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【観戦記】ラグビーワールドカップ2019 プールA 日本 vs.ロシア


対戦カード

開幕戦は開催国日本 vs. ロシア。ランキング10位のJAPANが格上であり、絶対に勝つ、しかも4トライ以上を上げてボーナスポイントをあげて勝ちたい試合です。一方のロシアとしては、おそらく日本がプール戦唯一の勝利のチャンス。絶対に負けたくないと考えている気迫を感じます。ロシアのラグビーはテストマッチが少なく、情報がないため、何をするかわからない怖いチームです。

試合前

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開幕戦で平日夜にもかかわらず、東京スタジアムは満員。赤白のジャージに身を包んだJAPANファンに囲まれて、開始前から会場は熱狂に包まれています。

日本での開幕戦とあって日本のメディアも注目。開会式に登場したリッチー・マコウ氏、日テレのラグビー番組メンバも顔をそろえました。

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試合経過

序盤は日本が開幕戦の緊張からか、簡単なところでミスを連発。キックオフのボールをFLリーチ選手がキャッチミスする、SO田村選手が自陣ゴール内で蹴ったキックを相手にディフェンスされるなど苦しい立ち上がりでした。

ワールドカップ初トライはロシア。前半7分ロシアのキック処理をFBトゥポウ選手がキャッチミス、入ってきたWTBゴロツキニスキー選手にボールを奪われそのままトライ。キックも決まり7点リードされます。

その後日本の攻撃に転じると、バックスでのパスでの展開から最後はWTB松島選手が右隅にトライ。5点を返します。前半38分には13フェーズを重ねる日本の怒涛の攻撃で、最後はまたWTB松島選手が走り切ってトライ。前半を 12- 7 リードして折り返します。

後半も日本が中心に展開していくものの、肝心なところでキックが想定通りでなかったり、ノックオンなどのミスもあり、なかなか攻撃をしきれません。ですが、後半46分、ロシアの攻撃をFLラブスカフニ選手がタックルで止めると、そのまま相手が持っていたボールを奪取、50m近くを独走してトライ。

後半はさらにWTB松島選手が1トライを挙げ、1試合合計で4トライ、勝ち点のボーナスポイントにつながげました。

最後は、ロシアの攻撃からボールを奪ったSO松田選手が、相手の攻撃のすきをついて蹴りだして終了。

日本 30 - 10 ロシア(前半:12 - 7)

開幕戦を勝利を飾り、白星スタートをしました。ボーナスポイントも獲得して、いいスタートを切ることができました。

https://www.rugbyworldcup.com/match/japan-russia#timeline

今試合のMVP

WTB松島選手が4トライ中3トライを挙げる、日本選手初のハットトリックの大活躍でした。POM(Player of the Match) に選出されました。
個人的には、タフな仕事で前進したNo.8姫野選手が素晴らしかったです(姫野選手は、選手が選ぶチーム内MVPに選出されました。)

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試合を終えて

日本(JAPAN)の快進撃、とはいかない苦しい試合となりました。後半のFLラブスカフニ選手による3トライ目が入るまでは、観客も緊張しながらの観戦でした。

(ロシアには申し訳ないですが)ロシアが想像よりもずっと強かったです。体が大きくパワーで圧倒するのかと思いきや、キックを多用し走る攻撃を見せました。今大会のこれからも楽しみです。

一方でJAPANは、開催国開幕戦のプレッシャーからか、当初はミスもありましたが、何とか持ちこたえ、試合時間の多くを相手陣でプレーする時間が長く、ジェイミー・ジャパンの良さも出すことができた試合でした。
特に後半に入った、LOトンプソン選手SH田中選手がいいしごとで試合の流れを変え、SO松田選手FB山中選手が、安定したキックで後半をしっかり守ってくれました。WTB松島選手の3トライを含む4トライでボーナスポイントを獲得することもできました。

初戦がおわって、次まで1週間。この試合に勝利して落ち着いて、次につなげてほしいですね。

勝利おめでとうございます!!




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