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伝える極意 長井鞠子さんのお話

86歳の美容家、小林照子先生のアマテラスアカデミーで学んでいます。先日アカデミーで同時通訳の第一人者、長井鞠子さんのお話を聞かせていただく機会がありました。伝え方について感じたことです。

伝えるために重要な3つのこと

長井鞠子さんは、国内外の国際会議やオリンピックなどでも同時通訳をされている一流の方。「伝える極意」という書籍も集英社新書から出版されています。もちろん本でも、こういう経験をされてきた方なんだな、こういう考えをお持ちの方なんだな、というのは分かります。でも実際お会いしてお話を聞かせていただくのとは全然違う!声のトーン、大きさ、テンポ、たたずまい、服装、オーラ…全てを細胞で吸収しながら聴けるのです。あまりに贅沢な時間でまだ興奮冷めきらず。

私は日々いろんな方の前で伝える仕事をしています。株式会社LITAのお仕事で私はPR塾の講師をしていますが、それがまさに伝える仕事。PR塾のコンテンツはとてもしっかりしています。でも、それを分かりやすく受講生に届くかどうかは私のパフォーマンスに左右されると思います。

長井さんがおっしゃるには、伝えたいときに重要なことは3つ。

1つはコンテンツ。2つはスキル。3つめは、パッション。

私の場合、コンテンツとは、PR塾のテキストや内容。とても充実したものがすでにあります。でもこれにスキルとパッションがなければ、聴く人に届きません。

今でこそ佳世ちゃんの話は分かりやすいと言ってもらえることも少なくないのですが、それは届けるためにスキルを磨いてきたから。伝えるためのスキルには、いろんなものがあります。

声をどこから出すか、抑揚、早口で一方的に話していると聴く側にはただの音のようにしか聞こえなくて、心はどこかにいってしまいます。

じゃあどうやって、みんなの注目を集めて話を聴いてもらうかというと、大事なのは「間」です。

ここぞという話をするときは、わざと「間」を作るのです。

そうしたら、下を向いていた人も「あれ?」と思って顔をあげる。そのタイミングで重要なことを話し出します。

私は以前「未来ドキュメンタリー」っていう講座をしていたことがあるので、その講座で伝えるためのいろんなスキルについてお話してたんです。

「未来ドキュメンタリー」というのは、動画撮影をしながら自分が話す姿を見て、話す内容をすぐ引き出していけるようにセルフインタビューを繰り返す、という講座。

そのときから言っていたのですが、人前で話すときには、自分が上手く話せてるかな、とベクトルが自分に向きがち。でも大事なのは、自分が話していることがみんなに伝わっているかどうか。

同じ3分話すのだったら、「この人の話分からないな。早く終わってくれないかな」と思われるよりも、「この人思ってたとおり素敵な人だな。もっと話を聴きたい」と思われたいですよね?

伝え方が上手になるには

同時通訳者の長井さんは、外国語が上手になるには、ということでおっしゃっていたのですが、日本語でも同じだと思います。

上手に伝えられるようになるためにできることは、「暗唱」。

私もサイボウズで仕事をしていたときに、サイボウズの組織や仕組みなどについて他社の方の前で話さなければなりませんでした。ときには大きな会場の檀上で行うこともあったのですが、家から会場までの道のりでずっとぶつぶつ暗唱していました。

そう、実際に声帯を震わせないと頭に入ってこないのです。

適度な自己顕示欲は必要

もう1つ、長井さんがおっしゃっていたのは、適度な自己顕示欲は必要だということ。私たちは、控えめにすることが美徳のように言われますが、素敵な言葉を聞いたとき、私も使ってみたい!と思うことがあります。その言い回しをメモしておいて、本当にどこかで使ってみる。それで、そんな言葉、言い回しを使えた私って素敵。そういう自己顕示欲って大事ですよね。声帯を震わせてアウトプットして自分のものにしていく…。

いい話を聴いてもアウトプットしないと、「ああ、いい話を聴いたな」と思うだけですぐ忘れちゃうんですよね。だからちゃんとアウトプットすることで日々成長していけるのです。



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