宗岡未樹

ライター、漫画家、コーチ。著書『やっぱり、きれいになりたい!』『家族が片づけられない』…

宗岡未樹

ライター、漫画家、コーチ。著書『やっぱり、きれいになりたい!』『家族が片づけられない』『同居人の美少女がレズビアンだった件』。お問い合わせ:mikipond@gmail.com

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    やっぱり、きれいになりたい! 1 (A.L.C. DX)

    小池みき
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    やっぱり、きれいになりたい! 2 (A.L.C. DX)

    小池みき
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    やっぱり、きれいになりたい! 3 (A.L.C. DX)

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    家族が片づけられない (コミックエッセイの森)

    井上能理子
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    同居人の美少女がレズビアンだった件。 (コミックエッセイの森)

    小池 みき

マガジン

  • CRAZY TANGO DIARY〜書く女が踊ってみた記録〜

    2018年、私は突如アルゼンチンタンゴというダンスにハマりました。31歳になるまで踊ったことのなかった人間が、ダンスを通じて感じたこと・学んだことを綴っていきます。

  • これから何しようマガジン

    フリーライター・漫画家・会社員などをしてきたものの現在は仕事ゼロの妊娠状態。これからどうしようかな、を考えながらのんびり自由に書いていきます。

  • 宗岡未樹のエッセイ

    宗岡未樹(小池みき)のエッセイ集(単発・短期連載)です。noteで書いた長文読み物をまとめています。

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最近の記事

CRAZY TANGO DIARY #1 恋の終わり、タンゴのはじまり

 アルゼンチンタンゴにハマっている。聴くのと踊るのと両方だ。週に1回か2回はレッスンに行き、家でも毎日30分から1時間は練習をする。朝起きたらタンゴのCDかコンサートのDVDを流す。  いったいなぜ? きっかけは?    その質問に対して、端的に答えるならこれしかない。「嘔吐です」だ。サルトルの書いた小説のことではない。リアルな、肉体的行為としての嘔吐である。  *  ほんの3ヶ月ばかり前のことだ。同棲していた男と別れた数日後の真夜中に、私は心身のあらゆる限界を証明す

    • 子どもを産んだ。

      8月の上旬に子どもを出産した。36歳、初産である。 お産はまあまあ大変だった。陣痛がだいぶ進行したあとに子どもの首に臍の緒が巻きついてしまい、全然出てこなくて分娩までの時間が長引いたのである。普通分娩だったので痛みを緩和する術もない。結局長時間絶叫しながらのたうちまわったあげく、吸引だ圧迫だといろんな処置を重ねてようやく分娩に至ったが、端的に言って死ぬかと思った。『幽遊白書』の霊光玉継承の儀式を思い出した(古い)。 そんなドタバタ出産ではありつつ、生まれてきた子どもはあり

      • 「その人といるときの自分が好きかどうか」問題

        数日前に配信を開始した「バチェラー・ジャパン5」を観ていたら、ゲストMCの片寄氏が2話でこんな発言をしていた。 「(どの女性との間にも好意が発生していると)だからこそ、誰といるときの自分が好きか、という考え方にもなってきますよね」 これを聞いて、「おお、わかるぞ」とエア膝を打った私である。私も常々、恋愛というか人づきあい全体において、そこは重要だと思っていた。 もちろん、誰もがこの点を大事にするとは限らない。だけど「この人といると、なぜか好きな自分でいられる、いようとし

        • 機嫌よく病院にいられる人間になりたい

          病院にいる時の私は機嫌が悪い。これがマンガだったら、確実に顔の横に「ブスーッ」「ムスーッ」という描き文字を入れるところだ。 この癖治したいなあ、と最近よく思う。 当方、出産予定日までいよいよ10日をきった妊婦である。当然ながらこの数ヶ月は、近年まれにみる頻度で通院していた。頻度が高いだけでなく、とにかく滞在時間が長い。毎回軽い本を一冊読めてしまうくらいだ。 で、しょっちゅうかつ長々と病院にいると気になるのが自分のこの、病院にいると機嫌が悪くなる癖のことなのである。 待

