もうすぐ結婚10年を迎えます。
51歳で初めて結婚して、数年前までは、ふと、これは現実なのかな、と思うことが時々ありました。
もともと家族らしい関係を親と築けてこなかったので、夫との関係もなかなか安定しなかったけれど、やっと落ち着いてきたような気がします。

最近、自分の人生を振り返る機会が何回かありました。
振り返りの取り組みを重ねていくうちに、自分には時間が必要だったんだな、と思えてくるようになりました。
やる気が起きなかった時も、先が見えなかった時も、孤独だった時も、やりきれなかった時も、たくさんありました。
長い時間を振り返っていくと、そうしていた理由が見えてきました。
誰かのせいって思っていた時もあったけれど、誰もが不完全なのだから、仕方なかったね、という気持ちも湧いてきました。
そして、なんだかんだ言ってもその時間を過ごしてこれたから今の自分がいるんですね。

振り返れる気持ちになるのにも時間が必要でした。
以前は日記を書いてもつらいことを書き出すことができず、そこでペンが止まっていました。
つらいことに向き合えなかったのですが、そうしてじっとしたいた分、心を傷つけないですんでいたのかもしれません。

若い頃「今が大変でも、人生の最終章ではいい人生だったと思えるようになっていたい」と思っていました。
漠然と思っていたことが叶ってきているのかもしれないな、と最近思います。
その人それぞれが自分らしさを発揮できる時期は違っていい。
早い遅いってつい考えがちだけれど、優劣をつけたり比べる必要はない、その人自身の中にちょうどいい時間があるんですね。

まだまだ自分の中には望まない自分がいる、と感じることがあります。
意識せずに自分を縛ってしまったり、脇に寄せてしまったり、決めつけてしまったりすることが時々あります。
いろいろ行動できているからそんな自分に気がつけるんですね。
行動できたことと気づけたことを前向きに捉えて、自分を真ん中に置いて考えるトレーニングを続けていきたいと思っています。

時間は長ければいい、ということではないと思います。
その人にとってちょうどいい時間。
これから先の私の持ち時間を大切に、本当の自分を探して、自分らしくなっていくために、日々を過ごしていきたいと思います。