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「お久しぶりです。恵那市のMです。最近外反母趾の痛みがぶり返してきちゃいました。おまけにウオノメまでできて困ってます。相談に行きたいんですが」―こんなご予約のお電話を頂きました。

Mさんとお付き合いいただいて13年ほどになります。5年ほどご無沙汰していたので足も安定しておられたのかなと思っていました。そこで足を測り直してみると土踏まずに大きな変化が見られました。

「アーチ」の沈下と外反母趾

足は身体をウラから支える「アーチ」と呼ばれる構造が3つあります。2つのタテアーチと横アーチです。内側のタテアーチは「土踏まず」の呼称でよく知られていますね。この内側タテアーチが下方に潰れて沈み込んでくることがあります。いわゆる「偏平足」状態になります。(原因は関節の接合部分の緩みや体重の増加などが考えられます)
タテアーチが下方へ押しつけられると足のウラを通っている筋肉が不自然な方向に引っ張られます。母趾のつけ根の関節が脱臼した状態になり「くの字」に変形したのが外反母趾です。
また、偏平足気味の足は横アーチ(母趾と小指をつなぐ横断面)にも影響が出やすくなります。横アーチがつぶれて沈み込むと足指の骨のつけ根が体重で圧迫を受けます。この圧迫が繰り返されることで皮膚が角質化してウオノメになります。

正しい靴の履き方を身につけましょう

「つま先が細くヒール部の高いパンプスのような靴を履くと外反母趾になりやすい」というお話はよく聞きますね。でも、Mさんはパンプスタイプの靴を履いたことはほとんどありません。「ふだん靴をどうやって履いていましたか?」とお聞きしました。
「ここで買った靴を履いていたら外反母趾のところがとてもラクになりました。ただ、脱ぎ履きが面倒なので、靴ひもをゆるくして立ち仕事用に使っていましたが、ジワジワと母趾のところが痛くなり始めました。最近は足のウラまで痛くなってきたんです。ゆるくした方がいいかなと思ってさらに靴ひもをメイッパイゆるくしていたらつま先の方まで痛くなっちゃいました」―

靴のひもは足を固定するだけでなく甲周りを支える大切な役目があります。
靴ひもをゆるく縛って履いていると摩擦でウオノメが刺激を受けますし歩きにくいので足の指先に力を入れることになります。タテアーチはさらに緊張を強いられるので外反母趾にも大きな負担をかけてしまいます。
靴に足を入れたら靴と足のカカトを「トントン」と床で合わせ、甲の厚みに沿ってしっかり靴ひもで縛りましょう―
とはいえ、タテアーチの変化に加え足幅や足囲(足幅の位置の周径)が1㎝近く増えてしまったので新しい靴にオリジナルの中敷きを入れて履いて頂くことにしました。
「あぁ、これなら楽。足が痛くて仕事も歩くのも嫌になってどうしようと思っていました。また安心してお仕事が続けられそうです」―来店時の深刻そうな顔が晴れ晴れとしていました。
私達もお役にたてて本当に良かったです。Mさん、有難うございました。

外反母趾が痛い、歩くとウオノメがツライ…そんな方はコチラからご予約ください。足に合った靴をご提案できたらうれしいです


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