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【観戦記】ラグビーワールドカップ2019 プールA アイルランド vs. スコットランド

対戦カード

この試合の時点で世界ランキング1位、昨年はオールブラックスを撃破したアイルランド。一方、世界ランキング8位、スーパーSHレイドロー選手を有するスコットランド。ラグビーの歴史の中で戦ってきたイギリス連邦内での対決は、お互いの意地とプライドのぶつかり合いです。

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試合前

開始前から、パッと見た印象ではアイルランドのジャージの方が多いかな。新横浜の駅を降りてスタジアムまでを歩くと、いたるところで各チームのユニフォームを着たサポーターが早くもビールを浴びるように飲んでいます。新横浜は街中がパブ状態です。

会場に入ると、前日と同じくパブリックヴューイングとハイネケンを飲む人で会場前の広場は溢れていました。スコットランドサポーターは伝統のキルトでの応援も多数。バグパイプを持っている人も。ワールドカップっぽい。

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両チームはイギリス連邦なので、国歌は「God Save the Queen」ですが、ここでは地域のアンセムである「Ireland Call」「The Flower of Scotland」を斉唱。試合前から最高潮です。

試合経過

試合でのボールの支配率、テリトリー(相手の陣地に入ることで前線を上げる良)は同じくらいですが、全体的にアイルランドペースで試合が進みました。

先制したのはアイルランド。前半5分相手ゴールライン前で、スコットランドの堅い防御に対して何度もフェーズを重ねて、最後はLOヘンダーソン選手が低い姿勢で密集に飛び込み、力でトライ決めました。

さらに前半13分には相手陣ゴール手前のラインアウトのキャッチからそのままモールで押し込んでトライ。アイルランドの力の強さが光るトライでした。

スコットランドは、前半20分に相手の反則からペナルティキックを選択。SHレイドロー選手が決めて3点を取り返します。その後前半19分に、スコットランドのFLワトソン選手が密集の衝突でひざを痛めて途中交代となりました(ワールドカップの全試合の欠場が決定しました)。前線に出る貴重な戦力が痛い。。。

前半はさらにトライを挙げたアイルランドが 19-3 でリードして折り返すと、後半も引き続きゲームはアイルランドが支配します。

後半45分に自チームのハイパント処理に成功したアイルランドは、横に展開、WTBコンウェイ選手が相手のタックルを躱し、右端のゴールにトライをします。

この後は両者攻め込むもののディフェンスが堅く、トライまではとり切れない状態で試合が進みました。

アイルランド 27 - 3 スコットランド
   (前半 19 - 3)

アイルランドが快勝しました。

今試合のMVP

PoMはアイルランドのNo.8 CJ・スタンダー選手。すごく目立つプレーではありませんが、チームのフォローやタックル時のクリーニング(相手が入らないように防御すること)などのハードワークによる受賞です。
個人的にはアイルランドのSOセクストン選手のランは美しかったなぁと、生で見られたことに感動。また、敗戦ながらスコットランドの英雄SHレイドロー選手のボールさばきも素晴らしかったです。

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試合を終えて

前評判以上、想像以上にアイルランドが強かった、という印象です。スコットランドは手を抜いていたわけではなく全力だったように見えました。それでもノートライ、点差7点以上で勝ち点0.一方のアイルランドは4トライで勝ち点5を獲得しました。世界ランキング1位、優勝候補のレベルの高さを間近に目撃できました。

スコットランドもSH,SOを中心にボールの支配率などスタッツ(数字)的に大きく劣るわけではありません。点は取れなかったものの、強豪であることには変わりません。

日本はこの2チーム相手にどう戦うのか。各チームとの対戦が楽しみです。


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