        CRAZY TANGO DIARY #1 恋の終わり、タンゴのはじまり

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        記事

          「練習」の仕方から見える「才能」のかたち

          病院での妊婦検診の帰りに喫茶店に寄り、スティーヴン・キングの『書くことについて』を何年かぶりに再読した。 本書は、言わずと知れた大ベストセラー作家のキングが自分の半生を振り返りつつ、「書く」ことの秘訣を愉快に、しかし真剣に語り尽くした執筆指南本だ。具体的な文章術も含むものの、どちらかというと書くことそのものへの考え方や姿勢についてのエッセイで、「書きたい」人間のモチベーションに効く。 私ももちろん「書きたい」人間である。が、ここ最近は出産予定日直前ということもあり流石にま

          「練習」の仕方から見える「才能」のかたち

          子どもに身につけさせたい重要スキル(私基準)

          妊娠していると、「生まれてくる子どもにどうなってほしいか/何を与えたいか」といった類いの問いに遭遇することがある。面と向かって聞かれることもあるし、書籍やWEB記事でそういうテーマに出会うこともしばしばだ。 実際SNSなんか見ていると、世間にはありとあらゆる「親の望み」があるなと思う。一流大学に入れたいとかバイリンガルにしたいとか高所得者にしたいとか、受験させたいとか海外に行かせたい外見を良くしたいとか。 そういうものを眺めながら、さてはてじゃあ自分は、と考えてみる。

          子どもに身につけさせたい重要スキル(私基準)

          結婚指輪をはずす

          結婚して約3年が経つこのタイミングで、買って以来つけっぱなしだった結婚指輪をとうとうはずした。ヘッダー写真の、小さい方が私の指輪だ。 ちょっと心境の変化があって……ということはまったくなく、分娩予定の病院に指示されたからである。分娩入院の際は、トラブル防止のためいかなるアクセサリーも禁止。また臨月はどんどん手足がむくんでくるので、指輪をはずしたくてもはずせなくなる可能性がある。このあとはいつ即入院になるかわからないんだから今のうちにはずしとけよ、というわけだ。なるほど。

          結婚指輪をはずす

          私の中の、ジブリのための場所

          もう数日が経ったが、ジブリ最新作「君たちはどう生きるか」を初日に観てきた。いつも通り、「こういうところが良いんだよな!」と思うところもあれば「こういうところがまったくさあ……」と思うところもあったけれど、まずは何の雑念もないまま、映画館でこれを体験できてよかったと思う。私はジブリ作品の中ではけっこう好きだ。ちなみに、スタッフロールに男鹿和雄さんたち歴戦のアニメーターの名前を見た瞬間にめちゃくちゃ泣いた。ドリームチームすぎる。 Twitterを眺めていると、なかなかの賛否両論

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          自分へのクソリプをやめることから

          誹謗中傷以前に、現代社会には「クソリプ」が多すぎる、と常々思っている。 クソリプを正確に定義するのも難しいが、私が思うクソリプとは「相手の背負っている文脈やそれを口にした意図、言葉の組み合わせが示すストーリーを考慮せず、自分が反応しやすい断片のみを認識して、自分の瞬間的な満足のためだけに投げかける言葉」全般のことである。 だからこれはたとえば「私はりんごが好きです」と言ったのに対して「じゃあぶどうはりんごに比べて劣ってるって言うのか!?差別だ!」と返すような極端な(そして

          自分へのクソリプをやめることから

          エゴサをしないだけでは足りない時代に

          エゴサーチというものを、ここ9年ほどほぼしていない。それ以前はしていた。近年だと、何か寄稿をしたときや新刊を出した後にまれにしたが、基本的にはしない主義だと言っていいと思う。 そりゃあ、作ったものの人の感想は気になる。好意的な感想を書いてもらえていると嬉しい。また単に好意的なだけでなくても、勉強になるような役立つ情報を添えてもらえていることもある。 エゴサーチをしないのは、こういった感想との出会いのチャンスを見逃す選択でもあって、もったいないと言えなくもないのかもしれない

