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人形遊び

小さい頃よく遊んでいた遊びの内容に大人になってからの仕事や趣味のヒントがあると知って、私は小さい頃、一体どんな遊びをしていたか母に聞いてみても、「何をしてたか全然思い出せない」と言った。

えー?あれほど実家から遠く離れて親には頼れなくてずっと24時間自分の子供の面倒を1人でみてて大変だったって言ってたのに?覚えてないの?

…要は10歳年の離れた兄が私の面倒をみていてくれたから、私が何をして遊んでいたかなんてあまり覚えてないという事らしい。

兄に「私は小さい頃何して遊んでた?」と聞いてみると、図書館から借りてきた本を1人で読んだり、おもちゃのレジで店員さんごっこをし、当時大学生の兄の文房具を兄に売りつける(笑)という遊びをしたり、兄がテニスサークルに入っていたから、近所の学校の校庭で兄に付き合ってテニスボールで遊んでいたりしたらしい。

私は球技が得意ではないので、テニスは全くハマらなかったが、本を読むのは今でも好きだし、化粧品屋さんでレジの係のバイトを2回した。

確かに小さい頃の遊びは大人になってからの仕事ややりたい事に繋がる可能性はある。

ところで娘は小さい頃は一日中色々遊んでいたが、それに付き合うのが私は好きだった。実は家事そっちのけで娘と遊んでいたかった。

娘は粘土で何かを作ったり、粘土のような砂で1日中コネコネしたり、公園の砂場でおままごとをしたり、集めたどんぐりを滑り台から一気に滑らせたり、クッキーを焼いたり、毎日楽しそうだった。

最近は絵を描いたり、ゲームをしたり、動画を作ろうとしたりしている。

身体を動かたり、何かを作る事が好きなようだ。

あまり人形遊びはしていなかった気がするが、何故人形遊びをしなくなったんだっけ?と思い出そうとして、思い出した事がある。

こえだちゃんというプラスチック製の人形で遊ぶ事にハマっていた娘のその人形が6体ぐらいあったのだが、娘が寝た後に旦那がイタズラをして、その人形を木のお家の前に1列に並ばせ、朝になり、

「こえだちゃん達が並んでるよ!」と旦那が娘に言った。

「パパがやったんでしょ?」と娘が疑ったが、旦那は

「知らないよ?パパこえだちゃんに触ってないもん」

と嘘をついたのだ。娘はそれを信じて、こえだちゃんは夜中に動くと本気で思ったようで、それ以来怖がってあまり遊ばなくなってしまった。旦那としては、おもちゃ箱にちゃんと仕舞わないとどこかに行っちゃうよ?という戒めのつもりだったのだろうが、ちょっと違う影響を与えてしまったようだ。

当時、鬼から電話がかかってくるアプリがあり、親の代わりに鬼が叱るというものがあったが、ナマハゲや、そのアプリや、旦那のように恐怖で支配するのは子供の可能性を減らしてしまうよな…と思った話。


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