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『乙女解剖』 歌詞解釈(仮)

実は以前に内臓売り飛ばされるという歌詞解釈の文章を書いたのですが、MVや微かに聞こえるSE等から解釈を改めました。


【本家様歌詞】

乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい 痛いくらいが良いんだって知った
あの夜から

こんばんは、今平気かな?
特に言いたいこともないんだけど
もうあれやこれや浮かぶ「いいな」
君が居なくちゃどれでもないや
仮面同士でイチャついてら

寸寸 恋と表記せず
気持ち vs 退屈はPK戦
そうなにもかもに迷子がおり
泪流してSOSを
半目開きで娘娘(にゃんにゃん)する

病事も全部
君のもとへ添付
ツライことほど分け合いたいじゃない
この好きから逃げたいな

やっぱ
乙女解剖であそぼうよ
本当の名前でほら呼び合って
「いきたくない」 そう言えばいいんだった
楽になれるかな

乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい 痛いくらいが良いんだって知った
あの夜から

こんな早くにごめんね
起こしちゃったよね
今大丈夫?
君が別の人のことを好きになるって夢を見たんだ
否定してほしい ねえ愛して?

朝と夜2回分
君に撒くスパイス
思い込みの狂気 効果はない
ねえ最近冷たいね

やっぱ
乙女解剖であそぼうよ
身を焦がす感情をヌき合って
もうバカみたい 「嫌嫌」がたまんないの
誤解は解けるかな

乙女解剖であそぼうよ
涎をバケットの上に塗って
確かめよう 期待外れ最高潮だった
あの夜から

乙女解剖であそぼうよ
本当の名前でほら呼び合って
「いきたくない」 そう言えばいいんだった
楽になれるかな

乙女解剖であそぼうよ
ドキドキしたいじゃんか誰だって
恥をしたい 痛いくらいが良いんだって知った
あの夜みたいに


【自己流解釈】

※「乙女解剖で遊ぼうよ」の部分だけは曲中のような境遇の女の子の傍観者視点、つまり第三者が他人の不幸を情報の娯楽として捉えるだけのネット社会を表していると取りたいので、敢えて触れません。

(❤️女の子視点)

生きづらいな。こんな私のことを無条件に愛し、スリリングで甘い世界へ誘ってくれる人っていないのかな。私は底辺で夢見る程度がせいぜいってところなのね。でも出来る事ならば、醜さを全て吐き出してなお愛されてみたい。リスカにアムカ、レグカ。この痛覚は癖になってしまってもうやめられない。可哀想な私を見つけ出して欲しい。求めて欲しい。処女膜消えた時に目覚めちゃったセックス依存だってさ、ほら今日も醜い低脳な塊が私を求めてのしかかる。承認欲求とやらを満たしたような気分になってしまう自己嫌悪。それを上回る「擬似でも良いから愛されたい」。

「こんばんは、今平気かな?」甘ったるい声を出しながら次に欲しいブランド物に想いを馳せる。身体を売りまくって増える高級な服に身を包んでも心は満たされない。例え金ヅルが汚いクソ野郎でも、それは慣れとか麻痺みたいなものであって。結局身体だけでも求められるという哀しい悦に浸るのが好きなのだ。

繰り返す疑似恋愛。低脳で婚期を逃した男にガチ恋気味になられる事なんて多々あるけれど、ただひたすらに厄介。私もあなたも心の穴を埋められない出来損ない。凹凸を擦り合わせて醜い癒し合いをしましょう。対価の分はきちんと鳴きますよ。

そんな中でたまたま私は恋をしてしまった。無自覚ではあったが、俗に言うメンヘラ、ヤンデレを遺憾無く発揮して彼に媚びる。ねぇ、愛して。愛して。私はあなたを狂うほど愛してるんだから。

とは言えネットから始まっただけの関係。私は彼のことを何も知らなかった。本名ですら。もしもあの時私が媚びること無く、自分の本当の悩みを、姿を曝け出せていたなら少しは楽になれたのかな?

他人に好かれる為に着飾った心は磨耗して痛む。でも私は私の愛する人に愛されたかった。ただそれだけだった。方法は教わらなかった。愛されたことが無い私には愛し方がわからなかった。

とりあえず自分なりにありったけの愛をぶつけ続けた。彼は次第に私から遠退き、焦った私は彼の弱みを盾に毎朝毎晩、出来る限りの嫌がらせをした。大好きだったから。それが精一杯の愛だった。

次第に彼は私をただのラブドールとして扱うようになった。どうすれば本当に愛されるのかわからない。唾液塗れの口で呼吸が出来なくなるほど、喉の奥が裂けそうなほどの奉仕をしたのに彼とは急に連絡が取れなくなった。あぁ、私じゃやっぱりダメだったんだ。私はダメなんだ。あまりの絶望と自己嫌悪で笑みが零れる。

初めから何もかも曝け出せたなら、この世の中に私を心から愛する王子様みたいな人が全て受け止めてくれたのかな。募る自己否定は自嘲に変わり、私は駅のホームで黄色い誘導ブロックの先へ落ちた。

境遇に、生い立ちに、社会に、ホオズキの身のように適当に遊ばれて捨てられて私は消える。死ぬ前のほんの一瞬、本当は幸せを望んでいる自分に気付いた。次の瞬間骨は砕け散り、私はまた知らない人間の間でネットのオモチャになる。

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(微かに聞こえる踏切の音、骨の崩れ具合、最後のジッパーを閉める描写は納体袋だろうな、って思って解釈変わったんだー)