激オモロ『ママ・ハディッドのモデル養成プロジェクト』のリリアンの葛藤に涙する
自身もかつてモデルとして活躍したヨランダ・ハディッドが、次世代のスーパーモデルを養成する8週間のプログラムを開講。SNSが世界を席巻する現代、ファッションモデルに求められる肉体や精神を徹底トレーニング!毎週課される難しい課題を勝ち抜き、見事モデル契約を結ぶ候補生は誰だ?
というエピソード8までのリアリティ番組。人数も多めな『America's Next Top Model』と違ってメンバーは5人(プラスその母親)で年齢も低く13才~17才。ママ達も含めた全員で共同生活。更に毎回脱落者が出るということはなく、最後に一人だけ有名な(?)IMGというモデル事務所と契約することができるというルール。それゆえに少女たちが学び、お互い切磋琢磨し成長できるプラグラムでいいじゃないですか、こちらも落ち着いて見れますわ、と思ったのですが、ところがどっこい。
母と娘の物語
この番組の肝はやはり、母親同伴なこと。完璧な母親はほぼ一人もおらず、過保護だったり自分勝手だったりしてショーとしてはすごいのですが、初めからオーラ満開でぶっちぎりなモデル候補ミケイラのすごさに圧倒されたせいで、中盤からその母カレンのアピール上手に嫉妬したあげく、他の母親ほぼ全員でミケイラ親子がえこひいきされてるとか、「これは出来レースで、ミケイラの優勝は決まってるんだわ」とか言い出してしまうのです!
ヒキマシタ~。
さすがアメリカ訴訟の国、とか思いました!
そして久しぶりにNOTE書いてますー。
確かに前半でヨランダが「ミケイラが凄すぎて他が霞んでつまらないのでもう一人参加させたいわ」的なことを言って、途中からインスタグラマーのカリントンが参入することになったのですが、
負けることに耐えられない母
毎度の課題に対して自分の娘がその子よりも劣っていたとかということを真摯に受け止めきれないが故に、自分の娘が頑張れるようにアドバイスしたり、信じたりする前に、優秀な子を貶めたり批判するなんてダサすぎますし相当恥ずかしいです。
共同生活のストレスもあると思いますが、頭おかしいんです。
でも自分の娘がジャッジされて順位を付けられることに親が耐えれないんですね。負けることに耐えれない。
毎回課題に対する優勝者が決まるのですが、毎回娘が優勝を逃しているというだけで、「もう帰りたい」とかいう親もでてくるのです。(大人な娘が「私はまだ頑張れるよ」と言って励ます笑たくましい!)
この番組で、やはりエネルギー的にも母娘はセットなため、母が成長できるかどうかがサブテーマでもありつつ、やはり主役はトップモデルを目指す娘たちなので、精神的に揺れまくる親と自分を切り離して自立する娘(アシーナなど)は最後までブレずに成長できていた感じがしました。
不安障害の克服過程
応援していたのはミケイラでしたが、全体的にはこの子は絶対モデルにならなきゃ!というかなる運命だな、と思えたのはマッケンジーでした。不安障害を持つ彼女の成長は視聴者の私にも伝わるくらいで、初回はネガティブにとらえてばかりでもう家に帰ってしまうのでは?!と心配したのですが、少しずつ殻を破っていく姿が感動的でした。
ヨランダのサポートや励ましも素晴らしく、又マッケンジーがうまく振る舞えず、ネガティブループに入ってしまったここぞという時に、離れた場所にいる母にアプローチをかけるんです。マッケンジーの母に、「過保護にしてはだめ、褒めてあなたはそのままでいいのよ、だけではだめなの」と言いに行くんですね。
そしてなぜかそれを母親に伝えた後でマッケンジーが輝き出して写真がどんどん変化していくのです。(カットされてた展開があったかもですが、すごかった)
マッケンジーは最後には優勝してもおかしくないのでは?と思わせるほど雰囲気も変わっていました✨人間の潜在能力は計り知れないですね、素敵♡
リリアンの物語
さて、初めから目立っていてはねっかえり風なリリアンです。びっくり発言も多かった彼女のお陰で視聴率はかなり良かったのでは?と思います。
初回の彼女は、撮影の態度を注意されていた不安障害のマッケンジーが泣き出してしまうと、『大げさなのよ』と言って鼻で笑っていました。
そんな彼女だったのですが、2回目から順位がほぼ最下位といったことを繰り返すうちに、どんどん感情的になってゆき、「あなた、一番泣いてるんですけど」とつっこみたくなるくらい、部屋でも、一人個室インタビューでもよく泣いて感情を露わにしていました。
別のコンペティション番組「America's Next Top Model」を何シーズンも見て思うのですが、
特に十代の女の子が顔やスタイル、容姿に関して批判を受けるというのは、自分を批判されてると捉えがちになってツライのだと思います。
多くのモデル候補が写真の出来や動きの出来を言われてるのですが、いつの間にか「私そのものがダメだと批判されてるんだ」と捉えてしまって前向きに改善しよう、と切り替えることが出来ず、落ち込んでしまうのです。それがまさにリリアンに起こっていたことだと思いました。
更に、ブロンドに染めているリリアンですが、父親の血筋のネイティブアメリカンの象徴でもある自分のダークヘアーをヨランダに褒められ、元の髪の色にヘアサロンで染められるも、それが気に入らず、3日も経たずしてブロンドに染めなおしてしまう。
しかしこれは毒親のせい?と思ってしまったのは新しいヘアスタイルをどう思う?と本人が母に振ると『私も嫌い』と答えるブロンドヘアーの母の根元は黒かった訳です。
美容業界の闇、&その被害者にならないために・・・
リリアンはこの番組を通してツライ思いをしていたようですが、人間らしくて私はなんだか一緒に泣けたりやるせなかったりと応援モードになりました。
美容業界は見方を替えれば美しければよい、という恐ろしい業界ですよね。本来のものを否定してダイエットしたり整形したりが当然の世界ですから。
そこにがっつりはまり込んで苦しむのはある意味被害者でもあるわけです。
すべては容姿とか関係なく、自分を愛することができるかというのは本当に大切だなぁと思った次第でした。
自分を愛する、
本当に大切なことです。
毎朝、『イケテル』『可愛い』『愛してる』と鏡に向かって言いましょう。
素敵オーラがでます✨
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