          エゴサをしないだけでは足りない時代に

          スマホで1週間noteを更新してみて得た収獲

          7/2(日)から1週間、パソコンでもポメラでもなく、ほぼスマホオンリーでnoteの文章を書いて更新してみた。理由は下記の通り。要は「完全に書けなくなるのが嫌だから、体調や状況が微妙でもどうにかして書き続けられるようにしていたい」ということである。 頻度も何も考えずに始めてみたが、なんだかんだで毎日Google keepかnoteのアプリを開いて書いてはいた。ただし実際に更新できたのは7日のうち5日。更新できなかった2日はまる一日外出だったり体調が悪かったりした日なので、私と

          スマホで1週間noteを更新してみて得た収獲

          Threadsの中年戒めフォルダ

          火のついたオリーブの枝をくわえた鳩に導かれ、Threadという新大陸に上陸して3日ほど経った。大陸というほど大きくなるかはまだ不明だが、すでに数千万ユーザーに達しているあたりしばらくは発展すると思われる。 今のところ、積極的に発信している人とまったくそうでない人がはっきり分かれている感じで、ITに強い古参インターネットユーザーや、Instagramのインフルエンサーの投稿が私のタイムラインだと目立つ。 私自身は、ここをどう使うかまだ悩み中だ。そして臨月にならんとする妊婦の

          Threadsの中年戒めフォルダ

          「ライターになる」気はなかったけれど

          20代の頃から、なし崩し的にライター業をしている。 私の中では、初めて自分で企画・構成を手がけた新書を刊行した2013年が正式な「ライター元年」。それから早いもので10年が経った。 10年といっても、その間にライター以外の仕事もしてきたし、専業だったときも兼業だったときもある。今なんかは、出産前なこともあってほぼ休業状態だ。だから「この程度の働き方でライターと言えるんだろうか」と考えてしまうところもある。とはいえこれまでやってきたことを説明するのに、「ライター」以上に適切

          「ライターになる」気はなかったけれど

          「はっきりさせたい女」の恋の終わり

          6年も前にnoteに書いていた、「恋って多分、何かいいこと。」の記事が最近またちょくちょく読まれていた。おそらくアルゴリズムによるおすすめに出やすくなっているのだろう。通知が出るたび少し懐かしくなるので、今日は関連して当時の恋愛の話を書く。特にオチらしいオチはない、ただの思い出話だ。 そもそもこの記事シリーズは、28歳の終わり頃まで交際経験のなかった私が、30歳の時点での自分の恋愛観や体験を振り返ってみた文章だ。書き始めたのは、人生初の恋人との交際が一年半を経過した頃。「あ

          「はっきりさせたい女」の恋の終わり

          私が「だからぁ」を使わない理由

          人生で初めて明確に禁止された言葉は、「バカ」でも「死ね」でもなくて、「だからぁ」だった。 6歳かそこらのときのことである。私は、家の玄関近くでロードバイクに油をさしていた父のそばで、その日にあったことをあれこれと喋っていた。我が家ではよくある風景である。ただ、私の説明でよくわからないところがあったらしく、父が何か質問してきたか、私からすると意味のわからないことを言ってきたという場面があった。 当然ながら、私は言い直すことにした。 「だからぁ、○○が××でね……」 しか

          私が「だからぁ」を使わない理由

          縁の切りすぎに注意

          とある神社に、「良縁」を願いに行った。 身近なところに、目下「悪縁」に囲まれて困っている人がいる。その人に以前「悪縁を絶って良縁を呼ぶ神社を知っているから、今度お参りしてきてあげようか」と話したところ、「ぜひ」と真剣に言われてしまったのだ。これは行かざるを得ない。 幸い、今の私はただの無職だ。出産に向けて、毎日なるべくたくさん歩いた方がいい身の上でもある。散歩がてら行ってこようということで、電車に長いこと乗ってその神社に参ってきた。 せっかくお参りするのだから自分の悪縁

          縁の切りすぎに注意