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003 | 2つの軸❷

福岡で商業デザインを本業としながら、Webマガジン『ミッケ!フクオカ』の編集長でもあるおしけんです。note投稿3回目。もう3回。

前回、運営管理しているTwitterアカウントメディア『福岡ツイッターナビ』について、軽く書きました。

今回はWebマガジン『ミッケ!フクオカ』について、その始まりに関してちょっとだけ。先に福岡ツイッターナビの話をしたのは、ミッケ!フクオカも基本的には同じ考えの元で制作・リリースしているからという理由から。根っこは同じ

本業で独立して1年、ありがたい縁や周りの人に支えられて順調なスタートを切った。サラリーマンデザイナーの時期に比べて、自分の時間も思ってた以上に確保できる生活に。その時間を使って何かできないか?という考えがまずひとつあって。

同時に、相変わらず日々福ツイの更新はしていたものの、タイムラインの情報は刻々と流れていくわけで。もちろん情報発信と拡散力において抜群の強さを発揮するtwitterなので必須なSNSではあるけれど、どうしても瞬発力勝負なところがある。もうひとつ、持久力(残る形)で何かPRの手伝いが出来ないか…と思うようになった、41歳の夏。

そこで思ったのがフリーペーパー。それこそフリーペーパーとか地域密着型の雑誌とかが大流行したドストライク世代なので、昔から1度は自分で作ってみたかったという思いはあって。幸い、以前の職場ではフリーペーパー制作や管理、それこそ創刊の立ち上げなんかにも関わった経験があったので、なんかやれそうだな、と。

ただどうせやるんだったら、これまで自分が感じてきたフリーペーパーや雑誌の問題点をクリアした形で、無理のない方法でやろうと。問題は大きく分けて2つ。1つ目は経費、2つ目は広告。お金という面では同じなんだけど、ニュアンス的にはちょっと別の問題。

経費はそのままの意味で、まず紙媒体にするにはコストがとてもかかるわけで。印刷・配送・設置から、刷り色の品質管理などまで含めて。個人レベルでやるにはとてもじゃないけど無理がある…ので、これらを全カットできる方法をとる必要があった。

広告は「広告費収入」の話ではなく、媒体を作る上でのイニシアチブの話。どうしても収入を目的にした広告主を迎えるとなると、細かいところは割愛するけど、誌面上で様々な配慮をしなければならない。作る上での制約が生まれてしまう。目的はあくまで「色々な人のPRのお手伝い」だったので、とにかくそれだけは避けたかった。

この2つを実現するために『発信はSNSに特化する』『印刷は一切せず、スマホやタブレットでの閲覧』『広告による収益を目的としない』という今の仕様で創刊することになったわけだ。もちろん〝掲載費を払って広告を出したい〟というありがたい申し出は受けることがあるけれど、それはあくまで副産物というところのお話。媒体主導で掲載のルールやスケジュールに合わない場合は丁重にお断りしている。

前述のように目的はPR、例えば参加してくれる誌面モデルや取材先などが、読んでくれる人たちに〝見つけてもらう〟ためにあることが最優先。同時に制作に関わってくれている人が『これの制作に関わってるんです』ということが、それぞれの活動のメリットになるように。

〝土台づくり〟と設定していた最初の1年を迎えようとしている今、目的の共有と協調性をもった人たちで今は運営できている環境がとてもありがたい。媒体の発信力をもっと大きくしていくことで、関わってる人たちのメリットも比例していくように、ちゃんと育てていきたい。