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レッジョ・エミリアアプローチとモンテッソーリって何が違うんだろう

少し前、将棋の藤井聡太四段の連勝が話題となっていた。その時一緒に話題となっていたのが、藤井四段が受けていたという教育法「モンテッソーリ」。

天才児を育てた教育法として…というよりは、あそこまで好きなものに打ち込む才能を邪魔しない、つぶさない教育法ってどんなものなんだろう…と少し気になっていた。

最近、目にとまった本を少しずつ読み進めていくと、レッジョ・エミリアアプローチに、モンテッソーリ、サドベリースクールにシュタイナー…と、めちゃくちゃいろんな教育法があるみたいだ。単純に何が違うんだろうーと思って、今のところ気づいたことをメモ書きとして残しておこうと思う。

今日は、レッジョ・アプローチとモンテッソーリについて。

◇レッジョ・アプローチについて

レッジョ・アプローチ 世界で最も注目される幼児教育

まず、この本によれば、レッジョ・アプローチのもっとも特徴的な点は、「個人」ではなく「グループ」での活動に重点を置くところ、だとのこと。

レッジョ・エミリアの理念においては、「個人」ではなく「グループ」単位で知識の探求に参加し、知識を深めていく作業に貢献することが求められます。話し合いとコミュニケーションの教育ということに何より大きな重点を置くという点が、レッジョ・アプローチの特徴であり、他の教育法との相違点かもしれません。

ふむふむ…

本を読み進めていくと、レッジョ・アプローチは、どうやら日常生活における様々な面から「グループ単位」で知識を探求し、創造力を深めることが中心におかれている様子。

■中央広場

本場のレッジョーアプローチの幼児学校には、「中央広場」が作られていることが多い。空間の中央にあるひらかれた広場は、子どもたちが話し合いをしたり、集まったり、創造的活動を集団で行う際の、まさに環境設定。

■プロジェッタツィオーネ(活動プロジェクト)

主体的な学びとして行われる活動プロジェクトがレッジョ・アプローチの中心になっているが、それもグループ活動で行われることが多い。本書の中で紹介されていたプロジェッタツィオーネ、めちゃくちゃ面白そうだった。

「水を使った小鳥のための遊園地を作ろう」というテーマのプロジェクトに取り組んだことがありました。そのときは、小さな子どもたちがグループをつくって「水車」について考えました。まずそれについてみんなが何を知っているのか、お友達同士で話し合いをしました。それから紙や木片、ひも、粘土などで水車を作って再現してみました。
このワークのすべてのステップで、「水車はどのように動くのかな、水の流れはどういうふうになるのかな」といったことについて自分自身の疑問が、どんどん詳しく現実的になってきたのです。子どもたちが取り組むプロジェクトはどれも決して急ぐことなく行われ、何週間あるいは何か月という単位で進められます。
子どもたちは何をしたかということだけでなく、それをどんなふうにやったかについても話します。作業を進めるなかで出会った難しいことや、新しい発見についてもほかの子たちに報告します。

◼アッセンブレア

なんらかの話し合うべきことを相談したり、民主的な手続きによって決定されるミーティングの場。

ミーティング中は、実にさまざまなことが話し合われます。たとえばその前日や、当日、スクール内や家庭でときには社会でおきたことについての報告があり、それに対する質問があり、答えが考えられ、前の日までにあったことのうち、どのプロジェクトが今進行中であるかが検討されます。

レベルたかい…

◇モンテッソーリ教育

一方でモンテッソーリは集団性よりも、「個人」の運動・感覚機能、こだわりや集中力といったものを伸ばすことに重点が置かれているイメージ。

それはマリア・モンテッソーリが教育を始めたきっかけとなる出来事にも表れているように思う。

モンテッソーリは、障害のある子どもたちの治療をする過程である日、床に落ちパンくずを一生懸命拾い集めようとする子どもをみかけました。注意深く観察していた彼女は子どもがパンくずを拾うのはきれいにしようとしているからではなく、手や指先を動かしたいのだろうと気付きます。
このことをきっかけに、のちにモンテッソーリの教具となるはめこみパズルを使った研究で実績を納めます。
集中して作業をつづけ数十回やったあと、夢から覚めたように作業をやめて、達成感で満ち溢れた笑顔を見せました。その後、モンテッソーリはこのような現象が、すべての子どもに共通で、これが幼児の本来持つ特徴であると確信したのです。

■敏感期

また、それはモンテッソーリ教育の基本となっている理論にも表れているように思う。子どもの発達段階上、特定の機能が獲得されやすい時期である「敏感期」が提唱されている。

子どもの集中現象はいつでも起こるわけではなく、特定のことに対して特定の時期に起こります。ある事柄について強い感受性を得て、敏感になって、簡単に吸収することができる時期を敏感期と呼びます。

■教具

子どもたちは、敏感期に身に着けることができる様々な機能(感覚・運動機能や集中力)を、自らやりたいことを選び、心ゆくまで繰り返すことで身につけます。

その際に使われるのが様々な教具。にぎる・落とす・はさむ・通す・折る・はさむ…などの指や体を使った活動が心行くまでできるような教具がととのえられている。

◇メモ

どちらも創造性を伸ばし、子どもの主体性を大切にする、という点では同じだけれど、「グループ」による対人関係スキルに重点をおくか、「個人」の感覚や運動機能、集中力などのスキルに重点を置くかというところで、微妙にアプローチが違うのかもしれない。

主体性、とか、自由って言う大きな言葉で語ろうとするのではなく、具体例などを用いてより詳細に表すことが大切なのかなと思った。あとは、どちらがいいわるい、とかではなく、どちらかに偏ることなく、どちらの観点も忘れない、ということも大切なのかな。

とはいえ、あまり丁寧に色々読めなかったし断片的な情報なのでまだ消化しきれてない感がすごいから、またまとめたい。

◇そのほか気になったこと


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