭に浮かぶのが彼ら、Bryan's Magic Tearsだ。彼らはパリジャン、現在はBorn bad recordsに所属している。私と彼らの出会いは2017年のVillette soniqueの野外無料コンサートであったことを今でもよく覚えている。上記にあげたビデオ内で見られる演奏シーンの場は、まさにそのVillette sonique 2017時のもので私も一人の観客としてここにいたのだ。 Villette soniq

        7年も経ってしまった

          ミツメ

          ミツメというバンドにある時から非常に取りつかれている。私の昔と変わったところというのが、気に入ったグループがあると飽きもせず毎日のように聴くということ。 自分で音楽を創ったり、いわゆる「DJ」としてほんの少しだけ選曲をしていた20代前半の頃は、とにかく毎日Myspaceなどで発掘して新譜を買い、という無限ループだった。私の住んでいた仙台にはあまりレコード屋もないため、東京のレコードショップに通販で買ったり、もしくは自ら夜行バスで東京に行き2,3日滞在しては憧れていた数々のシ

          ミツメ

          車が燃えるということ

          そんなことって普通ないでしょう、ということがよく起きるのが私の今住む街パリだ。タイトルにある、「車が燃えるということ」は一例だが、残念ながら非常に多い。 車が燃えるきっかけの一例は、国民によるmanifestation(日本語で言うデモ)が起きるとき。全てのデモで車は燃えないが、2018年に始まったGillets jaunes(日本では、黄色いベスト運動と訳されている)のデモでは、何度も車が燃える光景を目にしている。車が燃える、のは今まではハリウッド映画の大げさな演出、あと

          車が燃えるということ

          Yo la tengo

          なぜか、このグループのアルバムを聴きつくしていたこの春と初夏。 職場でのBGM係は私で(私しかいないので私しか出来ない仕事である)、すごいラッキーだなと思っていた。そんな職場も今は、旧職場となったのだが。インダストリアルミュージックの後に急にポップをかけても誰も突っ込まないし、とてもよかった。 ある日思い立ったようにYo la tengoをかけてみたら、なんだか知らないけれども今の自分にとても必要な音楽だったような気がしてハッとした。こういうオルタナティブロック、そしてち

          Yo la tengo

          Charles De Goal (french cold wave,punk)

          またもや80年代のフレンチコールドウェーブ、パンクバンド、その名もCharles de goal。Charles de gaulle ではないけど同じ発音だな。先日語ったGuerre froide と同じ年1980年に結成、それから数年の活動後2008年まで休止、それから再開というこの年代のアーティストによくあるパターンだ。 このグループも私の好きな要素を全て持っている。ミニマルなスタイルで、パンクとコールドウエーブの中間のような絶妙さ。私のこの嗜好はいつ始まったものなのか

          Charles De Goal (french cold wave,punk)

          季節のレシピ さつまいもとりんごのケーキ

          フランスで食べられるさつまいもは残念ながら、日本のさつまいもとは同じものではない。エジプト、アフリカ、スペイン産など色々な国から来ているものがよく見かけられる。今回はビオのお店、Bio c’est bon でスペイン産のさつまいもを見つけたので、りんごと一緒に買い、この2つの秋の果物でパウンドケーキを作ってみた。パウンドケーキは私の得意技で、何でもかんでも果物を切って入れて焼いてしまう。完熟してしまったり、食べるタイミングを逃してしまった果物にもぴったりの解決策。 さつ

          季節のレシピ さつまいもとりんごのケーキ

          Guerre froide

          Guerre froide (1980-1982, 2006-) 私が好きなフランスのcold wave / minimal wave のバンドだ。 フレンチコールドウエーブ、ポストパンクの栄光の時代1980年代に結成されたリール出身のバンド。ギター、リズムマシン、ベースとボーカルのフレンチコールドウエーブのグループに特徴的なミニマルなスタイル。同年代に活動していたDeuxなんかと肩を並べて抜群にミニマリストでシャープな音を出す。2007年にBrouillard défi

          Guerre froide

          私のカルチエ パリ10区

          私の生活拠点は、パリの10区、11区。どちらもいわゆる右岸と言われるセーヌ川の北側にあり、中でもこの2つの区は中心から北東寄りにある。 パリ10区は、日本人向けのガイドブックを見るとあまり推奨されていないことが多い。何故なら危険と言われる北側18区に近いし、あまり雰囲気が良くない北駅、東駅がある区だからだ。だからといって近くを通れば危険なわけでは決してないし、近寄ってはいけないと思ってしまうのは残念。北駅の近くには大きなインド人街があり常に異国の雰囲気が漂っていて興味深いし

          私のカルチエ パリ10区

          パリで暮らすこと

          色んなことを書き始める前に、私にとってのパリでの暮らしを決意した理由のようなもの、そして現状について書き留めておく。6年も住むと、かなり色んなことが見えてくる。良いことも、良くないことも。 6年前に一人でこの街に越してきた時、私には既にパリのイメージが明るいだけのものではなかった。大学時代に研究していた、現実主義者のエリック・ロメールの映画にまず、惹かれた。キラキラしたパリを描く映画の見過ぎによってパリという街の間違ったイメージを植えつけられる寸前だった高校3年生の私には、

          パリで暮らすこと

          私の暮らし

          暮らす場所をパリに変えてから丸6年が経ち、ようやく自分自身の生活が落ち着いてきた。やっと時間にも、気持ち的にも余裕が出てきて、仙台にいた時のように自分の好きなことに時間を割いたり、創作活動を再開してみたりしている。 自称アーティストとして仕事の傍ら色々と作っていた時からもう何歳も歳を重ねたので、好きなものや嗜好も少しずつ変わってきているが、基本的なことは変わらない。好きな音楽、洋服の嗜好、好みとする雰囲気のようなものも、自分の中の決まりも、変わっていない。 余裕が出来たと

          私の暮らし