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今なら映画化できるかもしれない一押し作品「彼方から」

ひかわきょうこ先生の作品です。

今どきのジャンルでいうといわゆる「異世界もの」にあたりますが、当時はそういったジャンルに出会うことがあまりなく、
ましてや少女漫画では見当たらなくて、
毎回超わくわくしながら読みふけっていました。

高校生の「典子」が学校からの帰宅途中に突然異世界に転送され、そこで待ち受けていた青年「イザーク」に出会います。

イザークは自分が「この世を震撼させる大きな力を持ち合わせている」ことに悩み、悪の力にとらわれることを恐れ、自分を目覚めさせるものが現れるという森に「目覚め」が現れたら殺してしまおうと待ち受けていたのでした。

だがそこに現れたのは異世界の衣服をまとい、見たことのない鞄(学生鞄)をもち不安げな表情の「典子」

戸惑いながらも典子を連れた旅に出て、解決のすべを探しながら、悪い人たちを密かに倒していく・・・・

そして最後には・・・・ と、これはぜひ読んでいただきたいので書きません。

二人とも望んでいるのは「平和な日々」、だがそれを許さない世の流れ。
本当の平和や心がどれだけ大切なのかを改めて感じることができる、壮大な物語でした。
コミックというより、映画を見ているかのようなストーリー展開が、どこをとっても本当に美しい。

まさに今の世の中もそうだと思います。本当に大切なのは心ですよ。
お金も地位も名誉も、それなりに必要なものかもしれませんが、それの根本にあるのは人の心。心がなければ何も動かない。

心をなくしてしまった方の様々な発言がニュースなどで報道されるたび・・・ (報道は捻じ曲げられてはいて、本当のことを誰も伝えてないことは重々承知していますが)伝えられていることが真実なら私たちの心は一体どこに行ってしまったんだろうと思います。

心が大切だよ。

それがこのストーリーの中にふんだんに盛り込まれていて、何もかも決めるのは「人の心」
心の強さが真の強さ。
それを形にしてくれているストーリーだと思います。


なぜ今映画化なのか

このコミックが終わった時点では、確かにCGの技術もあったし、特撮の映画もありました。でも、その当時はそんなに思わなかった。
むしろ、実写化なんて絶対にしてほしくない。アニメ化すらしてほしくない作品でした。

でも最近は、本当に映画化してほしい。
動くイザークが見てみたい。

と思うようになりました。

最近、娘と一緒にマーベルの作品をよく見るようになりまして、エックスマンやスパイダーマンなどの特撮物に触れると、特にそう感じます。
今なら、あの頃の感動を映像化しても、みんな満足できるだけの特撮技術が世の中に存在するはず! そんな気がしているのです。

それと合わせて、映像技術だけじゃなくて、このストーリーを、多くの方に知ってもらいたい。特に思春期前のお子さん。これから心を育てていかないといけない方々に。
架空の物語だけど、心は大切
ただそれを伝えたいと思いました。

ただのファンである一般人が「映画化してほしい」と訴えても映画化することはないでしょうが、映画化しなくても皆さんに読んでほしい作品であることには間違いありません。

余談

連載開始後に生まれた娘もすっかり成人しましたが、高校生くらいの時にいつの間にか読んでいたらしく「この話は本当にすごい!」と今でも我が家の話題に上がります。

先日も「映画化するなら誰がいい?」と二人での激論。
このパターンは「アニメ化するならCV誰にする?」もありますが、私としてはぜひ実写化を願いたいです。

年齢、性別の関係なく、楽しめる作品です!
本当に大好き!! ひかわ先生の今後のご活躍を本当に楽しみにしています。 ありがとうございます。

#マンガ感想文 #ひかわきょうこ #彼方から #異世界スペクタクル


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