見出し画像

「足のウラにタコができて痛くて歩けません。合う靴があれば欲しいんですが…」愛知県のNさんからこんなお電話を頂きました。足のウラのタコやウオノメのご相談は良くいただくのですが、今回の相談は少し複雑な内容でした。Nさんは糖尿病を発症されています。タコの治療を受けておられますが、痛みが治まりません。そこで足を拝見することになりました。

糖尿病による危険信号の出ている足

糖尿病は血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。血管に大きなダメージを受けやすいので、全身に症状が現れやすく、①視力障害―網膜症②腎症③神経障害ー手足のしびれや化膿といったいわゆる「三大合併症」はよく知られています。
特に足に出てくる自覚症状には
①靴ずれなどのケガをしやすくなった
②骨ばっている部位や足のウラにタコができやすい
③体毛が抜け、カカト指先などの皮膚が乾燥し、ひび割れを起こしやすくなった
④爪の肥厚や爪水虫の症状が出やすくなった。巻き爪になりやすくなった
⑤足に違和感があり、感覚が低下したり麻痺している
⑥ふくらはぎが痛い、疲れやすい
⑦足がしびれる、つる、火照る、冷えるといった症状が出やすくなった
⑧鋭い痛みが断続的に起こりすぐに収まる などがあるそうです。

シューフィッターとしての確認ポイント

シューフィッターとしては
・皮膚の色が赤や紫、黒色に変化していないか
・爪の変形や変色、周囲の炎症はないか
・足や指の変形はないか
・切り傷、ひっかき傷などはないか
・水虫、タコ、ウオノメなどができていないかなど糖尿足の特徴を入念に観察する必要があります。

慎重な靴選び

また、一般の足のトラブルと異なり、糖尿足はちょっとした靴ずれから潰瘍に発展し壊疽(えそ)など重篤な症状を引き起こすことがあります。
小さすぎる靴は足にストレスがかかります。大きすぎる靴は靴の中で足が前後左右に動いて靴ずれやタコ・ウオノメができたり悪化させる原因になります。皮膚を刺激しにくい素材や縫い目の構造になっている必要がありますね。

足のお手入れと靴下選び

糖尿足は靴選びだけで解決する問題ではありません。お医者様による治療はもちろん必要です。また、普段から足を清潔に保ち、フットクリームなどを使って患部の乾燥を防ぎましょう。マッサージで血流を促すことも大切です。そして足にじかに触れる靴下も刺激の少ない自然素材のものを選び小まめに取り替えたいものです。
さて、Nさんにはクッション効果のある中敷を作り、指先を押し付けないつま先にゆとりを持たせた靴をお見立てし様子を見て頂く事にしました。甲周りを靴ひもでしっかり留めて頂く事は言うまでもありませんね。

足に痛みがあって楽に歩けない、仕事が辛い…そんな方の痛みの軽減できる靴選びのお手伝いをしています。みきやくつてんHPはこちらから↓

予約優先制を導入しています。0572-68-2934


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?