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足裏のカカトのトラブルと靴

「病院で足底腱膜炎って言われました。靴で何とかなりませんか?」多治見市のUさんが駆け込むようにして相談に来られました。

足底筋膜炎って?

足のウラにはかかとの骨から足の指までを膜のように張っている強い「腱」の組織があります。「足底腱膜」と呼ばれ足のタテのアーチ(土踏まず)を支える重要な役割をしています。「足底腱膜炎」は歩行やランニングなどで足底腱膜に負荷がかかって炎症が起こり繰り返されることで腱膜が変性して痛みが出ている状態です。朝起きた時の一歩目に鋭い突き刺すような痛みがあります。歩きだすと一旦は軽減されますが夕方には悪化しだるさやうずくような痛みが出ることがあるようです。また、原因には加齢や骨格のゆがみも挙げられますが、靴が足に合っていないと引き起こされることもあります。す。

トラブルの原因はゆるい靴?

Uさんはもともと外反母趾で親指の付け根に痛みがありました。一日立ちっぱなしの仕事をしておられます。歩いた時痛くないように幅の広めの靴をゆるく履いて仕事をされていたそうです。ゆるい靴を履いていると横(母趾と小指を結ぶ)のアーチや土踏まずが押しつぶされやすくなります。外反母趾が進行しやすく、足底筋膜も刺激されて炎症を助長することになります。

足底筋膜炎の痛みの軽減方法

炎症を鎮めるには安静が一番ですが、ずっと横になっているわけにもいきませんし、下肢は使わないと筋力が落ちてしまいます。そこで痛みを軽減する方法として「ストレッチ」や「足に合った靴と中敷きを併用する」のがおすすめです。
「ストレッチ」
①足裏土踏まずを中心に指を使って軽くマッサージする。(ゴルフボールの上からころころと軽く体重をかけて転がしてもイイですね) 
②階段など段差のある場所で土踏まず中央部からつま先を段差に載せます。かかとの上げ下ろしをしましょう。足底筋膜炎の足はアキレス腱も縮こまっていることがあります。このストレッチでリラックスさせましょう。
③タオルを床に敷き足の指先で手繰り寄せる。
(※どのストレッチも痛みがある場合は控えて下さい。加減しながら行ってください。)
「足に合った靴と中敷き」
クッション性のあるやや厚めの靴底の靴を選びましょう。中敷きは・土踏まずや横アーチを支えてくれる・足底、特にカカト周辺に衝撃を吸収する緩衝剤がそなわっているといいですね。また、足を安定させるために靴ひもでしっかり固定できるデザインを選んでください。治療目的ではありませんが足裏の負担は軽減されます。

「しっかり縛ると甲がきついかなと思ったけど、この方が土踏まずが楽ですね。かかとの痛みも来た時と比べたらだいぶラク」―眉間によっていた縦皺がとれて笑顔がもどったUさんでした。

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