こんにちは。チーターデジタルの加藤です。
当社では有名企業のマーケター対談や、研究成果を組み合わせた体系的なDXカリキュラムを提供する「Marketing DX Academy」を展開しています。

今回は過去に収録したウェビナーの中で、登山アプリを提供する「YAMAP」様との対談から注目すべきポイントを抜き出してご紹介します。

同社ではアプリの他に、登山用品を中心としたEC「YAMAPストア」を展開。コロナ禍では、登山者のニーズと山登り環境の変化を的確に捉えたタイムリーな販売戦略を実施し、売上5倍を実現しました。

ウェビナーに登壇いただいた小野寺洋さん(YAMAP マーケティング統括)のコメントを交え、一部をご紹介します。

「Marketing DX Academy」YAMAP小野寺さん登壇動画

動画では今回ご紹介する内容に加え、以下のトピックスについてお話いただいています。

• 顧客に新しい価値を感じてもらう仕組み

• ビッグデータの分析から顧客の課題を紐解く方法

• 循環型顧客エンゲージメントを実現するための”ファンと共に作るマーケティング”

• YAMAPのCX事例　など

これら全ての対談内容は、以下から無料でご視聴いただけます。

cNo.1登山アプリ「YAMAP」

URL：​https://yamap.com/

電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです（2021年8月 登山アプリ 利用者数調査 [App Ape 調べ] ）

2023年5月に累計370万ダウンロードを突破。

コロナ禍における登山者の行動変容をいち早くキャッチ

人々の行動と社会全体が大きく移り変わったコロナ禍。YAMAPユーザーの登山者も、例外ではありませんでした。

「登山者の動向がわかるデータを読み解くと、明らかにコロナ以前とは異なる行動が見られました」(小野寺さん)

「YAMAP」は、登山記録に特化したアプリです。
そのため同社には、登山者の行動に関するデータの蓄積がありました。これらデータをもとに、YAMAPは登山者のコロナ禍における行動変容をいち早くキャッチしました。

「ユーザーデータから、『自宅近辺の低山』の人気が高まっていることが判明しました」(小野寺さん)

登山者には、感染不安などの理由から、遠出や高山に登ることへの抵抗感が生まれていました。これに加え、山登り環境にも大きな変化があったといいます。それは「山小屋の人数制限」です。

「3密を避けるため、パーテーションを設置する山小屋が急増しました。すると通常は100名を収容できる山小屋でも、30,40名しか収容できません。登山者が泊まりたくても、物理的に泊まれないのです」(小野寺さん)

データからニーズを読み解き、売上5倍を実現

小野寺さんは、これらデータをECの仕入れに活用しました。

「自宅近くの低山に登るのに、大きなバックパックは要りません。そのため日帰り登山で使えるサイズのバックパックを仕入れました」(小野寺さん)

緊急事態宣言の発令など、状況が目まぐるしく移り変わる中、小野寺さんは「タイムリーを意識し、迅速に決断をした」といいます。

小野寺さんの読みは当たり、日帰り登山用バックパックは想定の5倍を売り上げました。

【加藤考察】「YAMAPストア」の販売戦略について

現在はどの企業でも、ファーストパーティーデータの豊富な蓄積があると聞きます。しかし「データはあるけれども十分に活用できていない」と感じている企業がとても多いのではないでしょうか。

ブランドごとに読み解けて、類推できる特定の顧客行動があれば、行動データをもとにマーケティング的なアクションを起こすこともできます。このようにファーストパーティーデータを効果的に活用するためには、そういった視点からデータをきちんと眺め、仮説を立てていく必要があると感じました。

つまりブランドごとに異なる「データの見方」と「仮説の立て方」をしっかり持っておくのが大切です。

無料全編視聴OK「アウトドア ライフを安全安心に。YAMAPが取り組む循環型顧客エンゲージメントとは？」

本ウェビナーでは、登山地図GPSアプリ「YAMAP」のマーケティングを統括する小野寺 洋さんをお招きし、ファンコミュニティ形成の秘訣や、コミュニティを通じて得られたデータの活用法など、370万以上のダウンロード数を誇る「YAMAP」の成功法則をご説明いただきました。

ウェビナーの模様は以下より無料でご視聴可能です。
https://go.cheetahdigital.com/jp.Ondemand_marketing-dx-academy

チーターデジタルについて

チーターデジタルは世界13カ国でビジネスを展開する、リレーションシップ マーケティング ソリューションのプロバイダーです。現代のマーケティング担当者は、Cheetah Digital Relationship Marketingにより、顧客一人ひとりに適したブランド体験およびクロスチャネルメッセージング、ロイヤルティ戦略を展開できます。アメリカン・エキスプレス、ケンタッキーフライドチキン、ヒルトン・ホテルズ＆リゾーツ、リーバイ・ストラウス、DINOS CORPORATIONを含む世界そして日本のブランドがチーターデジタルのソリューションを活用し、新規顧客の獲得からロイヤル顧客との永続的な関係構築までを実現しています。

詳細については、 https://www.cheetahdigital.com/jp をご覧ください。