ベーシックインカムを平たく考えた

コロナウイルスの影響を受け、マスクやトイレットペーパー等が不足している。
この世界には『資源』が存在し、僕たちはそれを利用・消費しながら生活している。
ただし大前提として、資源にも限りがあり無限に存在しているのではないことを忘れてはいけない。

誰かが名声や大金といった『幸福』を手にする一方で、他の誰かがそのツケとして『不幸』を被っている。
なぜならこの世界の資源には『限り』があるから。
どこかで大量に資源を消費すると、別のどこかで不足する事態が起こっているのだ。
だからもしも自分が幸福を手にした時は、その幸福を一人占めするのではなく、他の誰かに贈って世の中に還元すべき。
俗に言う『ギフト経済』の発想だ。

わかりやすく僕たちの生活に落として考えてみると、
一昔前は生活が苦しい世帯で子供を授かると、その子を育てられない親は生活に余裕がある別の家庭に『養子』を出していた。
義父と義母はその子にしっかりとした教育を受けさせ、一人前の大人へと成長させて世に送り出していた。

『一億総中流家庭社会』の推進により、今では子供を養子に出すことが稀になった。
その代わりに『共働き』世帯が主流となり、食べられないほどの貧しい家庭が激減した一方で、サザエさんの家庭のようにマスオさんと波平さんの2人の収入で他の5人を支えられる状況ではなくなった。
昨今では共働きで生活していく事すら難しくなった結果、若者の「結婚しない」という選択肢も増加した。

これを受けて近年では原点回帰の発想が芽生え、一般市民は贅沢せず最低限の衣食住を確保できる生活、昔のように能力ある人がしっかりと働いて高報酬を得てそのお金で他者を支える生活の推進が進んでいる。


そう、ベーシックインカムです。

皆が平等に資源を使う生活だと資源が枯渇する。

必要最低限の資源だけを使う生活に戻して、能力ある人達のみが頑張る方が社会を良くする効率が上がり、能力ある人が報われたらその分社会に還元していきましょう。という考え。

平たく言うとベーシックインカムの推進とは「昔みたいな社会をもう一度」という訴えなのである。

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