「胸をはって好きだ!と言えることがない」というコンプレックス

今週の休みは全く予定がなくてめちゃくちゃ暇人だったのでいろいろ本が読めた。

すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~ (光文社新書)

超AI時代の生存戦略

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

どの本も面白いくらい「これからの時代は好きなことにはまる力が大切だ」ということが書かれていたし、最近ネットでも「好きなことで生きる」という言葉をよく見るようになったなと思う。

色々な文脈で紹介されている「なぜ好きなことを突き詰めたり、はまったりする力が必要か」ということをまとめると、こんな感じになる。

「今までは、とりあえず学校教育のシステム上で『普通』の進路を歩んでいればどこかの企業に就職して、退職まで仕事をして生きていくことができていた。
でも、現代においては、終身雇用なんてもはや幻想になっているし、単純な技術は機械に代替されるようになっていく。
誰かがルールを決めてくれてそれに従っていれば大丈夫だった時代は終わって、これからは自分で他者と差異を生み出して価値をつくり、それをもとに自律的に生きていく必要がでてくる。
他者との差異を生み出すものこそが「好きなこと」や「趣味」であり、
それに「没頭する力」こそが生きていくうえで、最も重要なスキルとなっていく。

だからこそ今まで重要だとされてきた「答えがある問題をいかに早く正確に解けるか」というスキルよりも「自分が好きなことにどれだけ打ち込めるか」という軸のほうが大切になってくる、ということなんだと思う。

没頭力がないというコンプレックス

ここまで書いてきて思うのは、

めっちゃわかる

ということだ。

なぜ「めっちゃ分かる」なのかというと、何より私が「好きなこと」がなく「没頭力」がないというコンプレックスを抱えていて、それだと今後やばいなと思っているからだ。

私は、小さいころからどちらかというと「答えがある問題をいかに早く正確に解けるか」「そのコミュニティで『良い』とされていることをいかに達成するか」ということに心血を注いできた。

その理由としては、私自身の性格もありつつ、これまで受けてきた学校教育も大きかったのじゃないかなと思う。

学校はテストの点数をこれみよがしにどどーんと配ってくれたし、やっぱり規則を守っている子にはやさしかった。家でも、毎日のように習い事にいっていたし、塾に行かせてもらったり、家庭教師もつけてもらったりしていた。漫画やゲームは禁止だったし、高校時代も夜は部活が終わったら門限があるので家に直行していた。

なんというか、その生活や価値観を疑うことなく生きてくると「自分の好きなこと」よりも忠実にこなして「評価されること」のほうが大切になっていく。

そのかいあって東大にはいったけど、いまだに自分の価値の作り方が「他者と同軸で競争する」という意識から抜けきれておらず、このままだと会社から一歩でたら生きていけないぞ!という不安があるのです。

なぜ大人は「お勉強」を重視してしまうのか

ではなぜ周囲の大人が「お勉強」を重視していたかというと、ただただ「不安だったから」ということに尽きるのじゃないかなと思うのです。

そして、不安の源は、

①「没頭力」を身につける教育の方法が不明確
②「没頭力」を身に着けたロールモデルの不在


これらなのではないかと思い当たりました。

例えばこれにも書かれてたんだけど、次世代的な学びをサポートしようとすると、そもそも次世代的な学びが「非線形で偶発的で子ども自身に任せられるもの」という側面が大きいため、

「じゃあ周囲の大人が何をサポートしたらいいの」

ってところがいまいちわかりづらいんですよね。

以前までの学びは正解が決まっている教示的なスタイルだったから、
「このテキストやっときなさい」
でなんとかなっていたけどそういうわけにいかない。

なので子どもの学びのサポート方法論がとにかくわかりづらい。
これであっているのかなーと、とにかく大人は不安だからわかりやすい「お勉強」に回帰しやすいということなのかもしれないなと思いました。

不安をなくすためには、

(1)新しい教育を実践している場を知ってもらう
(2)新しい教育の元となる理論を知ってもらう

とかができるといいのかなと思う。

前者でいえば、森君の「ハルキャンパス」とか「探求学舎」とか「Roots by Branch」とか新しいかたちの教育の場ができ始めているからもっとたくさんの人に知ってほしい。

後者でいえば、こういう本に書いてあるような新しい社会環境で必要とされるサポート方法の理論とかがもっと広まるといいのかなと思う。

科学が教える、子育て成功への道 (扶桑社BOOKS)


ロールモデルの不在

大人が最終的に不安なのは「子どもがしっかりと自活できるか(稼げるか)」というところだと思う。

「いくらゲームに没頭する力があるお子さんは天才です」

と言ったところで

「じゃあそれでどうやって生きていくの」

というところが今の社会だと圧倒的に見えづらいから、結局安心できそうな「お勉強」に戻ってきちゃうのだと思う。

だからこそ、没頭する力を持っている人がインターネットとか、コミュニティとか新しい資源を使ってどうやって自活しているのか、そのロールモデルがいたら安心できるのかなと思う。

(ここで言うロールモデルとはあくまで「そういう生き方もあるんだね」という安心材料であって、「その人みたいになれ」ということではないのだけど)
もう本当に、「好きなこと」に「没頭する力」は生きていくうえで必要うんぬん以前に、個人が楽しく生きる!っていうシンプルな命題のために必要なこと、だとも思っているので、

そのために幼少期に親をふくむ周囲の大人がそれを阻まないというのはとっても大切なことだなと思います。(ある程度大きくなったら自分で考えてそういう場を選びとるのも必要)

だからこそ、

①新しい教育の枠組みと実践例
②そういった教育で育った人はこんなふうに幸せに暮している!

という2つをなんかまとめたサイトというか、そういうのつくれたらいいなあって思ってちょっとずつ始めているのだけど、かたちになったらいいなあ。

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岡本実希

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