地方か都会か

東京のコスパが悪くなったと言われている。
ビジネスにおいて東京は人口が多い分『意識高い系』も多いのだが、地方では『意識』はもとより『やる気』すらある人が多くないので、東京で頑張るよりも地方で頑張る方がコスパが良い。
生活面では『家賃』の違い。
東京の家賃は地方の家賃と比較するとコスパが悪い。
買い物や娯楽はネットが普及しているので、地方に居ても不便を感じることが少ない。
学業においても今はオンラインサロンがある。
自然災害については、今後30年以内に都市部で大地震が起こる可能性が高いという。

こうして考えると「東京より地方の方が良さそうじゃないか」と思えてしまうのだが、そうでもない。
ただ単にコスパが悪くなっているだけで、モノやインフラが整備されている東京はやっぱり強い。
そして何より東京ブランド。
日本といえば『Tokyo』と海外では認識されている。

地方に関しても「地方であらばどこでも良い」という訳ではない。
都市化することで盛り上がる町と、別の要因で盛り上がる町がある。
別の要因とは『懐かしさ』が要因の一つだったりもする。
トトロの中に出てくる『サツキとメイの家』だったり『君の名は。』に出てくる田舎風景、或いはアーティストの歌詞だったりも。
これらは僕たち自身が実際に体験した訳ではないのに、何故か「懐かしいなぁ」と感じさせる。

このような『懐かし気のある世界観』を売りにして盛り上がれるのが『地方の強み』である。
地方にできて都会にできないこと、それは『時間を味方にする』ことだと思う。
地方では歴史的建造物や長い年月をかけて作られた自然が『遺産』となる。
変化が激しい都会では、これらを味方にすることができない。
だって都会って『時間あたりのコスト』が高いから。
都会では『新鮮さ』や『斬新さ』が求められ、古いものは邪魔もの扱いされる傾向にある。

もし地方で売りたいものがある時は、その場に行かなきゃできない体験や、歴史や遺産との『あやかり』を売りにすると良いかもしれない。

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