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頑張り屋さんでいることに疲れている人へ

9月「頑張る」を手放すことに決めた。


今日は9月最終日、あと数時間で新しい月が始まる。
節目の日に、私が最近思い切って手放したことを書こうと思う。

それは、「頑張ること」

実はこれまで、頑張ることでしか評価されないと思って生きてきた。

頑張らないと親から認めてもらえない。褒められない。という幼少期を経て、ちょっとでも手を抜くと、平均台から転げ落ちてしまいそうな悲壮感でもって、私は肩にも眉間にもガチガチに力を入れて、唇を噛みながら大きくなった。(その頃の癖で、今でも気づくと唇を噛んで、口を一文字に結んでしまう)

・・・でも、頑張り続けるのも限界だ。
そんなことを、38歳を迎えた今年、私はなんとなく心のどこかで感じていた。

頑張ろう、頑張ろう、と思うのに力が出ない。

なぜ頑張れないのか?自分がダメ人間になったのではないか。
どこか体でも悪いのか。もしくは心がおかしくなったのか。
そんな風に危機感を感じながら、なんとか騙し騙し、自分を追い込み続けて9月を迎えた。

(自分では自分のことを、史上最悪なポンコツ状態だと思っていたが、チームとしての目標は毎月更新しつづけ、経営陣から高い評価を得る結果を残すことができたのは、強力なチームメンバーの支えのおかげ。感謝しかない)


そんな中、現状を打破するきっかけを掴みたくて、今月、私は3日間の合宿に参加していた。
セルフブランディング合宿という、ブランディングをがっつり学ぶ3日間。
そこで私は、自分を形作る原体験を自覚し、綺麗事ではない本音を見つけ、赤子に生まれ変わるような、そんな体験をした。
セルフブランディング合宿の詳細について書き始めるとそれだけでnote3本分くらいになりそうだから、別途書くことにするが、とにかく合宿での3日間を経て、私の目に映る世界が360度変化した。


”誰かの期待や、誰かの求めた役割に応えようとするのではなく、
自分自身の内側にある願望に目を向ける。”


言葉に書くとシンプルなんだけど、38年間染み付いている「期待に応える」を手放し、本当に本物の自分の願望に手を伸ばすには、たくさんの涙を流す必要があったし、自分に対してカッコつけない、嘘をつかないで徹底的に内省と自己対話を繰り返し、書き出し、仲間と壁打ちをし、対話をし・・・という、どっぷりと自分の沼に降りていく時間を持つ必要があった。

「なんで頑張るんだろう?」
「なんで頑張ってないといけないんだろう?」

ぐるぐるぐるぐる自問自答するなかで、「そこにいるだけの自分では愛されない」と思い込むにいたった原体験を思い出し、自分の手で、そっとその思い込み、硬く握りしめていた棘のようなものを手放すことが出来たのだ。


「頑張っている!」という主張は、自分を守るための防護服かもしれない。

このnoteを読んでくれているあなたも、日々、何かに頑張り、一生懸命に向き合いながら生きているのではないだろうか。
それは子育てだったり、恋愛だったり、仕事だったり。

疲れたな、と思う時も「頑張らないと!」と自分に気合を入れているのでは?


頑張っていても、うまくいかないこともある。

仕事で与えられた目標を達成できないとき。
一生懸命に育てているのに、子供に反抗的な態度を取られたとき。

そんな時「こんなに頑張っているのに!」「これだけ頑張ってきたんだから!」と、頭のどこかに「頑張ったこと」を、水戸黄門の印籠のように差し出す自分がいないだろうか?


私はずっとそうだった。

例えばテレビのディレクターだったときも、「3日間寝ずに頑張って、編集作業をした」みたいな、誰が見ても「お、お疲れ・・・」と言いたくなるような、「私頑張ってますアピール」をしてきた。すっぴんメガネ、よれよれの服で、頭には冷えピタを貼って。


頑張っているのだ! というのは、
だからもう、それ以上私をつつかないで。という防御服。
自分を守るための所作だったのだ。


頑張れ!と声をかけられ続けて大きくなる子供たち


先週日曜日は、保育園に通う息子の運動会だった。
頑張れー!頑張れー!と声を枯らして応援した。
私たちは日々、頑張るという言葉を、前向きなものとして、正しいものとして使っている。


「はい、頑張って!」「もっと頑張ろう!」
「ちゃんとしっかり頑張りなさい!」

子育てをするようになって改めて思ったのは、「頑張る」という言葉が日常に溢れているということだ。

でもそれって本当に、必要な頑張れ!なんだろうか。


楽しいこと、心からやりたいと望んでいることは「頑張って」いるだろうか?


例えば、今日1日を振り返ってみて、一番楽しかった体験、出来事を思い出して見て欲しい。

・友人と会ってお茶をした
・ジムに行って運動をした
・ネイルサロンで爪を整えた
・読みたかった本を買いに行った
・子供と公園で鬼ごっこをした


さぁ、それは、あなたが「頑張った」出来事だろうか??


例えば冒頭に書いた、3日間の合宿。
私は「頑張ろう」として参加したんだろうか?
「頑張らないと」と思っていただろうかと振り返ると、そうじゃなかった。

情報に触れた瞬間に、参加したい!と心が動き、説明会の動画を見、選考突破のためのエントリー文を書き、ドキドキしながら結果を待ち、お金と時間をかけて、家族調整をして、ワクワクしながら参加した。

そこには「頑張らないと」という文字はひとつもなかった。

”楽しいこと、心からやりたいと望んでいることは頑張らなくても出来る。”


このことに気づいた瞬間に私は頭を殴られるくらいの衝撃を受けた。


「頑張る」で満ち溢れている今の私の日常は、心からやりたいわけではなく、役割の中でやらざるを得ないことで溢れているということなのだろうか?と。


頑張らないといけないことは、手放してみてもいいのかも


心がワクワクして、「やりたい!」「止まっていられない!」って思うことで、1日を満たせば良いんだ。

そう思った私は、今モヤモヤしていることを正直に会社の社長に伝えてみた。ちょうど、下期の中間面談を予定していたので良い機会だった。

社長は怒るでもなく嘆くでもなく、私の現状の課題と今後の夢にしっかりと耳を傾けてくれた。
本音を伝えることを、勝手に諦めて控えていたのは、自分だったということに気づき、私はまた一歩、思い込みの鎖を外すことができた。


本音での面談を経て、社内の部署統合や役割の変更、大きな責任とワクワクなプロジェクトの進行を任せてもらうことになり、私は霧が晴れたように清々しく、日々の仕事に取り組んでいる。
あっという間の大きな変化に、自分の中のエンジンのかかり具合の違いに、良い意味で拍子抜けしている。


これまでのポンコツエンジンは、自分が勝手に枠をつくって自分を押し込めていたからだったなんて!!

大丈夫、私の体も心も健康だった!!!笑


「頑張る」を「楽しむ」に変えていこう


私は今、「頑張ってるね」ではなくて、「楽しそうだね」って言って貰えるリーダーを目指している。
「忙しそうだね」「いつも頑張ってるよね」って言われることを手放して、「いつも本当に楽しそうだね、幸せそうだね」って言われ続けたい。

そして、楽しくて幸せに仕事に取り組むメンバーが増えていくように、チーム運営もやっていきたい!

頑張るを楽しむに変換していけたら、大きく人生を変える選択をしなくても、出来ることはたくさんあると思う!

さぁ、明日からは10月!どんな月にしていきましょうか。


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