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【観戦記】関東大学対抗戦A 早稲田大学vs.慶應義塾大学

関東大学対抗戦A、現在5連勝中の早稲田大学と、2勝3敗の慶應義塾大学の対決です。慶應義塾大学は、この試合で負けると大学選手権の出場が、かなり難しくなる、負けられない一戦です。
対抗戦の1試合である、だけではなく、両大学にとっては大きな意味がある試合です。

早慶戦、または慶早戦

定期戦として96回目を迎える伝統の一戦である早慶戦(または慶早戦)は、ラグビー後発校であった早稲田大学が、慶應義塾大学に申し入れたことで始まりました。毎年11月23日(祝)に行われます。リンクの記事にある通り、気象庁にも確認して決められた日取りは、晴天率が80%を超える日程で行われます。

試合経過

晴天率80%越えの早慶戦んですが、今年は開始から雨と風に悩まされます。

前半、先に突破したのは早稲田でした。
前半3分、ボールをキープして相手陣内に入ると、中央のSO岸岡選手が、右端に構えていたWTB桑山選手にロングパス。速い切込みで慶應の選手を寄せると、一気に左に展開します。左で待っていたWTB古賀選手に渡ると、慶応のラインの裏に長いキックを蹴ります。古賀選手が速いスピードでラインを突破すると、そのままボールをキャッチしてトライ。
さらに前半15分、WTB古賀選手が相手のディフェンスをステップで翻弄しながら左隅にトライをし、点数差を広げます。
慶應大学も前半19分、ゴール前10mあたりのラインアウトのチャンスで、HO原田選手が、一番手前の選手にボールを渡すクイックなボールを入れると、そのままボールを返してもらい、一気にゴールラインに向かって走りこんでトライを決めました。
さらに、前半の最後にペナルティゴールをきめて、10-10 で引き分けで前半を終了しました。

後半も小康状態の時間が続きました。
後半10分、攻撃を進めてきた早稲田が、相手陣22mライン付近まで展開、CTB長田選手からパスを受けたSO岸岡選手が、そのまま斜めに走りこんでトライを決めます。
慶應も負けずに攻撃します。特に後半70分からは、慶應が相手陣内で攻め続けました。しかし 78分、慶応が反則。28フェーズを早稲田が守り切りました。

後半80分を超えたところで、ロスタイムは2分。両校とも攻め続けます。早稲田はSH斎藤選手のドロップゴールのチャレンジがあり、その失敗したボールで慶応がゴール直前まで攻め入るなど、最後まで譲らないゲームでした。

早稲田 17 - 10 慶應義塾

最後までわからない試合でしたが、早稲田が守り勝ちました。

試合を終えて

スタッツは出ていませんが、見ていた感覚では、Territory(相手陣内でプレーした割合)も、Posession(ボールを保持した割合)も慶応の方が勝っていたように思います。

それでも、攻めるときに攻め切る、守るときは我慢強く守り切った早稲田大学の規律が、早稲田大学の勝因だったのではないでしょうか。

両チームとの素晴らしいプレーでした。
ありがとうございました。

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