今年の旅を振り返るシリーズ（？）２回目はゴールデンウィークに岐阜に行った話を残したいと思います。
　僕の所属するコミュニティ「PiX Cypher」による遠方企画にて岐阜に行きました。
　場所は主に円原川、郡上八幡です。
　今回の旅は総勢約２０人による観光混じりのポートレートがメインなちょっと変わった旅でした。
　コミュニティに入ってちゃんとメンバーたちと対面するのは実は初めてで初対面の方だらけで緊張しましたが仲間が増えて実に有意義で想い出深い２日間を過ごすことができました。
　余談ですが、この時点ではノクトンしか持っておらず、この度でズミクロンを借りたことがきっかけで現在のメインレンズはズミクロンとなっております笑

　こんなに澄んだ綺麗な川を見たことがありません。
　こちらで少しの間撮影、バーベキューを楽しみました。（途中結構降ってきて大変でしたが…）

　Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 S.C.（以下ノクトン）の開放F1.4での撮影、お顔にピントを合わせたところ滲むような描写を生み出してくれました。
　さすがズミルックスのオマージュレンズ、描写の暴れっぷりが最高です。

　こちらも開放にて撮影、望遠レンズではないため背景がわからなくなるようなボケにはなりません。
　良い意味で美しい背景からモデルさんが浮かび上げる描写には息を呑みます。
　綺麗なモデルさんと風景がマッチするとここまで美しい画が撮れるのだなと当時は感心していました。

　夜の住宅街にて撮影、レザーを着てモノクロとなると一気に雰囲気の変わるモデルさんです。
　これを撮れたとき心のなかでガッツポーズしてました！

　レザーを脱いだワンピース姿をカラーで撮影。
　jpegを少しだけ調整しましたがほぼ撮って出しでこの色味、最高ですね。

　人がほとんどいない田舎の住宅街だったため、こんな撮影も可能でした。
　スナップのようなポートレート、周囲が暗かったのもありピントはややぼんやり気味。
　ポートレート写真しか挙げていませんが、この間に銭湯に行って仲間と写真の話をしたりすごく楽しかったのです！

　２日目は朝起きて早速班分けしたメンバーにて各々で２１世紀の森公園へ。
　僕らの班は少し早めに出発したので有名なモネの池に立ち寄ることに。
　ここは日が当たるともっとすごいらしいです。

　そして２１世紀の森公園にてモデルさんを撮影。
　部分撮りに挑戦しましたがあまりうまく行かず（汗）

　モノクロでのポートレートを撮ってみたり。

　そしてこの日はモデルさんが白のワンピースを着てくれていたため木漏れ日での撮影。
　このときの表情が本当に天使かと思いました。
　かっこよくも可愛くもなれるモデルさんって実は貴重だと思います。

　寝かせて目から光を奪ってもまた良し。
　上からみんなで手で影を作っていたのですが僕はお構いなしにしゃがんで斜めから撮っていたので分かりづらいです笑

　個人的にこれが一番好きな一枚。
　伸びている草でモデルさんに視線が行くように額縁構図にしてみました。

　そして郡上八幡へやってきました。
　こちらでもポートレートを撮っていましたがスナップをメインに。
　40mmは風景もある程度こなせる絶妙な画角、しかしスナップになるともう一歩分寄った画角が欲しくなるところ。
　一歩寄るとかではなく50mmの画角で撮りたい、なぜなら好きな写真家がその画角で撮っていたから。

　そしてここで同じ規格に参加されていたロバート和田さんから「ズミクロン、使ってみる？」と言われ借りてみることに。
　借りたレンズは後々僕も購入することになる「Leica Summicron 50mmF2 4th」でした。
　『空気が映るレンズ』と言われているのは知っていましたが半信半疑だった僕、でも興味はありつつも買わないだろうなあと思いながらスナップしていました。

　「あ〜、この素直にきれいに写るレンズ、いいなあ」とすぐ手に馴染んでパシャパシャスナップしていました。
　といいつつこの写真はそれなりにクロップしてしまいましたが…笑
　街中の人たちの日常風景をカメラを意識させることなく50mmレンズで切り取る、それが楽しくて仕方なくなっていました。

「このレンズはね、F4がエロいんだよ」
　ということも本人がおっしゃっていました、調べるところによれば「ズミクロンはF4」と言われるくらいF4はズミクロンの最高画質の描写を見せてくれる絞り値だったようです。

　この写真が撮れたとき「あっ、これ空気写ったわ」とつぶやいてしまいました。
　間違いなく場の雰囲気、郡上八幡の澄んだ空気もこの1枚に閉じ込めたと思いました。
　現在はスナップにはズミクロン、ポートレートにはノクトンを使っています。なんやかんやでポートレートはノクトンがしっくりきてしまいました笑

　この旅はポートレート、スナップのスキル向上にも繋がりましたし、何より楽しい思い出と「ライカと旅する」ことができたので楽しかったです。
　またこんな遠方企画があれば参加したいものです。

【使用機材】
LeicaM10
Leica Summicron 50mmF2 4th
Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 S.C.