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高校時代にほぼ日のマネをしてホームページをつくっていたときの話

こんにちは、piece of cakeディレクターの水野です。

本日、ほぼ日刊イトイ新聞が、20周年を迎えました。

昔からずっと読ませていただいているので、とてもとても、感慨深いきもちです。いろんなコンテンツを読んだし、イベントに足を運んだし、グッズを購入しました。ということで、きょうは高校時代にほぼ日をマネしてホームページをつくっていたときの話をします。

ぼくが、ほぼ日を読みはじめた2000年頃といえば、もちろん白黒のガラケーだし、自宅のネット回線はISDNで、月に10時間しかネットが使えなかった。ホームページビルダーのキリ番ゲットでBBSでポストペットでICQな時代です。

そんな高校時代、当時から大好きだった、ほぼ日刊イトイ新聞のマネをして、ホームページをつくっていました。使っていたのはボンダイブルーのiMacと、アドビのPageMillというソフトです。ところで、この初代iMacも、ほぼ日とおなじく20周年ということに気づいてさらにエモさが爆発です。

ホームページをつくるにあたって、自分だけで何かを書いていくことに、どこか興味が持てなくて、クラスメイトに原稿を書いてもらっていました。文章が得意なともだちにはエッセイを、音楽好きなやつには音楽レビューを。美術部長にイラストを描いてもらったり、野球部の主将にポエムを書いてもらったりとか、その人の得意な分野で、こういうのを書いてほしい、というのを頼むと、テストの問題用紙の裏なんかに書きなぐってくれて、それを僕が家にかえってMacでタイピングして、ホームページにアップしていたわけです。

特に印象にのこっているのが、ネットで知り合った、遠くに住んでいる人妻のひとに書いてもらっていた恋愛コラムです。遠距離恋愛のこととか、セックスのことなど、若者へのメッセージとして執筆してほしい、と伝えて書いてもらったりして、それはわりとしっかりした連載になり、周りのともだちにもよく読んでもらえました。

余談になりますが、このときの人妻さんはそのあと、自分自身のブログがトントン拍子で書籍化され、さらにはTBSドラマの原作にまでなっていきます。こういうような、インターネット上のおもしろい出会いというのが、当時たくさんありました。

こうしたホームページのつくりかたとしては、ほぼ日から、HTMLをまるっとコピーしてきて、タイトルを決め、ヨドガワ(リード文)を書き、長い原稿を校正し、構成をかんがえて、区切りをつくって、連載としてデイリーやウイークリーの間隔で掲載をしていました。

今となってはさすがに、ウェブ上にアーカイブは残っていないんですが、そのときにつちかった色々は、まちがいなく、これまでの職歴でのウェブメディアでの企画づくりをするときの気持ちに繋がってると思います。

なにより今、させていただいているnoteのお仕事で、気持ち的にはそのまま同じことをしているとも感じています。noteという、「誰もが、創作をはじめ、続けられる」というミッションを追う、ウェブのプラットフォームでお仕事をできていることは、ほぼ日刊イトイ新聞を読み続けてきた、僕にとっては本当に、幸せなことなんです。しかも、会社どうしが遠くなく、ひびき合っているのも感じられているというのが嬉しすぎる。

「おもしろくない人はいない」というか、放っておいてもどんどん熱く語れる分野というのは、どんな人にでもあるのだ、ということを、学生のころからつよく信じていました。それは、ほぼ日をずっと読んでいて学んだことでもあります。

誰かとの会話のなかで、そういう光るかけらを見つけては、アウトプットを促し、体裁を整えて、ひろく伝える、ということは、すごく面白いものだ、という気持ちは、あの頃からずっと変わっていないと今、あらためて感じています。ということで、明日からも、がんばってお仕事していきたいと思います。

読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートはnoteコンテンツの購入にあてさせていただきます。