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ウオノメと靴と中敷き

「足のウラにウオノメができています。スニーカーを履けばまだ楽なんですが、スカートで合わせようと思うとチョット…」多治見市のHさんがそんな悩みを抱えて相談に来られました。

「アーチ」とウオノメ

足のウラにはドーム状の屋根が三か所あります。足の内側(「土踏まず」のことです)と外側(外くるぶしの下あたり)の二か所はタテ方向になるので「タテアーチ」と呼ばれています。もう一か所は母趾と小指のつけ根を横断する位置で「ヨコアーチ」といいます。二つのタテアーチと一つのヨコアーチは三脚のようにつながり、足のウラから体重を支えています。
さて、足は片方だけで大小28個の骨が「関節」でつながっています。体重がかかって関節がしなると三つのアーチは床方向に沈みます。負荷がかからなくなると関節が元の位置に戻るので、アーチも上方向に持ちあがります。性別や年齢、筋力など原因はいろいろありますが、関節が元の位置に戻る力が弱まっていると三つのアーチも床方向に沈んだ状態が続くことになります。特にヨコアーチの沈み込みが大きいと足裏の指のつけ根にある骨の一部が床方向に押し付けられたり、履物の中敷の摩擦を受けるようになります。ヒトの皮膚は熱に敏感に反応しやすく摩擦熱の刺激を受けると皮膚を厚くして防御しようとします。これを「角質化」といいます。表面積が大きくかたくなるのが「タコ」で表面積がタコより小さく中心に芯があるのが「ウオノメ」です。芯は足の中心部に向かって形成されるため、体重が足裏の指のつけ根辺りにかかるたびに「画びょうを踏んだような」激しい痛みを感じます。

靴の選び方と中敷き

足裏のウオノメの痛みを軽減するためには足全体を包み込んでくれるデザインの靴がお勧めです。かかと部にヒールの付いていないいわゆる「ペタンコ靴」でも脱ぎ履きを優先したデザインになっていると足が前後に移動しウオノメの位置を刺激することになります。靴ヒモやベルトなどで足の甲周りを固定できるとさらにイイですね。また、靴底はクッション性と厚みのある底材の方が地面からの衝撃を吸収しやすいと言えます。また、「中敷き」は足のウラが直に載る場所です。クッション性の他に沈み込みがちなアーチを支えてくれる構造になっているとより安心ですね。
Hさんにはアーチを支える中敷きの搭載された靴をお見立てし履いて頂くと「履き心地もいいし、これからの季節に合った良いカラーですね」と喜んでいただきました。お出かけはもちろん、お仕事でも愛用して下さいネー

ウオノメが痛くて仕事に差し支える、お出かけに困っている…そんな方のお役に立てたら嬉しいです。どうぞこちらからご予約ください。



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