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古着屋を大きくする方法

古着屋のオーナー時代を振り返って成功例をまとめたとき
一番大きかったのがスタッフの選び方。

今や、アパレルにとって欠かせない
プレスや店舗スタッフのインフルエンサー化。

わたしが21〜25歳のとき、経営学もまともに学んでいないときに挑戦したことだからあなたにも絶対できるはず!

将来、古着屋を立ち上げたいというDMが多かったので
そういう方にはとくに読んでほしいnote。



お店が大きくなった一番のポイント
最初は本当にお金なくてギリギリでしたが
系列含め計6店舗まで拡大できた
大きなターニングポイントだなと思うのは、
開店から1年経ってはじめたスタッフの育成です。

スタッフをお店でスカウトして、
何人もファッションアイコン・モデル育てることを決意しました。 

お客様をスカウト→自分で育てるということで、
服以外にスタッフに注目が集まったのも良かったポイントだと思う! 

仲間や集う人(わたしの場合は店頭スタッフ)を増やすことでコミュニティになって、
コミュニティがカルチャーになることが分かりました。

アパレルだけでなくカルチャーを作りたい人は
分かりやすく、目立つ仲間を増やすことから始めたらいいです!

スタッフのカリスマ性は、とても目立っていました


スタッフを選ぶときのポイント

・初めて会って5秒で分かる 人の良さや魅力がある子
・目の輝き
・自分をアピールできる子
・スタッフになったあとも自立して活躍できる子なのか
・目配り、気配り、心配りができるか
※いままで、雇うんじゃなかったと思った子はひとりもいません。自慢の子たち。

1万部売れて増版となったスタイルブックでわたしが撮り下ろした写真たち


スタッフとの関わり方

・スタッフのメディア露出を増やすことが、結果的に自信をもってもらえるきっかけになった。
→ メディア露出の増やし方は、営業にいくのが一番。 
わたしは雑誌編集部2社に入社・契約し、副業をしながらスタッフが出演する連載ページを獲得したりもした。
オーナーをしながらの副業は今考えたらカオス。若いからできたことかな…

・露出が増えることで働くスタッフが、モデル、芸能人並みにかわいい、かっこいいというブランディングができた。
→ 年齢層(Z世代)はこの時セルフブランディングができるような環境ではなかったのもあり、関わり方はすごく考えました。
その子のいいところ、強みを伝えて、褒めて褒めて、その後は自力でSNSのフォロワーを伸ばしてもらえるようにしました。

人がのびのび成長できる環境をつくるのってすごく重要。
怒ったって無駄だし、これやりなさい あれやりなさいって言われるのって言われる側はすごくストレスが溜まる。
( これは保育士時代に子どもたちから学んだ考え方 )

そして、SNSを仕事や義務と思わず、楽しんでもらうためにも自由にやってもらった!
インスタが流行り始めてからは自分がまずインスタを楽しめていたから続けられたわけで、
SNSの楽しさ、良さを感じてもらえるような雰囲気をつくってあげるのも大事です。

スタイルブックで撮り下ろした写真


スタッフがお店を辞めることに対して寛大でいる

お店がきっかけで育てた大事な大事な子たちも
いつかは辞めてしまうんですよね…
最初は耐えられなかった。自分が未熟だったから、、、

でも、ここで働いたことを
スタッフの人生の通過点として考えたらいいのかなと。
そう思ったらなんだかいいことに思えるようになった。

本当はやめてほしくないなって思っても、
笑顔で 次の活動をがんばってね!って送り出すこと。

いまでも、自分はここのスタッフだったんだって
胸張って言ってもらえていたらいいな。 


トップに立つ人がどれだけ動けるか

オーナーでしたが
お店の掃除はもちろんわたしがやります。

徹夜してでも。ゴミ捨ても。トイレ掃除も。
若い子って正直で。
みこさんがやらないならわたしもやらないって、きっとなるんです笑
オーナーがやってるならわたしたちも何かやらなきゃって思ってもらえるまで、オーナーはがんばり続けるしかないんだと痛感! 

