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スパイクのいらないラグビークラブ『RCCA』とは

2021年に立ち上がった一般社団方針ラグビーコミュニティクラブ(英語名称:Rugby Community Club Association、略称:RCCA)。

何をしているところなのか?
何ができるのか?
または何かをしてくれるのか?

登録して半年以上たってようやく見えてきたRCCAを勝手に紹介します。

RCCAとの出会いは
「私もラグビー界の役に立てるかもしれない」

最初はSNSで流れてきた情報でした。
どんな内容だったかも忘れててしまったけれど、

「私もラグビーの役に立てるかもしれない」

と心にひっかかりました。
興味はあるけど、初めての情報でいきなりメンバー登録とか…。と注目しつつも離れていた時に、友人から「魔法のやかん基金」(後述)の話を聞き、知っている人がいる安心感と「私もラグビーの役に立てそうだ」を感じ、RCCAに登録しました。

RCCAの取り組み(1)菅平クラブハウス構想

長野県・菅平高原は100面以上のグラウンドが集まり、夏には数百のチームが合宿をする「ラグビーの夏の聖地」です。夏に菅平を訪れる人は約70万人、その半数35万人は合宿をするラグビーチームの選手やスタッフ、残りの半数35万人は見学に訪れる保護者やチームのOB/OG、またラグビーファンだそうです。
35万人の見学者は昼間に感染したら日帰り、または山を下りて上田駅や長野駅近辺に宿泊します。それは菅平にチーム以外の宿泊場所が少ないためです。ファンは菅平の夜を満喫できないし、また地域にとってもせっかく美味しい料理や素晴らしい星空を堪能して菅平の魅力を感じてもらえません。

そこで、菅平にファンが集まれる場所を作ろうと「菅平クラブハウス構想」が立ち上がりました。

RCCAの取り組み(2)魔法のやかん基金

私が「ラグビーの役に立てるかもしれない」と思った入口が、魔法のやかん基金(英語名称:Kettle Fund)です。

昔、ラグビーのある場所には「魔法のやかん」がありました。形状はどこにでもある金色の大きなやかんで中は水道水。ですが、練習や試合で倒れても魔法のやかんから水を降り注げば、たちまち元気になる元気へのスイッチでした。

その「魔法のやかん」を名前にした魔法のやかん基金は、子どもたちの

経済的な事情でラグビーを始められない、続けられない
ケガや疾病でラグビーを続けられない
家族のことでラグビーに専念できない

などラグビーに関わる課題に降り注ぐ魔法の夜間からの水のような存在です。それは単に金銭面だけではなく人とのつながりなど有形無形問わずサポートされるようです。

「魔法のやかん基金」では、経済的な支援だけではなく、ラグビー仲間として、続いていくつながりを作りたい。役所や大きな財団など支援の仕組みが数ある中で、私たちRCCAは、お一人おひとりに耳を傾けること、関係を互いに育んでいくことを大切にしていきたいと考えています。

(出展)RCCA 魔法のやかん基金

RCCAの取り組み(?)アフターマッチファンクションの文化を

2022年11月に開催された「AMF TOKYO PIT STOP#03」。RCCAの運営メンバー主催の会にはラグビー選手、ラグビーチームのスタッフ、ラグビーを報道する人、ラグビーファンなどあらゆるラグビー関係者が集まりました。

最初は少し遠慮がちだった参加者も、知り合いが知り合いをつなぎ輪が広がりました。「この楽しさは何なのか?」 その答えは理事長の高橋一聡さんのコメントにありました。

ラグビーには試合が終わった後にやる「アフターマッチファンクション(AMF)」がある。日本だと両チームの選手関係者、レフリー、試合関係者が集まって入場して、挨拶して…という堅苦しい感じがあるが、海外ではそうじゃなかった(高橋さんの海外経験から)。地元の人が話しかけてきたりしてもっと自由。日本でもそういうアフターマッチファンクションができたらいい。

「ラグビー」をキーワードに立場関係なく集まって語りあい心を通わす場所、RCCAの根底に流れる文化は「アフターマッチファンクション」でした。

観戦専門でもラグビーへの役に立てる場所

私はラグビーをプレーしたことがありません。この先プレーをすることもないでしょう。でもラグビーが好きで、ラグビーに関わる全ての人が好きです。
年間の休日の半分以上をラグビー観戦に使う私は、ラグビーとラグビーに関わる人達から形にならないたくさんのものを受け取っています。それは「明日への活力」でもあるし「素晴らしい仲間」でもあるし「私自身の成長」でもあります。

一方で、私がラグビーのために何ができているか?というと何もできていないと感じています。このnoteやSNSなど「書く」を通じてでラグビーを知ってもらいたい、と活動していますが、ラグビーのためにできている実感はありません。

ラグビーのために何かできないか….
何か携わりたいけど何をしたらいいか….

と考えてきた私にとって、RCCAの「魔法のやかん基金」を通じてラグビーに携わる人を支えることは「ラグビーの役に立てる場所」です。

RCCAは居場所

RCCAが主催するイベントに参加して感じたことは「ここにいて楽しい」でした。イベントだからと言って、かっちりした流れがあるわではなく、がやがやと集まって始まって入退場自由で誰と話してもいいし、話さなくても居られる。自分が動けば回りが変わる。
そんな「居場所」のようなところでした。

メンバー登録で集まったメンバーはサービスを受けるお客様ではなく、まさに「メンバー」です。といっても活動を強制的に求められる感じはありません。コアメンバーでなくても、自分が何かやりたいと思ったときに手を上げたら実現できそう… という感じでしょうか。

「ラグビー」をキーワードに集まったRCCAの”場の力”が持つ可能性をこれからも期待せずにいられないし、変わらない居場所であってほしいなぁ と感じました。

これからもよろしくお願いします。


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