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Perfect Moment vol.4 A Geisha's Diary

Title : 「Perfect Moment vol.4  A Geisha's Diary 女は二度生まれる」

こないだのお花ちゃん達。
彼らの生命力が強かったのか、私の愛情が伝わったのか、2週間位咲いてくれました。

こないだストーリーズにあげたのですが、若尾文子さん主演の『女は二度生まれる』を観ました。
実は一度観た後、口コミの深さが気になってすぐに二度目を見てしまったんです。

ネタバレになるのであまり言いたくないですが、タイトル自体、意味分からないですよね。一度観ただけでは多分、展開も含め全て意味不明なんです。

それが(私は解説を読まないと分からなかったけど)、「二度生まれる」の意味を何となく知った上で、あらためて主人公の「小えん」を見ると、

なぜあんなに艶やかで瑞々しい女性の姿として描かれるのか、これは若尾文子さんの表現力や素質でもあると思いますが、その生き方の裏には何があるのか、分かりやすく語られないのに、随所に深淵が見えてきます。

そして、私は思ったのが「違和感」を感じるって今の時代にとって大事だということ。

滑稽だと思うくらいこの時代のお芝居の中では、まぁまぁ大事なことでも「そう〜」「まぁ〜」で済ますとか、人との境界や礼儀が今と割と逆だったりとか、細かい点は色々あるんですけど、とにかくひとりひとりの人間の個性が交差して大変忙しいんです。

それが例えば最近の映画やドラマを見ると、恋愛もので紆余曲折あった後に、お互いが真正面から向き合って想いをさらけ出し、愛情の温度感が不思議と揃う、それが愛なのだと勘違いしてしまいます。
しかし、あなたとわたしがひとつになる感覚、というのはありえない、という言葉を思い出します。

ネタあかしをすると結局のところどちらもファンタジーに違いありません。しかし、皮肉にも今ではタブーだらけの昭和の映画の方が人間味としてのリアリティを感じるにもかかわらず、今の時代にはもはや存在しなくて、ファンタジーになってしまったという感覚すら覚えます。

こんな映画がうっすら理解できるようになった瞬間。
はい、Perfect Moment。

Art Direction by me
Photographer : @mikimalism
Text : @mikimalism

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