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久し振りの海外旅行で見えたこと①

フィリピンのセブ島に行ってきました。
20年ぶりの海外旅行。
長く日本の中だけで暮らしていた私にとって、想像以上の気づきがあったので、何回かに分けて記していきます。
よろしければおつきあいください。


日本人のパスポート保有率を知っていますか。
なんと17%。
それに対して、日本人がビザなし渡航できる国と地域の数を示す「パスポート指数」で日本は世界第1位。
世界から信用されていて、世界に出ていきやすい環境が整っているにも関わらず、日本人は外に出て行かなくなっています。


かくいう私も、20年近く海外旅行はしていませんでした。
それどころか、この年齢で今さら海外に行っても意味はないとすら思っていました。
お金と時間をかけてそれに見合った収穫を得られないんじゃないか、それより日本国内の方が旅がしやすいし。
長年そんなふうに考えていました。
そんな私が海外旅行を決意した経緯、まずはここからお話ししていきます。


きっかけは日本語教師の勉強を始めたことでした。
日本に来ている外国人の方々と接点ができ、日本で不自由な生活をしているだろうに、明るくフレンドリーな人たちを知り、海外への興味が徐々に膨らんできて、自分の目で外国を、他の国の人たちの暮らし方を見に行ってみたい、と思うようになりました。
でも、夫は海外への興味があまりない。
無理やり連れ出すことは難しい。
そんなとき、友人夫婦がフィリピンのセブ島に行くという話が舞い込み、夫に直談判して一人で参加することにしました。
申し込みが別となったので、往復の飛行機は別便、半日遅れて参加し、帰りも別という旅。
友人は東南アジアに仕事で行くことが多かったので、海外事情に詳しく英語は堪能。
彼らが立てた1週間のプランに同行させてもらうことにしました。
リゾートはそんなに興味ないけれど、海外への第一歩として経験してみよう、そんな気持ちで参加しました。


2月の某日の午後、1週間の旅に一人で出かけました。
成田空港近くで車を駐車し、空港までの送迎車を運転してくれたのは外国人の男性でした。
ヨーロッパで自動車の仕事に携わり、その関係で日本に来たけれど、同じ仕事を続けることができなくなり、今はこの仕事をしている、日本に来たときに日本語学校で勉強した、日本は外国人の滞在にどんどん厳しくなってきている印象がある、自分はずっと日本で生活したいが先が見えない、役所の人の対応はどんどん形式的で冷たくなっている、そんなことを流暢な日本語で話してくれました。
家族も日本に呼び寄せている彼は、日本に住み続けたいと言っていました。
専門知識を持ち日本語が堪能で日本に好印象を持ってくれている、こういう人材を活かせず、日本の負の部分を見せている今の制度に疑問を持ちながら、日本を出発しました。


夜中にマクタン・セブ空港に到着すると、空港内は韓国人の方々でいっぱいでした。
現地の方に聞いたところ、近年、韓国人観光客がとても増えているそうです。
調べてみたら、韓国人は国内の人口減もあり、外向き思考で英語への意欲が高く、フィリピンに語学留学する方を含め、訪れる者が増えているそうです。
そのため、直行便が日本からの数倍出ているそうです。
国が豊かになって、海外にどんどん出ていけるようになった、ということで日本が高度経済成長期の頃に起こしていたようなトラブルを同じように韓国人が起こしているという情報も見つけました。
国が違えども、経済発展し、世界に出ていく段階で同じような問題を起こすのは興味深いと感じました。
私が泊まったリゾートホテルにも、韓国人のファミリーがたくさん宿泊していました。
セブ島のベストシーズンは乾期の12〜5月。
幼児から小学校低学年の子供を連れてベストシーズンに海外旅行ができる韓国の人たちが増えているということも、こうして目の当たりにしたことで実感できました。


一歩日本から外に出ただけで見えてきたことが色々ありました。
初日は移動だけで終わりました。
翌日の朝食で友人と落ち合い、本格的な旅が始まります。
2日目はセブ市内を観光、その様子は次で書いていきます。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。


















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