片田舎のWEB制作者として仕事を始めて、そういえば今年で独立20年になりました。
20年前にはこんなに長く続くとは思っていなかったですし、今思えば大した知識もなく、よくも独立なんてしたもんだと、若さゆえの無謀さにちょっと…いや、ドン引きです。

理由はあります。

息子が小さいころ、医療事務の仕事をしていて、当時はコンピューター化の過渡期であったため「保険請求」はPCで入力した内容を人の目でチェックして、総括も手動で電卓をたたくといった時代でした。
当然ですが、月末月初の数日間は帰宅が夜中になって、母や妹の手助けがなければとても子供を育てられるような状態ではなかったです。
その後に勤めた会社でさらに残業だらけの日々。

もうむりーーーー　と思っていたときに、娘を身ごもることになり、産後2年で当時の家族の仕事の都合で県外へお引越し。つかの間の専業主婦生活を味わいました。

そこで思ったことは、息子を育てるとき、私はこんなにゆったり見てあげただろうか。話を聞いてあげただろうか。一緒に絵本を読んだり、大好きな車で遊んだり、公園に遊びに行ったり。
その当時はその当時なりに一生懸命働いていたし、若かったし・・・
でも、きっとさみしい思いや我慢をたくさんさせていたのではないかと。

今回は最後の子育てだと思っていたので、これはしっかりやっておかなければ後悔する！
そう思って、外に仕事に行くことをやめ、自宅でできる仕事を探し始めました。当時は理解されていなかった「在宅ワーク」です。
保育園の手続きも大変でした。
　　「お母さん、家にいるんでしょ？」みたいな（笑）

要するに、娘と一緒にいる時間を作るために始めた仕事です。

こういうと娘を理由にしてしまった風に聞こえるのですが、今思えばやってみたかったんでしょうね。

そして自分のホームページを作り、こんなキャッチフレーズを書いていました。

数年ごとにリニューアルしてきましたが、このフレーズだけはなぜかそのままにしてきました。
作った当時の原点かなぁって思っていたので。

でもさすがに20年。

改めて読み返すと「こんなことやってないかもー」になっていたので書き直しますが、初心を忘れないために、ここに残しておこうと思います。

そもそも、パソコンを使い始めたのは、一人でもできる仕事をしたかったから。会社とか大勢の人の中に長時間いるのが苦手で、人見知りも激しくってすごく疲れてしまう。家で一人で仕事ができるなんて最高！って思ってました。（実際は子供の相手をするので、結局夜中に仕事してましたがｗｗ）

そんな私は現在週５でパソコン教室を開いていて、毎月のべ60人くらいの方とオンラインでお話ししています。

子供たちも成人して、娘はバイトと称して私の仕事を手伝います。

50代になってこの状況はハードなこともありますが、若い方にお話しするのも人生の先輩にお話しするのも、等身大の今の私にできることを少しずつお伝えしていこうと思います。

人生って不思議なものですねぇ（by 愛燦燦）