SNSにあげる写真1枚にしても
ヘアメイク、コーデ組み、撮影、SNSに投稿するまで
スタッフに任せっきりにするのではなく
できることは全部やりました。

スタッフが一人前になるまで
すべての工程を自分が手がけること。
SNSで発信する絵文字ひとつにしろ、載せる画像すべてに責任とこだわりを持つこと。
アウトプットの大切さを、自分の行動でスタッフに教えたかったのもありました。


SNSで目に入ってくる情報すべてがそのお店のすべてと言ってもおかしくないから、気を抜けないですよね…


撮影すべて自分で手がけるときのメリット

・ヘアメイクの時間はスタッフと密にコミュニケーションをとることができて楽しい
・コーデ組みでその子に似合うファッションのジャンルを勝手に理解させることができる
・アパレルで一番コストのかかる、撮影経費を著しく削減できる
・スタッフの仕事量を減らし、スタッフ自身のブランディングのための時間をつくることができる 

雑誌は真逆で ヘアメイクさん、スタイリスト、カメラマンがいて、編集さんまでいる。その道のプロだから比べちゃいけないけれどもこのコスト、実は馬鹿にならない…

たくさんの人の手がかかった作品よりも確実に
ひとりが監修することのほうが、○◯系の世界観つくりやすく、イメージがより湧きやすくできたのかと! 

2万冊発行して完売したサントニブンノイチのスタイルブックも、撮影から編集まで自分で行いました!
( さすがに表紙と巻頭ページの写真はみんな映りたくてカメラマンにお願いしましたが… )
編集と、出版の知識がなかったわたしに
力を貸してくださったSTREET編集長の青木さん。
とてもお世話になりました。

本のように、永遠に残るものに関しては何時間使ってもコミットしてもいいとおもう。
あとあと、新しいカルチャーつくれたよねっておもえるはず! 


販促的な部分のやってよかったこと
twitterで売れる、バズる企画を定期的にうつ
・お客様とSNSで距離を縮める企画
・RT数でお店からプレゼントがもらえる企画
・お客様をモデルに起用するなどオーディションをすることでお店の注目度がかなりあがった 

テレ朝夏祭りのステージ衣装。ヴィンテージドレスを自分でリメイクしました


ものづくりをする際は
お客様と同世代のデザイナー、クリエイターを起用することを徹底した

・当時高校生だった女の子にロゴデザインを頼んだことによりキャッチーさなどドンピシャなロゴが完成した
・若手デザイナーを起用するというのはとてもリスクのあることだと思ったけど、売れっ子デザイナーにお願いするよりはるかに仕事が丁寧だと感じました 

じょいちゃんっていうかわいい女の子です♡
https://instagram.com/joyboygirl/


思いついたアイデアはすぐに共有する
ぴんときたアイデアってすごくタイムリーな話題だからアイデアを形にまでの時間はなるべく短い方がいい!
だからみんなの協力が必要だし、一刻も早く共有することを心がけました。
わたしの頭の中はみんなが知ってた方がいい。

夜通し作業で朝がきたとき。
朝日で透けるヴィンテージのネグリジェがとても綺麗だった


補足なのですが、
スタッフ同士の恋愛禁止的なルールをつくらなかったです💔

実際に店長同士が結婚して子どもがいたり、
カップルもたくさんいて。ほんと良き集団でした❤️ 

人と人ってあたたかい つながりって大事。
古着屋やってたくさんお客様とお話して
仲間ができて、知り合いもできて。
そうやって過ごしていくなかで
あのお店がみんなの人生に
何らかのきっかけになってくれたらいいなってすごく思っていました。 


読んでくれて ありがとうございました❤️
よかったらこの記事も見てください!
https://note.mu/miko_k/n/n8b7184e201aa


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